世界・海外・国外の文学賞

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R・F・クアン(レベッカ・F・クアン)

レベッカ・F・クアン

R. F. Kuang

プロフィール

性別
女性
生誕
1996-05-29 (中国・広州)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
広州(生誕) → テキサス州ダラス(育成) → オックスフォード/ケンブリッジ(留学) → イェール大学周辺(博士課程)

経歴

職業
作家, 小説家
活動期間
2018年〜
影響を受けた人物
ウラジーミル・ナボコフ, カズオ・イシグロ, サスキア・クラーク, ジョーン・ディディオン
影響を与えた人物
ノミネート
ワールド・ファンタジー賞(The Poppy War), ネビュラ賞(候補、The Poppy War), ヒューゴー賞(シリーズ部門、The Poppy War三部作)

学歴

ジョージタウン大学(ウォルシュ国際関係学院/School of Foreign Service)
歴史専攻
学位: BA
期間: 2014–2018
卒業年: 2018
国: アメリカ合衆国
在学中にディベートで活躍し、卒業後ギャップイヤーで中国へ戻り小説執筆を開始
マグダレーン・カレッジ(ケンブリッジ大学)
中国学(シノロジー)
学位: MPhil
期間: 2018–2019
卒業年: 2019
国: イギリス
マーシャル奨学金での留学の一部として取得
ユニバーシティ・カレッジ(オックスフォード大学)
現代中国研究
学位: MSc
期間: 2019–2020
卒業年: 2020
国: イギリス
マーシャル奨学金を用いて渡英し取得
イェール大学
東アジア言語文学(博士課程)
学位: PhD(在学中)
期間: 2020–
国: アメリカ合衆国
博士課程在学(一時並行して執筆活動)

受賞歴

マーシャル奨学金
2018
主催: 英国政府系奨学金プログラム
結果: 受賞
コンプトン・クルーク賞
2019
対象作品: The Poppy War
主催: Balticon(関連団体)
結果: 受賞
クラウフォード賞
2019
対象作品: The Poppy War
主催: IAFA(国際ファンタジー協会)
結果: 受賞
Astounding(旧John W. Campbell)新人賞
2020
主催: Locus/世界的SFコミュニティ関連
結果: 受賞
ネビュラ賞(最優秀長編小説)
2022
対象作品: Babel(バベル/暴力の必然)
主催: SFWA(世界長編作家協会)
結果: 受賞
Locus賞(ファンタジー小説部門)
2023
対象作品: Babel(バベル)
主催: Locus Magazine
結果: 受賞
アメリカン・ブック賞
2024
主催: Before Columbus Foundation
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Poppy War

    孤児の少女が軍学校に入り、戦争の苛烈さとシャーマニックな力の覚醒を経験することで、国家の暴力と個人の倫理的葛藤に直面するダークファンタジー。中国の歴史的出来事から着想を得た重厚な作風が特徴。

    戦争復讐シャーマニズム中国史に着想トラウマ
  1. 受賞作: The Poppy War

    『The Poppy War』は中国近代史を下敷きにした架空世界で、孤児の少女が軍学校で成長し、戦争と魔法の苛烈さに直面するダークファンタジー。帝国主義、民族紛争、力の代償とトラウマを容赦なく描き出す。

    戦争帝国主義魔法ダークファンタジー
  1. 受賞作: Yellowface

    ジューン・ヘイワードとアテナ・リュー・サマサマ・ペヌリス。アテナ、ケトゥルナン・アジア、テルニャタ・リービ・ゲトップ。

    ジューン・ヘイワードとアテナ・リュー・サマサマ・ペヌリス。

    296ページ
    ヤングアダルトフィクション文学ノンフィクション
  1. 受賞作: Babel, or the Necessity of Violence

    帝国主義と翻訳、言語政治を主題に据えた歴史的ファンタジー。学術機関と帝国の関係を通じて暴力と知識生産の構造を問い直す野心的な作品。

    帝国主義言語と翻訳暴力知識の政治

作品

代表作

The Poppy War(ザ・ポピー・ウォー)

2018年 中国風ミリタリー・ファンタジー(グリムダーク) 544ページ

20世紀前半の中国史に着想を得た架空世界を舞台に、孤児の少女が軍学校を経て戦争と超自然的な力に巻き込まれていく物語。

戦争の残酷さ権力と復讐民族と歴史
映像化・舞台化
  • [テレビ(オプション)] The Poppy War(三部作テレビ化オプション)

The Dragon Republic(ザ・ドラゴン・リパブリック)

2019年 中国風ミリタリー・ファンタジー 672ページ

『The Poppy War』の続編。帝国の内部分裂と外敵の侵攻を背景に主人公と関係者の葛藤が描かれる中編・長編。

内戦と政治操作忠誠と裏切り

The Burning God(ザ・バーニング・ゴッド)

2020年 中国風ミリタリー・ファンタジー(シリーズ完結) 640ページ

『The Poppy War』三部作の完結編。主人公が内戦の激化と国の崩壊に立ち向かい、個人的な犠牲と結末を迎える。

犠牲国家の崩壊復讐の果て

Babel(バベル/暴力の必然)

2022年 オルタナティブ・ヒストリー/学園小説 464ページ

架空の1830年代オックスフォードを舞台に、言語学をめぐる権力、植民地主義、暴力の問題を扱う物語。学術・暴力・帝国主義の交差を描く。

植民地主義批判言語と権力学問の倫理
映像化・舞台化
  • [テレビ/映画(オプション)] Babel(映像化オプション)

Yellowface(イエローフェイス)

2023年 リテラリー・フィクション/メタフィクション 320ページ

出版業界を舞台に、ある白人作家が亡くなったアジア系作家の原稿を盗作し成功を得る過程を描き、文化盗用と競争の闇を暴く風刺的な作品。

文化盗用出版業界の競争孤独と野心
映像化・舞台化
  • [テレビ(オプション)] Yellowface(映像化オプション) / Karyn Kusama(予定)

Katabasis(カタバシス)

2025年 ダーク・アカデミア/ファンタジー

博士課程の学生たちが師の魂を救うために地獄へ向かうというブラックユーモアを含むダーク・アカデミア小説。学問の地獄性を描く。

学問の地獄友情と倫理アイロニーと哲学的パズル
映像化・舞台化
  • [テレビ(オプション)] Katabasis(映像化オプション) / Angela Kang(作・ショーランナー予定)

全著作

  • The Poppy War(ザ・ポピー・ウォー) — 2018
  • The Dragon Republic(ザ・ドラゴン・リパブリック) — 2019
  • The Burning God(ザ・バーニング・ゴッド) — 2020
  • Babel, or the Necessity of Violence(バベル/暴力の必然) — 2022
  • Yellowface(イエローフェイス) — 2023
  • Katabasis(カタバシス) — 2025
  • 編纂:The Best American Science Fiction and Fantasy 2023(ゲスト編集)
  • 短編・ノンフィクション等(例:"The Nine Curves River"、"How to Talk to Ghosts")

翻案

  • 『ザ・ポピー・ウォー』三部作は映像化オプションが取得されている(開発停滞との報道あり)
  • 『Babel』はwiipが映像化オプションを取得(Temple Hillと共同)
  • 『Yellowface』はLionsgate Televisionがオプションを取得、Karyn Kusamaが演出予定
  • 『Katabasis』はAmazon MGM Studiosが映像化オプションを取得、Angela Kangがショーランナー予定

作風・主題

文体
軍事的・歴史的要素を含むダークなファンタジー表現政治・植民地主義を鋭く描くリアリスティックな語り口メタフィクション的/ブラックユーモアを交えた文体(近年の作品)
頻出モチーフ
戦争とその代償帝国主義と植民地主義の検証言語と言説の権力性学問と倫理の矛盾

評価・遺産

若手ながら急速に国際的評価を獲得した作家。中国史的要素と現代の政治問題を融合させた作品群は、ファンタジー界における新たな視座を提示し、複数の主要賞受賞やベストセラー入りを果たしている。

引用

  • エル誌はクアンを「多作の現象」と呼んだ。
    出典: Elle(雑誌) (2025年)
  • (『Yellowface』謝辞)私はこの本を業界の激しい競争における孤独についてのホラーと考えている。
    出典: Yellowface(謝辞) (2023年)

豆知識

  • 4歳で家族とともにアメリカへ移住した。
  • 19歳のときにギャップイヤーで中国へ戻り、『The Poppy War』の執筆を始めた。
  • 2018年にマーシャル奨学金を受賞し、ケンブリッジとオックスフォードで学んだ。
  • 配偶者はベネット・エッカート=クアン(Bennett Eckert-Kuang)。