世界・海外・国外の文学賞

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ダフネ・デュ・モーリア

ダフネ・デュ・モーリア

Daphne du Maurier

プロフィール

性別
女性
生誕
1907-05-13 (ロンドン(カンバーランド・テラス、リージェンツ・パーク))
死没
1989-04-19 (パー(コーンウォール), イングランド) 81歳
国籍
イギリス
言語
英語
宗教
イングランド国教会(Church of England)
居住地歴
キャノン・ホール(ハムステッド、ロンドン) → メナビリー(フォーイ、コーンウォール) → キルマース(パー近郊、コーンウォール)

経歴

職業
小説家, 劇作家, 伝記作家, 短編作家
活動期間
1931年〜1989年
所属
メビヨン・ケルノウ(Cornish nationalist party)
影響を受けた人物
ウィルキー・コリンズ, ジョージ・デュ・モーリア(祖父)
影響を与えた人物
アルフレッド・ヒッチコック(映像化で関係), ニコラス・ローグ(映像化で関係), 現代のゴシック/サスペンス作家たち

受賞歴

ナショナル・ブック・アワード(アメリカ) - 好きな小説部門
1938
対象作品: 『レベッカ』
部門: favorite novel
主催: アメリカ書店商協会(American Booksellers Association)
結果: winner
大英帝国勲章 デイム・コマンダー(DBE)
1969
主催: 大英帝国勲章
結果: honor

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯業績(グランドマスター賞)

    1978年のThe Grand Master受賞。Daphne du Maurierの長年の業績が評価された生涯功労賞で、ゴシック・サスペンスと心理劇で知られる作家としての歩みをたたえる。

    長年の仕事をまとめてたたえる生涯功労賞。

    生涯功労ゴシック心理サスペンス
アンソニー賞 1回登壇
  1. 受賞作: Rebecca

    ゴシック的なムードが支配する古典的長編。亡き妻レベッカの影が新妻の生活を覆い尽くし、心理的緊張と謎が物語を牽引する。

    ゴシック心理クラシックミステリ

作品

代表作

『レベッカ』

1938年 文学フィクション/ゴシック

若い女性が未亡人の女性に仕える屋敷マンダレイ家の雰囲気と、先妻レベッカの影に悩まされる物語。名声と支配欲を巡る心理的サスペンスが主題。

記憶とアイデンティティ嫉妬と支配ゴシック的陰鬱さ
映像化・舞台化
  • [映画] 『レベッカ』 / Alfred Hitchcock (1940)

『ジャマイカ・イン』

1936年 文学フィクション/スリラー

若い女性がコーンウォールのインに移り住み、密輸や暴力が渦巻く環境に巻き込まれていく物語。地域の暗部と緊張感を描く。

地方社会の暗部犯罪と秘密孤立
映像化・舞台化
  • [映画] 『ジャマイカ・イン』 / Alfred Hitchcock (1939)

短編「The Birds(鳥)」

1952年 短編/ホラー

鳥が組織的に人間を襲い始める異常事態を描いた短編。自然の反乱と不条理な恐怖を扱っている。

自然の恐怖文明の脆弱性不条理
映像化・舞台化
  • [映画] 『鳥』 / Alfred Hitchcock (1963)

短編「Don't Look Now(追憶/後ろを見てはいけない)」

1971年 短編/心理サスペンス

イタリアのベネチアを舞台に、喪失と前兆的な恐怖が絡む夫婦の物語。映像化された際に強い不安感と象徴性が評価された。

喪失予兆と偶然現実と錯覚の境界
映像化・舞台化
  • [映画] 『追憶』 / Nicolas Roeg (1973)

全著作

  • 『The Loving Spirit』(1931)
  • 『I'll Never Be Young Again』(1932)
  • 『Jamaica Inn』(1936)
  • 『Rebecca』(1938)
  • 『Frenchman's Creek』(1941)
  • 『Hungry Hill』(1943)
  • 『The King's General』(1946)
  • 『My Cousin Rachel』(1951)
  • 『Mary Anne』(1954)
  • 『The House on the Strand』(1969)
  • 『Rule Britannia』(1972)

翻案

  • 『レベッカ』ほか多数(映画・舞台・テレビ化)

作風・主題

文体
抑制されたゴシック・リアリズム心理描写を重視した物語暗くムーディーな語り口
頻出モチーフ
過去の影海と沿岸の風景女性の内面と社会的立場不確かさと疑念

健康

  • 心不全
    1989(死因)
    1989年に自宅で心不全により死亡。以後の創作活動は停止。

評価・遺産

デュ・モーリアはゴシック的要素と心理的サスペンスを融合した作風で国際的な人気を得、複数の作品が映画化され続けている。発表当初は大衆小説と見なされたが、後に確固たる文学的評価を得た。

関連学会

  • 文学研究者コミュニティ
  • コーンウォール研究グループ

資料所蔵先

  • エクセター大学特別コレクション(Daphne du Maurier 資料)

大衆文化への影響

  • 1996年の英国切手シリーズ「Women of Achievement」に選出。
  • テレビ・映画・小説などで題材・言及が続く(例:ドラマ『ハンニバル』の登場人物名など)。
  • フォーイやメナビリーなど、コーンウォールを舞台にした物語群は地域の観光文化にも影響を与えた。

引用

  • デュ・モーリアは“計算された未解決の達人であり、読者の心を安らげることを望まなかった。彼女は謎を持続させ、物語が終わった後も人々をつきまとわせた”と評された。
    出典: Kate Kellaway(批評家), The Observer(引用) (2007年)

豆知識

  • 1969年にDBE(デイム)に列せられたが、本人は称号をほとんど使わなかった。
  • 1996年に英国の切手シリーズ「Women of Achievement」に採用された。
  • 自著の多くはコーンウォールを舞台にしており、実際に長年コーンウォールで暮らした。
  • 遺灰はコーンウォールの海に散骨された(遺言により、非公開で火葬)。
  • 『レベッカ』は1938年の米国ナショナル・ブック・アワード(favorite novel)を受賞。