世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ジャクリーン・リヒテンバーグ

ジャクリーン・リヒテンバーグ

Jakurin Rihitenbaagu

ペンネーム: ダニエル・R・カーンズ男性名義で小説を2作発表した際のペンネーム

プロフィール

性別
女性
生誕
1942-03-25 (フラッシング(クイーンズ)、ニューヨーク州、アメリカ合衆国)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
フラッシング(ニューヨーク州クイーンズ区)を出身地とし、主にアメリカ合衆国在住

経歴

職業
作家, SF作家
活動期間
1969年〜
所属団体
Friends of Darkover(フレンズ・オブ・ダーカバー), スター・トレック・ファンコミュニティ(Kraithなどのファン活動に関与)
影響を受けた人物
マリオン・ジマー・ブラッドリー, ハル・クレメント, レスター・デル・レイ, ジーン・ロラー
影響を与えた人物
Sime~Genシリーズのファンダムや、親密な人物描写を重視する一部のSF作家

学歴

カリフォルニア大学バークレー校
化学部 / 化学科
学位: 学士(化学)
国: アメリカ合衆国
化学の学位を取得したとされる

受賞・候補エディション

作品

代表作

ハウス・オブ・ジーア

1974年 サイエンスフィクション 224ページ

SimeとGenに分化した未来の人類を舞台に、互いに依存しながらも対立する二つの種族と、その間に生じる親密さや同情を描くシリーズの第一作にあたる長編。

異種間関係生命の供給(selyn)親密さと自己認識社会的対立と和解

アントゥ・ジーア・フォーエバー

1978年 サイエンスフィクション

Sime~Genシリーズの続編で、種族間の関係や個人の役割をさらに掘り下げる作品。

共同体と個人和解のプロセス

ファースト・チャンネル

1980年 サイエンスフィクション

ジーン・ロラーとの共著で、Sime~Gen世界の複雑な相互作用と個人間の絆を描く物語。

共著による視点の拡張文化間の橋渡し

レンシム

1984年 サイエンスフィクション

Sime~Gen世界の登場人物と社会を掘り下げる中編/長編。シリーズの設定を拡張する作品。

アイデンティティ文化の保存と変容

パーソナル・リコグナイザンス(短編・中編集)

2011年 サイエンスフィクション(短編・中編集)

『Personal Recognizance』を中心に、シリーズ関連の短編や中編を収めたオムニバス。Jean Lorrahの作品も含むコンピレーション。

短編を通した世界の多角的提示シリーズの補完

スター・トレック・リヴズ!

1975年 ノンフィクション / メディア論

Sondra Marshak、Joan Winstonとの共著。スター・トレックという現象とファン文化を論じたエッセイ集で、初期のファン・カルチャー研究に寄与した。

ファン文化メディアとコミュニティ

モルト・ブラザー

1982年 ファンタジー/サイエンスフィクション

Lifewaveシリーズの一作。シリーズ固有のテーマと世界観を持つ作品。

変容家族と絆

ダシャウ

1985年 サイエンスフィクション

Dushau三部作の第1作目にあたる作品で、三部作を通じて大規模な物語が展開する。

叙事性社会的変動

全著作

  • ハウス・オブ・ジーア (House of Zeor, 1974)
  • Unto Zeor Forever (1978)
  • ファースト・チャンネル (First Channel, 1980) — ジーン・ロラー共著
  • マホガニー・トリンローズ (Mahogany Trinrose, 1981)
  • チャンネルの運命 (Channel's Destiny, 1982) — ジーン・ロラー共著
  • レンシム (Rensime, 1984)
  • アンブロヴ・キーン (Ambrov Keon, 1986) — ジーン・ロラー執筆
  • ゼレロードの破滅 (Zelerod's Doom, 1986) — ジーン・ロラー共著
  • The Unity Trilogy (2003) — コンピレーション
  • Personal Recognizance / The Story Untold and Other Sime~Gem Stories (2011)
  • The Farris Channel (2011)
  • Fear and Courage (2015) — アンソロジー(共著)
  • A Change of Tactics (2017) — ジーン・ロラー、メアリー・ルー・メンドゥムと共著
  • A Shift of Means (2019) — ジーン・ロラー、メアリー・ルー・メンドゥムと共著
  • A Test of Courage (2023) — メアリー・ルー・メンドゥムと共著
  • Molt Brother (1982)
  • City of a Million Legends (1985)
  • Dushau (1985)
  • Farfetch (1985)
  • Outreach (1986)
  • Those of My Blood (1988)
  • Dreamspy (1989)
  • Hero (1993) — Daniel R. Kerns名義
  • Border Dispute (1994) — Daniel R. Kerns名義
  • 短編・中編集および短編(Operation High Timeほか)
  • 非フィクション:Star Trek Lives! (1975)、The Biblical Tarot (1997)など

作風・主題

文体
登場人物の親密な関係性を重視する文体キャラクター中心の物語運び詳細な世界設定(ワールドビルディング)
頻出モチーフ
SimeとGenに代表される異種間の結びつき身体を介した生命供給(selyn)というモチーフ親密さとアイデンティティの交差

健康

  • 麻疹(小児期)
    小学校高学年(6年生ごろ)
    麻疹にかかった際に母親が勧めたSF本(Lester del Reyの『Battle on Mercury』)を辞書を使いながら読むことがきっかけで、急速にSFへの興味を持つようになった。
  • 読書困難(学童期)
    小学校高学年
    当初は読書が苦手だったが、病気と出会い、辞書を使いながら読書に親しむようになり、作家への道に繋がった。

評価・遺産

ジャクリーン・リヒテンバーグはSime~Genシリーズを通じて、キャラクターの親密さに焦点を当てる独自のSF表現を確立し、ファン文化やファンフィクション(特にKraith)とも深く結びついた。シリーズは熱心なファンダムを生み、後続作家やファン活動に影響を与えた。

資料所蔵先

  • インターネットスペキュレイティブフィクションデータベース(ISFDB)著者ページ
  • Sime~Genファンサイトおよび同人誌『A Companion in Zeor』のアーカイブ
  • 個人ブログ・著者ページ等(例:Aliendjinnromances Blogspot)

大衆文化への影響

  • Kraith(スター・トレック)のファンフィクションの初期活動と関連付けられること
  • Sime~Genシリーズを中心としたファン同人誌文化への影響(A Companion in Zeorなど)

引用

  • 私は「アクション」よりも「親密さ」を好む。登場人物同士、登場人物と宇宙、登場人物と自己との関係が信頼をもたらすような関係性を描くことを志向している。
    出典: Jacqueline Lichtenberg, Science Is Magic Spelled Backwards and Other Stories: Jacqueline Lichtenberg Collected, Book 1(Borgo Press, 2011) (2011年)
  • (Sime~Gen短編集は)ポルノとメロドラマの両方の性質を兼ね備えている、…という評もある(登場人物間の肉体的な結びつきを執拗に扱うため)。
    出典: Gerald Jonas(New York Times評論) (1983年)

豆知識

  • 1969年の短編「Operation High Time」でSime~Gen世界を初めて発表した。
  • Daniel R. Kernsの筆名で『Hero』『Border Dispute』の2作を発表している。
  • カリフォルニア大学バークレー校で化学の学位を取得しているとされる。
  • スター・トレックに関する共著『Star Trek Lives!』(1975年)を執筆している。
  • Sime~Genシリーズのファンにより1978年に同人誌『A Companion in Zeor』が創刊された。