世界・海外・国外の文学賞

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アウグスト・ロア・バストス

アウグスト・ロア・バストス

Augusto Roa Bastos

プロフィール

性別
男性
生誕
1917-06-13 (パラグアイ・アスンシオン)
死没
2005-04-26 (パラグアイ・アスンシオン) 87歳
国籍
パラグアイ
言語
スペイン語, グアラニー語
宗教
ローマ・カトリック
居住地歴
イツルベ(グァイラ州) → アスンシオン(パラグアイ) → ブエノスアイレス(アルゼンチン) → トゥールーズ(フランス)

経歴

職業
作家, ジャーナリスト, 脚本家, 教授
活動期間
1932年〜2005年
所属
トゥールーズ大学(教授), 日刊紙『El País』(編集業)
影響を受けた人物
ラファエル・バレット, ホラシオ・キローガ, バジェ=インクラン(Valle-Inclán), フアン・ラモン・ヒメネス, フェデリコ・ガルシア・ロルカ, パブロ・ネルーダ
影響を与えた人物
メンポ・ジアルディネッリ, イサベル・アジェンデ, エラクリオ・セペダ, アントニオ・スカルメタ, ルイサ・バレンスエラ

受賞歴

ミゲル・デ・セルバンテス賞
1989
主催: スペイン王立アカデミー / スペイン政府
結果: 受賞
パラグアイ国民文学賞
1995
主催: 文化センター(パラグアイ)
結果: 受賞
レジオン・ドヌール勲章(シュヴァリエ)
1997
主催: フランス共和国
結果: 受賞
ロサダ賞(Losada)
1959
対象作品: Hijo de hombre
主催: Losada(出版社)
結果: 受賞
ジョン・サイモン・グッゲンハイム財団フェローシップ
1970
主催: ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団
結果: 受賞
ジョン・サイモン・グッゲンハイム財団フェローシップ
1979
主催: ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯業績(代表作: Yo el Supremo)

    独裁政治とその影響を歴史的資料と虚構の混交で描き出し、権力の機構と個人の運命を多面的に検討した。言語と語りの実験によりラテンアメリカの記憶と抵抗を文学化した作品群が特徴。

    独裁と抵抗を、史料と虚構のあいだで描き出す。

    権力と独裁歴史ラテンアメリカの現実語りの実験

作品

代表作

Hijo de hombre(人の子)

1960年 歴史小説 / ネオバロック 320ページ

1930年代までのパラグアイの抑圧的な社会と歴史を、多声的な語りとキリスト教的な比喩を用いて描く作品。主人公の対比を通じて民衆の苦悩と抵抗を表現する。

パラグアイの歴史抑圧と抵抗集団記憶
映像化・舞台化
  • [映画] Hijo de hombre(映画化) (1960)
翻訳
  • 『人の子』訳(英訳:Rachel Caffyn, 1965)

Yo el Supremo(我、最高)

1974年 独裁者小説 / 歴史小説 520ページ

19世紀のパラグアイ独裁者ホセ・ガスパル・ロドリゲス・デ・フランシアを題材に、独裁の内面と権力と言語の関係を多様な文体で探る実験的な長編。

権力と独裁言語と記録歴史の再解釈
映像化・舞台化
  • [映画(脚色)] Yo el Supremo(1991年映画化企画・脚本) (1991)
翻訳
  • 『我、最高』(英訳:Helen Lane, 1986)

El fiscal(検察官)

1993年 歴史小説 / 哲学的長編 300ページ

ストロエスネル政権下の人権侵害と暴力を巡り、個人が他者を裁く権利について探求する三部作の一作。自伝的要素と推理的要素を併せ持つ。

独裁政権の暴力倫理と正義記憶と贖罪
翻訳
  • 『検察官』(英訳:Helene Carol Weldt-Basson, 2018)

全著作

  • Hijo de hombre(1960)
  • Yo el Supremo(1974)
  • Vigilia del Almirante(1992)
  • El fiscal(1993)
  • 短編集『El trueno entre las hojas』(1953)
  • 詩集『El ruiseñor de la aurora』(1942)

翻案

  • Hijo de hombre の映画化(1960年代)
  • 脚本『Shunko』『Alias Gardelito』などの映画化(1960年代)

作品の翻訳

  • 英語訳(Helen Lane, Rachel Caffyn, Helene Carol Weldt-Basson らによる)
  • フランス語訳(部分的に)

作風・主題

文体
ネオバロックマジック・リアリズム多声的語り
頻出モチーフ
集団記憶独裁と権力亡命グアラニー語と二言語性

健康

  • 心臓発作
    2005-04-26
    2005年に心臓発作により死去

評価・遺産

ロア・バストスはパラグアイ文学の最重要作家とされ、ラテンアメリカのディクテーター小説やネオバロック文体を代表する存在となった。亡命経験やグアラニー語との併用により、国内外の文学に強い影響を与えた。

大衆文化への影響

  • ラテンアメリカ文学史や映画の脚本分野での影響

引用

  • 「戦争へ行ったとき、私は戦闘の炎の中で浄化を夢見ていた。」
    出典: 自伝的回想 / インタビュー

豆知識

  • セルバンテス賞の賞金の大部分をパラグアイの図書普及のために寄付した。
  • 1930年代のチャコ戦争に従軍した経験があり、その体験は作品に影響を与えた。
  • アルゼンチンでの亡命期に多くの代表作を書き上げた。