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マリオ・バルガス・リョサ

マリオ・バルガス・リョサ

Mario Vargas Llosa

プロフィール

性別
男性
生誕
1936-03-28 (アレキパ, ペルー)
死没
2025-04-13 (リマ, ペルー) 89歳
国籍
ペルー, スペイン
言語
スペイン語

経歴

職業
小説家, ジャーナリスト, エッセイスト
活動期間
1959年〜2025年
所属
国際ペンクラブ 会長(1976–1979), アカデミー・フランセーズ 会員(2021〜)
所属団体
アカデミー・フランセーズ, レアル・アカデミア・エスパニョーラ, アメリカ芸術科学アカデミー(会員)
影響を受けた人物
ギュスターヴ・フローベール, ガブリエル・ガルシア=マルケス
影響を与えた人物
クラウディア・リョサ(姪、映画監督), 多くのラテンアメリカ現代作家

学歴

国立サンマルコス大学
法学部・文学部(学んだ科目:法、文学) / 法律、文学
期間: 1950年代
国: ペルー
リマで法律と文学を学ぶ
マドリード・コンプルテンセ大学
博士課程(文学) / 文学
学位: 博士(取得年不明)
期間: 1958〜(取得年不明)
国: スペイン
1958年にコンプルテンセ大学に入学、のち博士号を取得

受賞歴

ビブリオテーカ・ブレーベ賞
1962
主催: ビブリオテーカ(出版社)
結果: 受賞
アストゥリアス皇太子賞
1986
主催: アストゥリアス財団
結果: 受賞
プラネータ賞
1993
主催: Planeta
結果: 受賞
セルバンテス賞
1994
主催: スペイン政府/セルバンテス財団
結果: 受賞
エルサレム賞
1995
主催: エルサレム国際審査委員会
結果: 受賞
ドイツ書籍協会平和賞
1996
主催: ドイツ書籍協会
結果: 受賞
チーノ・デル・ドゥーカ世界賞
2008
主催: チーノ・デル・ドゥーカ財団
結果: 受賞
ノーベル文学賞
2010
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞(「権力構造の地図と、個人の抵抗と反抗、そしてその敗北を鮮烈なイメージで描いた」として授与)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: La casa verde

    沿岸の小都市とアマゾン奥地を舞台に、売春宿や家族、宗教、暴力が交錯する群像劇。複数の登場人物の視点で断片的に語られ、近代化と伝統の衝突や社会の階層性を浮かび上がらせる長篇。

    地域社会と都市化伝統と近代化暴力と権力多視点の語り
  1. 受賞作: 生涯業績(代表作: La ciudad y los perros, Conversación en la catedral)

    政治・社会・権力の問題を主題に、実験的語りや社会批評を通じて個人と集団の関係を描く長篇群を発表。多様な文体と思想的関心により国際的影響力を持つ作品を遺した。

    政治と権力をめぐる長篇群が、国際的な影響力を持った。

    ラテンアメリカ文学政治権力社会批評
  1. 受賞作: 業績(受賞対象:全体の業績)

    本賞はバルガス・リョサの長年にわたる小説活動と社会批評的業績に対して贈られた。彼の作品は政治、権力、個人の葛藤を描き、ラテンアメリカの現代史を背景に豊かな物語を展開している。

    政治社会批評歴史個人と権力
  1. 受賞作: 山羊の饗宴(La fiesta del Chivo / The Feast of the Goat)

    ドミニカ共和国のトルヒーヨ独裁政権の末期を舞台に、独裁者とその周辺、抵抗者の視点を交錯させながら、体制の腐敗と暴力を克明に描く歴史的小説。個人の倫理、記憶、国家暴力の相互作用を重層的に明らかにする傑作。

    独裁と権力抵抗歴史と記憶道徳と責任
  1. 受賞作: 文学への貢献(生涯功績)

    マリオ・バルガス=リョサは、政治や権力、個人の自由を主題にした重厚な長編を多数発表し、ラテンアメリカの社会と歴史を文学的に検証することで国際的に高い評価を受けた。物語構成と社会批評の両面で卓越している。

    政治と権力ラテンアメリカ文学歴史社会批評
  1. 受賞作: ヤギの饗宴(The Feast of the Goat)

    ドミニカ共和国の独裁政権を舞台に、一人の独裁者とそれを取り巻く人々の腐敗と暴力を描く政治小説。歴史的事件の個人的側面と集団的記憶を照らし合わせる重層的物語。

    独裁政治暴力と権力歴史的記憶

作品

代表作

都会と犬ども

1963年 小説(社会小説)

軍人養成学校を舞台にした初期代表作。体制の欺瞞と暴力を描き国際的注目を浴びた。

権力と制度若者と暴力
映像化・舞台化
  • [映画] 街と犬たち(映画) / Francisco J. Lombardi (1985)
翻訳
  • 『都会と犬ども』日本語訳

緑の家

1966年 小説

ペルーのアマゾンや沿岸を舞台に複数の物語が同時進行する大作。作家的地位を確立した作品。

社会の矛盾地域と文化

世界終末戦争

1981年 歴史小説

19世紀末のブラジル、カヌードスの反乱を題材にした壮大な歴史小説。

暴力と狂気宗教と政治

パンタレオン大尉と女たち

1973年 ユーモア小説

軍隊社会を風刺したユーモラスな作品。後に映画化もされた。

権威への皮肉社会の制度
映像化・舞台化
  • [映画] 囚われの女たち / José María Gutiérrez Santos / Mario Vargas Llosa (脚本関与) (1975)
  • [映画] 囚われの女たち(再映画化) / (映画化複数版) (2000)

フリアとシナリオライター

1977年 半自伝的小説

自伝的要素を含む青春小説。メタフィクション的な語りを含む。

愛と創作自己と虚構
映像化・舞台化
  • [映画] ラジオタウンで恋をして / (映画化) (1990)

チボの狂宴

2000年 政治小説

ドミニカ共和国の独裁者トルヒーリョ暗殺計画とその余波を描いた作品。

独裁と権力記憶と責任
映像化・舞台化
  • [映画] The Feast of the Goat(映画) / Luis Llosa (2005)

全著作

  • 『小犬たち/ボスたち』
  • 『都会と犬ども』
  • 『緑の家』
  • 『世界終末戦争』
  • 『パンタレオン大尉と女たち』
  • 『フリアとシナリオライター』
  • 『チボの狂宴』
  • 『水を得た魚 バルガス・ジョサ自伝』

翻案

  • 『都会と犬ども』映画化(The City and the Dogs, 1985)
  • 『パンタレオン大尉と女たち』映画化(1975、2000)
  • 『チボの狂宴』映画化(2005)

作品の翻訳

  • 『都会と犬ども』日本語訳(杉山晃、寺尾隆吉ら訳)
  • 『緑の家』日本語訳(木村榮一訳)
  • 『世界終末戦争』日本語訳(旦敬介訳)

作風・主題

文体
社会的リアリズムと歴史の再構築多重視点と複線的構成エッセイや批評を交えた知的な語り
頻出モチーフ
権力と腐敗個人の抵抗と孤立暴力と道徳

評価・遺産

ラテンアメリカ文学を代表する国際的作家。政治的発言でも知られ、スペイン語圏の文学史に大きな足跡を残した。2010年にノーベル文学賞を受賞、2021年にアカデミー・フランセーズ会員に選出された。2025年に没。

関連学会

  • アカデミー・フランセーズ
  • レアル・アカデミア・エスパニョーラ
  • アメリカ芸術科学アカデミー

資料所蔵先

  • 国立図書館(各国所蔵)
  • 個人文庫・研究アーカイブ(所在詳細不明)

大衆文化への影響

  • ガルシア=マルケス殴打事件は長年にわたり話題となり、コミック化などもされた。

引用

  • 「権力構造の地図と、個人の抵抗と反抗、そしてその敗北を鮮烈なイメージで描いた」
    出典: ノーベル賞選考委員会(2010年) (2010年)

豆知識

  • 1960年代から国際的に注目される作家となった。
  • 1976〜1979年に国際ペンクラブ会長を務めた。
  • 1960年代にガルシア=マルケスと親交があったが、1976年の事件で殴打し確執が生じた。両者は2007年に和解した。
  • 1990年にペルー大統領選に出馬した(決選で敗北)。
  • 2010年にノーベル文学賞を受賞し、ペルー国籍として初のノーベル賞受賞者となった。