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エイヴィンド・ジョンソン

エイヴィンド・ジョンソン

Eyvind Johnson

別名: Olof Edvin Verner Jonsson
ペンネーム: エイヴィンド・ジョンソン出生名(Olof Edvin Verner Jonsson)から作家名として使用

プロフィール

性別
男性
生誕
1900-07-29 (ビョルケルンド(ボーデン近郊)、ノールボッテン、スウェーデン)
死没
1976-08-25 (ストックホルム、スウェーデン) 76歳
国籍
スウェーデン
言語
スウェーデン語
居住地歴
ビョルケルンド(出生地、ノールボッテン) → ボーデン(近隣の町) → ストックホルム(1919年以降活動拠点) → サン=ル=ラ=フォレ(パリ近郊、1927–1930) → スイス(1947–1949) → イギリス(1950年頃滞在) → イタリア・フランス(取材や旅行で滞在)

経歴

職業
小説家, 短編作家
活動期間
1924年〜1976年
所属
スウェーデン・アカデミー(Ledamot, Seat No.11)
所属団体
スウェーデン・アカデミー
影響を受けた人物
マルセル・プルースト, アンドレ・ジッド, ジェームズ・ジョイス

受賞歴

ノーベル文学賞
1974
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞
北欧評議会文学賞
1962
対象作品: 『ハンス・ネーデス・ティード』(The Days of His Grace)
主催: 北欧評議会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 恩寵の日々 (Hans nådes tid)

    カール大帝の時代を舞台に、敗れた人々の歴史と権力の関係を描く歴史小説。華やかな叙述の奥に、服従と記憶の緊張が静かに通う。

    権力に組み込まれた男の内面から、歴史の暴力を照らす。

    歴史小説権力記憶中世ヨーロッパ
  1. 受賞作: 生涯の業績(代表作:三部作『Krilon』等)

    これは単一の書籍ではなく、ノーベル文学賞の受賞理由として挙げられた生涯業績の記録である。三部作『Krilon』などの代表作に触れつつ、独立した書誌は確認できなかった。

    単行本化された一冊ではなく、生涯業績としての受賞理由を記録する項目。

    ノーベル文学賞生涯業績代表作書誌未確定
  2. 受賞作: Hans nåds testamente (ハンス・ナーズ・テスタメント)

    エイヴィンド・ヨンソンの代表的な歴史小説。王の命令により処刑へ向かう人々の群像を通じて、権力と自由の緊張を描く。

    歴史の圧力の下で、個人の自由がどう試されるかを描く長篇。

    歴史小説権力自由スウェーデン文学

作品

代表作

『オーロフについての小説(ローマン・オム・オーロフ)』

1934年 自伝的長編小説

北スウェーデンで育つ青年オーロフの成長を描いた一連の自伝的長編。現実主義と民話的要素、内的独白を融合させた作風で、後に映画化された。

成長記憶北部スウェーデンの生活
映像化・舞台化
  • [映画] 『ここにあなたの人生がある』 (Här har du ditt liv / Here Is Your Life) / Jan Troell (1960)
翻訳
  • 『ここにあなたの人生がある』(英訳版タイトル: Here Is Your Life)

『イタカへの帰還』

1946年 歴史的寓話・再解釈

トロイ戦争後にイタカへ帰還するオデュッセウスの物語を下敷きにした作品。神話的要素と現代的視点を交えた再構成が特徴。

帰還記憶と時間英雄像の再考
翻訳
  • 『イタカへの帰還』(英訳あり)

『ハンス・ネーデス・ティード(恩寵の時)』

1960年 歴史小説

歴史的背景を用いて権力、運命、自由を問う作品。国際的に評価され、北欧評議会文学賞を受賞した。

権力自由歴史と道徳
翻訳
  • 『ハンス・ネーデス・ティード』(英訳あり)

『クリロン(三部作)』

1941年 政治的寓話・反ファシズム小説

第二次世界大戦期の出来事を寓話的に描き、ナチズムや戦時中の政策を批判する三部作。ジョンソンの代表作の一つとされる。

反ファシズム政治的寓話自由への擁護

『薔薇と炎の夢』

1949年 歴史小説

リシュリュー時代のフランスを舞台にした歴史的物語。旅や権力、人間関係の描写を通じて時代の空気を描く。

歴史権力

『メタポンティオンの雲』

1957年 歴史文学/実験的構成

時間レベルを行き来する構成を特徴とする長編。過去と現在が交錯する語りで歴史意識を探る。

時間歴史認識記憶

全著作

  • 『De fyra främlingarna』(1924)
  • 『Kommentar till ett stjärnfall』(1929)
  • 『Romanen om Olof』(1934–1937、1945出版)
  • 『Krilon』(1941–1943、1948出版)
  • 『Strändernas svall』(1946)
  • 『Drömmar om rosor och eld』(1949)
  • 『Hans nådes tid』(1960)
  • 『Molnen över Metapontion』(1957)

翻案

  • 『ここにあなたの人生がある』(Här har du ditt liv) — 1960年、監督: ヤン・トロエル

作品の翻訳

  • 『イタカへの帰還』→英訳 'Return to Ithaca' 等(複数言語に翻訳)
  • 『ハンス・ネーデス・ティード』→英訳 'The Days of His Grace'(英訳あり)

作風・主題

文体
モダニズム的な実験的語り内的独白と視点の切替寓話的・歴史的再構成
頻出モチーフ
記憶旅と帰還自由と権力時間の重層性

評価・遺産

エイヴィンド・ジョンソンはスウェーデン現代文学における最も重要なモダニストの一人とされ、第二次世界大戦期の寓話的作品や歴史小説、自己の成長を描いた自伝的長編によって高く評価された。1957年にスウェーデン・アカデミーの会員となり、1974年にノーベル文学賞を受賞(ハリー・マーティンソンと共同受賞)したことにより国際的な評価が確立した。

記念館・博物館

  • エイヴィンド・ジョンソン生家(ビョルケルンド) ノールボッテン県ビョルケルンド(ボーデン近郊)、スウェーデン
  • Eyvind Johnson Society スウェーデン(オンライン資料・協会)

関連学会

  • スウェーデン・アカデミー

資料所蔵先

  • ノーベル賞データベースの受賞者ページ、エイヴィンド・ジョンソン協会所蔵資料

大衆文化への影響

  • ヤン・トロエルによる映画『ここにあなたの人生がある』(Romanen om Olofの映画化)

引用

  • 『世界と時代を見通す語りの技術、自由のために』
    出典: ノーベル賞選考委員会 — 1974年の受賞理由 (1974年)

豆知識

  • 13歳で学校を辞め、その後製材所や映画館の興行係など様々な職を経験した。
  • 1957年にスウェーデン・アカデミーの会員となり、席は第11番席。
  • 1974年にハリー・マーティンソンと共同でノーベル文学賞を受賞した。
  • 出生地の小さな家屋は記念碑として保存されている。