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第45回(1966年) 候補受賞作: The Animal Family
海辺の小屋で暮らす一人の男のもとに、人魚、熊、山猫、そして少年が集まり、血縁を超えた不思議な家族が形づくられていく。自然の気配に満ちた世界で、ありえない組み合わせの生きものたちが、互いを受け入れながら暮らす物語。
海辺の小屋で育つ、ありえないのにどこか本物らしい家族の物語。
161ページ家族受容孤独自然幻想
ランドール・ジャレル
ランドール・ジャレル
Randall Jarrell
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1914-05-06 (アメリカ合衆国 テネシー州 ナッシュビル)
- 死没
- 1965-10-14 (アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 チャペルヒル付近) 51歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- テネシー州ナッシュビル(出生〜学生時代) → オハイオ州ギャンビア(ケニヨン・カレッジ在任) → テキサス州オースティン(テキサス大学勤務) → ニューヨーク州ブロンクスビル(サラ・ローレンス在勤) → ノースカロライナ州グリーンズボロ(長期居住・大学勤務) → ワシントンD.C.(国会図書館コンサルタント在任時の一時滞在)
経歴
- 職業
- 詩人, 文学批評家, 児童書作家, 随筆家, 小説家, 大学教員
- 活動期間
- 1935年〜1965年
- 所属
- ケニヨン・カレッジ(教員), テキサス大学オースティン校(教員), サラ・ローレンス・カレッジ(教員), ノースカロライナ大学グリーンズボロ校(教員), イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(非常勤), アメリカ空軍(従軍), 国会図書館(詩のコンサルタント、現ポエット・ローレートに相当)
- 所属団体
- フィー・ベータ・カッパ(Phi Beta Kappa)
- 影響を受けた人物
- W.H.オーデン, ウィリアム・ワーズワース, マルセル・プルースト, ライナー・マリア・リルケ, ジークムント・フロイト, カール・マルクス, ハンナ・アーレント(同時代の思想家・友人)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヴァンダービルト大学 | 文学部 | 英語学科 | BA | 1931–1935 | アメリカ合衆国 |
| ヴァンダービルト大学 | 大学院(文学) | 英語学科 | MA | 1935–1937 | アメリカ合衆国 |
ヴァンダービルト大学
文学部
/ 英語学科
学位:
BA
期間:
1931–1935
卒業年:
1935
国:
アメリカ合衆国
学士号取得。Phi Beta Kappa、magna cum laudeで卒業。
ヴァンダービルト大学
大学院(文学)
/ 英語学科
学位:
MA
期間:
1935–1937
卒業年:
1937
国:
アメリカ合衆国
修士号取得。A. E. Housmanについての論文を開始・完成。
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1947 | グッゲンハイム・フェローシップ | — | — | ジョン・サイモン・グッゲンハイム財団 | 受賞(1947–1948) |
| 1951 | ナショナル・インスティチュート・オブ・アーツ・アンド・レターズ助成 | — | — | National Institute of Arts and Letters | 助成 |
| 1961 | 全米図書賞(詩部門) | ワシントン動物園の女(詩集) | 詩 | ナショナル・ブック・ファウンデーション | 受賞 |
グッゲンハイム・フェローシップ
1947
主催:
ジョン・サイモン・グッゲンハイム財団
結果:
受賞(1947–1948)
ナショナル・インスティチュート・オブ・アーツ・アンド・レターズ助成
1951
主催:
National Institute of Arts and Letters
結果:
助成
全米図書賞(詩部門)
1961
対象作品:
ワシントン動物園の女(詩集)
部門:
詩
主催:
ナショナル・ブック・ファウンデーション
結果:
受賞
受賞・候補エディション
作品
代表作
ワシントン動物園の女
1960年 詩集中年の女性や孤独、戦争と日常を題材にした詩を含む詩集。ジャレルの詩的成熟を示す代表作の一つであり、1961年に全米図書賞を受賞した。
孤独老い戦争の記憶日常の人物描写
失われた世界
1965年 詩集晩年の詩集。孤独や自己の防衛、他者との相互主観性(intersubjectivity)をめぐる詩が収められ、評価が高い。
孤独自己の防衛相互主観性記憶
機関のスナップショット(架空の大学を描いた風刺小説)
1954年 小説(風刺)サラ・ローレンスでの教職経験を下敷きにした風刺小説。大学や教育機関の人物相関と風刺を描く。
教育機関の風刺人間関係権威とユーモア
アニマル・ファミリー
1965年 児童文学モーリス・センダックの挿絵が付いた児童書。家族の形や受容を描く温かい物語。
家族受容自然と人間関係
バット・ポエット
1964年 児童文学モーリス・センダック挿絵の児童書。詩を愛するコウモリを主人公にした寓話的なお話。
芸術と孤立受容子ども向け寓話
血は他人のために(詩集)
1942年 詩集初期の詩集。W.H.オーデンの影響が色濃い作品群を含む。
戦争若き詩人の声
全著作
- The Rage for the Lost Penny(『Five Young American Poets』寄稿, 1940)
- Blood for a Stranger(詩集, 1942)
- Little Friend, Little Friend(詩集, 1945)
- Losses(詩集, 1948)
- The Seven-League Crutches(詩集, 1951)
- Selected Poems(詩集, 1955)
- Pictures from an Institution(小説, 1954)
- Poetry and the Age(評論集, 1953)
- The Woman at the Washington Zoo(詩集, 1960)
- The Bat-Poet(児童書, 1964)
- The Animal Family(児童書, 1965)
- The Lost World(詩集, 1965)
- The Complete Poems(全集, 1969)
作家による翻訳
- ライナー・マリア・リルケの詩の翻訳
- アントン・チェーホフ『三人姉妹』の翻訳
- ゲーテ『ファウスト第一部』の翻訳(部分的に開始、1976年刊行)
- グリム童話の英訳編集
作風・主題
- 文体
- 会話や話法の模倣(ミメーシス)を用いる詩的文体モダニズムとロマン主義の要素を混ぜた様式ウィットと厳密な批評精神を備えた散文・評論
- 頻出モチーフ
- 孤独と疎外戦争と軍務の記憶子どもと子ども時代老いと女性の声動物や自然の描写
健康
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うつ病1963–1965(晩年)創作活動と日常生活に深刻な影響を与え、入院や治療を要した。
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薬物誘発的躁状態(エラビル/Elavilの副作用)1963(治療中)処方薬による躁状態が出現し、入院して薬を中止する必要があった。
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自殺未遂(手首の切創)1965(春)その後の精神的な不安定さの一因となり、周囲の懸念を呼んだ。
評価・遺産
ランドール・ジャレルは20世紀アメリカ詩の重要人物であり、詩人としてのみならず批評家としても高い評価を受けた。戦争詩や児童文学、鋭い文学批評で知られ、1961年の全米図書賞受賞などで広く認知された。死後も詩人・批評家としての影響力は継続している。
記念館・博物館
- ランドール・ジャレル歴史標識(ハミューフォッグ高校) テネシー州ナッシュビル、ハミューフォッグ高校前 2004年開館
- ノースカロライナのハイウェイ歴史標識(墓地近傍) ノースカロライナ州グリーンズボロ近郊
関連学会
- Phi Beta Kappa
資料所蔵先
- ランドール・ジャレル資料(University of North Carolina at Greensboro)
- ランドール・ジャレル資料(East Carolina University Manuscript Collection)
- 国会図書館関連記録
大衆文化への影響
- 同時代の詩人たちによる追悼集や評伝に頻繁に取り上げられる存在
- 児童書の版でモーリス・センダックの挿絵が紹介されるなど、児童文学の文脈でも知られる
引用
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彼は『我々の時代で最も胸を打つ詩人』であり、『第二次世界大戦について英語で書かれた最高の詩』を残した。
出典: ロバート・ローウェルによる追悼(The New York Times の報道より、追悼式:イェール大学、1966年) (1966年)
豆知識
- 第二次世界大戦中はアメリカ陸軍航空隊に従軍し、その体験が代表作の題材になった。
- 1960年の詩集『ワシントン動物園の女』で1961年に全米図書賞(詩部門)を受賞。
- 児童書『アニマル・ファミリー』や『バット・ポエット』の挿絵はモーリス・センダックが担当した。
- 1965年に自動車に轢かれて死亡したが、死因が事故か自殺かについては長年議論がある。