世界・海外・国外の文学賞

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パトリシア・グレース

パトリシア・フランシス・グレース

Patricia Grace

別名: Patricia Frances Gunson

プロフィール

性別
女性
生誕
1937-08-17 (ウェリントン, ニュージーランド)
国籍
ニュージーランド
言語
英語, マオリ語
居住地歴
Melrose(ウェリントン郊外) → Hongoeka(先祖の土地)

経歴

職業
作家, 教師
活動期間
1962年〜
所属
Haeata(マオリ女性アーティスト集団、創設メンバー), Te Hā(マオリ作家の集まり、創設メンバー)
所属団体
Haeata, Te Hā

学歴

St Anne's School(ウェリントン)
国: ニュージーランド
St Mary's College(ウェリントン)
国: ニュージーランド
高校でバスケットボールに優れる
Wellington Teachers' Training College
国: ニュージーランド
教師としてのキャリアの基礎を築く

受賞歴

ハバート・チャーチ記念賞(最優秀処女作)
1975
対象作品: Waiariki
部門: 最優秀処女作
主催: PEN NZ(ニュージーランド作家協会)
結果: Winner
ニュージーランドブックアワード(フィクション部門)
1987
対象作品: Potiki
部門: フィクション
主催: New Zealand Book Awards
結果: Winner
Kiriyama Prize(フィクション)
2001
対象作品: Dogside Story
部門: フィクション
主催: Kiriyama Prize
結果: Winner
Montana New Zealand Book Awards(Deutzメダル/モンタナ賞)
2005
対象作品: Tu
部門: フィクション
主催: Montana New Zealand Book Awards
結果: Winner
Icon Award / Whakamana Hiranga
2005
主催: Arts Foundation of New Zealand(アーツファンデーション)
結果: Winner
Prime Minister's Award for Literary Achievement
2006
主催: ニュージーランド政府
結果: Recipient
Distinguished Companion of the New Zealand Order of Merit (DCNZM)
2007
主催: ニュージーランド王室勲章(政府)
結果: Appointed
Companion of the Queen's Service Order (QSO)
1988
主催: ニュージーランド政府
結果: Appointed
Neustadt International Prize for Literature
2008
主催: Neustadt Prize
結果: Winner
名誉文学博士(Victoria University of Wellington)
1989
主催: Victoria University of Wellington
結果: Honorary degree
名誉文学博士(World Indigenous Nations University)
2016
主催: World Indigenous Nations University
結果: Honorary degree
Te Kura Pounamu Award(最優秀マオリ語作品)
2016
対象作品: Haka / Whiti te Rā!
部門: 子ども向け(マオリ語)
主催: New Zealand Book Awards for Children and Young Adults
結果: Winner

受賞・候補エディション

キリヤマ賞 1回登壇
  1. 受賞作: Dogside Story

    マオリ社会を背景に、家族とコミュニティの関係や歴史的な影響、文化的アイデンティティの揺れを繊細に描いた作品。日常の細部を通して社会的課題と回復の過程を描く。

    マオリ文学家族文化とアイデンティティ社会問題
  1. 受賞作: 受賞業績(小説)

    Patricia Graceはマオリ系の小説家で、日常と伝統をつなぐ物語や女性の視点を重視した作品で知られる。地域文化や先祖伝来の価値を尊重しつつ現代社会へ問いかける作風で、ニュージーランド文学において重要な位置を占める。

    マオリ文化地域性女性家族
  1. 受賞作: 生涯の業績

    グレースは、マオリ文化とその社会的現実を短編や長編で丁寧に描いたことにより評価された。土地や家族、伝承と現代社会の接点を描くことで、ニュージーランド文学における先住民の声を強く示した。

    小説短編先住民族マオリ文化土地とコミュニティ

作品

代表作

Waiariki

1975年 短編集

女性マオリ作家として初の短編集の一つで、マオリの生活の多様性を描いた短編を収める。

家族文化マオリ社会

Mutuwhenua: The Moon Sleeps

1978年 小説

マオリ女性とパーケハ(欧州系ニュージーランド人)の男性の関係を描き、文化の違いを扱う。

異文化間関係家族

Potiki

1986年 小説

先祖の土地の開発に反対するマオリコミュニティを中心にした物語。マオリ語をそのまま用いる表現が特徴。

土地文化遺産コミュニティ
翻訳
  • ポティキ(各国語訳あり)

Cousins

1992年 小説

三人の従姉妹を中心に家族史と継承(whakapapa)を描く。

家族史継承社会問題
映像化・舞台化
  • [映画] Cousins(映画版) / Ainsley Gardiner、Briar Grace-Smith (2021)

Baby No-Eyes

1998年 小説

胎児の視点を含む構成で、家族の悲劇や現代マオリが直面する問題を織り交ぜる。

家族喪失社会問題

Dogside Story

2001年 小説

海辺の小さなマオリ・コミュニティを舞台に、変化する社会とコミュニティ内の課題を描く。

コミュニティ変化

Tu

2004年 小説(歴史/戦争)

第2次世界大戦中のマオリ大隊のイタリアでの経験を、著者の家族史を基に描く。

戦争記憶家族
映像化・舞台化
  • [演劇] Tu(舞台版) / Hone Kouka(舞台化) (2013)

Chappy

2015年 小説

日本人男性とマオリ女性の関係を中心に、複数の語り手と非線形の構成で語られる家族サーガ。

異文化家族喪失

The Kuia and the Spider / Te Kuia me te Pungawerewere

1981年 児童書(絵本)

年長のクイア(おばあさん)とクモの紡ぎ合いを描いた物語。英語・マオリ語併記。

児童文学文化伝承

全著作

  • Waiariki (1975)
  • Mutuwhenua: The Moon Sleeps (1978)
  • The Dream Sleepers and Other Stories (1980)
  • The Kuia and the Spider / Te Kuia me te Pungawerewere (1981)
  • Potiki (1986)
  • Electric City and Other Stories (1987)
  • Cousins (1992)
  • Baby No-Eyes (1998)
  • Dogside Story (2001)
  • Tu (2004)
  • Small Holes in the Silence (2006)
  • Ned and Katina: a true love story (2009)
  • Chappy (2015)
  • From the Centre: a writer's life (2021)
  • Bird Child and Other Stories (2024)

翻案

  • Cousins(小説の映画化、2021)
  • Tu(小説の舞台化、2013)
  • Watercress Tuna and the Children of Champion Street(劇化、2017)

作品の翻訳

  • Potiki(複数言語訳、ドイツ語版など)
  • The Kuia and the Spider(英語/マオリ語併記)

作風・主題

文体
抑制された語り口口承文学の影響を受けた語り文化的ディテールの丁寧な描写
頻出モチーフ
家族と血縁(whakapapa)土地と継承マオリの慣習と言語

評価・遺産

パトリシア・グレースはニュー・ジーランド文学における先駆的なマオリ作家であり、マオリの生活や言語を英語文学の中に自然に織り込む手法で広く影響を与えた。国内外で多数の賞を受け、世代を超えた作家や研究者に影響を与えている。

大衆文化への影響

  • ポリルア作家の散歩道(Porirua Writers' Walk)に引用碑
  • ウェリントン作家の散歩道(Wellington Writers' Walk)にも名を刻まれる

引用

  • 『私は作家になりたいと願うことができるとは思わなかった。』
    出典: インタビュー(抜粋)

豆知識

  • 本名は Patricia Frances Gunson(旧姓Gunson)。
  • 教師として働きながら執筆を始め、1985年のフェローシップで専業作家となった。
  • 夫Kerehi Waiariki Graceは児童作家で、2013年に死去。子どもは7人。
  • Hongoekaの土地を守るための法的闘争で勝訴した(公共事業による強制取得を阻止)。