世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ジョン・マクガーハーン

ジョン・マクガーハーン

John McGahern

ペンネーム: ショーン一部で用いられたペンネーム

プロフィール

性別
男性
生誕
1934-11-12 (ダブリン)
死没
2006-03-30 (マターミセリコルディエ病院(ダブリン)) 71歳
国籍
アイルランド
言語
英語
宗教
カトリック
居住地歴
コラムハン(コーラムハノン)、カウンティ・レトリム(幼少期) → クートホール(父が勤務していた警察宿舎) → オーガボニール近郊の農場(フェナ) → ダブリン(出生・晩年)

経歴

職業
作家, 小説家, 短編作家, 教師(かつて)
活動期間
1961年〜2006年
所属
Aosdána(アイルランド芸術名誉団体), コルゲート大学(招へい教授), ノートルダム大学(招へい教授), ビクトリア大学(カナダ、招へい教授), ダラム大学(招へい教授), ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(客員), ナショナル大学ゴールウェイ(資料寄託先)
所属団体
Aosdána
影響を受けた人物
(資料に明確な一覧がないため不確定)
影響を与えた人物
コルム・トゥーイビン(Colm Tóibín), イアモン・マクグラス(Eamonn McGrath), 1990年代以降の多くのアイルランド若手作家
ノミネート
ブッカー賞ノミネート(Amongst Women, 1990)

学歴

セント・パトリック教育大学(ドラムコンドラ)
期間: 1950年代(在籍期間は資料により前後)
国: アイルランド
教員養成を修了し、のちに小学校教師として勤務
ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(UCD)
期間: 1950年代(最終学位取得 1957年)
卒業年: 1957
国: アイルランド
1957年にUCDを卒業

受賞歴

AEメモリアル賞
1962
対象作品: The Barracks(『兵舎』)
主催: アイルランド芸術評議会(Irish Arts Council)
結果: 受賞
Macauley フェローシップ
1964
主催: アイルランド芸術評議会(Irish Arts Council)
結果: 受賞
FRSL(王立文学協会フェロー)
1979
主催: 王立文学協会
結果: 叙任
Irish Times/Aer Lingus 文学賞
1990
対象作品: Amongst Women(『女性たちの中で』)
主催: The Irish Times / Aer Lingus
結果: 受賞
ブッカー賞(ショートリスト)
1990
対象作品: Amongst Women(『女性たちの中で』)
主催: Man Booker
結果: ノミネート(ショートリスト)
Prix Écureuil de Littérature Étrangère(ボルドー)
1995
主催: Prix Écureuil(ボルドー)
結果: 受賞
Irish PEN Award
2003
主催: Irish PEN
結果: 受賞
Irish Novel of the Year(Hughes & Hughes / Irish Book Awards)
2003
対象作品: That They May Face the Rising Sun(『彼らが昇る太陽に向かうために』)
主催: Irish Book Awards
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: That They May Face the Rising Sun

    アイルランドの小さな共同体を背景にした叙情的な小説。個々の記憶や日常の細部を通して、家族や世代の変化、喪失感と郷愁が静かに浮かび上がる作品。

    家族記憶郷愁アイルランドの田舎
  2. 第5回(2007年) 生涯功労賞

作品

代表作

The Barracks(兵舎)

1963年 小説

小さな町の兵舎に住む家庭の生活を描いた初期長編。病に侵されていく女性とその周囲の人々を通じて地域社会の細部を描写する。

地方社会病と死家庭の力学
映像化・舞台化
  • [舞台(ラジオ/劇)] The Barracks(舞台版) / Hugh Leonard (adaptation) (1969)
翻訳
  • フランス語等に翻訳あり

The Dark(ザ・ダーク)

1965年 小説

地方の教育制度の中で成長する少年を描く。父親からの暴力や性的抑圧、自己形成の葛藤が中心テーマ。

父子関係教育性的抑圧
翻訳
  • フランス語などに翻訳あり

Amongst Women(アマンスト・ウィーメン/女性たちの中で)

1990年 小説

南レトリム地方を舞台に、退役IRA将校である父ミカエル・モランとその家族を描く。権威的な父と子どもたちの関係を通じて地域社会の変容を描写する。

権威と家族過去と記憶地域社会の変化
映像化・舞台化
  • [テレビ(ミニシリーズ)] Amongst Women(テレビ化) / Tom Cairns (1998)
翻訳
  • フランス語ほか翻訳あり

That They May Face the Rising Sun(原題)/By the Lake(米国版)

2002年 小説

湖畔のコミュニティに暮らす人々の日常を一年間追い、平凡な生活の価値と意味を探る作品。晩年の作風で「普通」が主題であると述べている。

日常の描写共同体熟年期の人生
映像化・舞台化
  • [映画] That They May Face the Rising Sun(映画化) / Pat Collins (2023)
翻訳
  • 米国では By the Lake の題で刊行

全著作

  • The End or the Beginning of Love(未刊)
  • The Barracks(1963)
  • The Dark(1965)
  • The Leavetaking(1975)
  • The Pornographer(1979)
  • Amongst Women(1990)
  • That They May Face the Rising Sun(2002)
  • Memoir(2005)
  • 短編コレクション(Nightlines, Getting Through, The Stoat, High Ground, The Collected Stories, Creatures of the Earth)
  • Essays: Love of the World(集成)

翻案

  • Amongst Women(1998年テレビミニシリーズ)
  • Korea(短編を原作とする1995年の映画)
  • That They May Face the Rising Sun(2023年の映画化)

作品の翻訳

  • 多数の作品がフランス語に翻訳されている
  • That They May Face the Rising Sun は米国で By the Lake の題で刊行

作風・主題

文体
抑制された筆致詳細な地方描写と生活のディテールの描写簡潔で観察眼に富んだ文体
頻出モチーフ
父と子の関係カトリックと社会規範地方共同体死と病

健康

  • がん
    2000年代初頭〜2006年(晩年)
    最終的な死因となり、2006年に死亡

評価・遺産

ジョン・マクガーハーンは20世紀後半から21世紀初頭のアイルランド文学において重要な位置を占める作家であり、地方社会の細部描写と家族の力学の描写で高く評価されている。多くの若手作家に影響を与え、作品は多数の言語に翻訳されている。

記念館・博物館

  • グレンビューフォークミュージアム(ジョン・マクガーハーン関連展示あり) コー・レトリム近郊

関連学会

  • Aosdána

資料所蔵先

  • ナショナル大学ゴールウェイ(John McGahern 文学アーカイブ)

大衆文化への影響

  • Amongst Women のテレビ化(1998)や短編『Korea』の映画化(1995)、近年の That They May Face the Rising Sun の映画化(2023)など映像化が行われている。
  • The Guardian など主要紙で高い評価を受け、『現存する最大のアイルランドの小説家』と評されたことがある。

引用

  • 「普通のものに私は惹かれる」
    出典: ラジオ番組での発言(Rattlebag、2002年)および作品解説 (2002年)
  • 「普通が人生で最も貴重なものだ」
    出典: インタビュー・発言 (2002年)

豆知識

  • ペンネームとして Sean を用いたことがある。
  • 小説『The Dark』の発表により検閲問題が起き、当時の教職を解雇された経緯がある。
  • 遺体は母と並んでオーガウィラン(St Patrick's Church, Aughawillan)に埋葬されている。