-
Work: I Am Legend
ウイルスや怪物によって人類社会が崩壊した世界で、孤独な生存者が恐怖と孤立に立ち向かうホラー系SF。文明と孤独が主要テーマ。
終末ホラー孤独文明崩壊
リチャード・バートン・マセソン
リチャード・バートン・マセソン
Richard Burton Matheson
Profile
- Gender
- Male
- Born
- 1926-02-20 (アレンデール(ニュージャージー州))
- Died
- 2013-06-23 (カラバサス(カリフォルニア州)) age 87
- Nationality
- アメリカ合衆国
- Languages
- 英語
- Residence History
- アレンデール(ニュージャージー州) — 出生地 → ブルックリン(ニューヨーク州) — 幼少期・成長期 → ミズーリ州(ミズーリ大学在学中) → カリフォルニア州(長年の居住地・活動拠点)
Career
- Occupations
- 小説家, 短編作家, 脚本家
- Active Years
- 1950-2013
- Affiliations
- Southern California Sorcerers(南カリフォルニアの作家グループ)
- Influenced By
- エドガー・アラン・ポー, ケネス・ロバーツ, 映画『ドラキュラ』(1931年)
- Influenced
- スティーヴン・キング, ジョージ・A・ロメロ, スティーヴン・スピルバーグ, アン・ライス, ロジャー・コーマン, リチャード・ケリー, エドガー・ライト
- Nominations
- ブラム・ストーカー賞(ヤングリーダー向け作品部門)候補:『Abu and the Seven Marvels』(2002)
Education
| Institution | Faculty | Department | Degree | Period | Country |
|---|---|---|---|---|---|
| ミズーリ大学(ミズーリ・スクール・オブ・ジャーナリズム) | — | ジャーナリズム | — | 1946–1949 | アメリカ合衆国 |
Awards
| Year | Award | Work | Category | Organization | Result |
|---|---|---|---|---|---|
| 1984 | 世界ファンタジー賞(生涯功労賞) | — | — | World Fantasy Convention | 受賞 |
| 1991 | ブラム・ストーカー賞(生涯功労賞) | — | — | ホラー作家協会 | 受賞 |
| 1993 | ワールド・ホラー・コンベンション グランドマスター賞 | — | — | World Horror Convention | 受賞 |
| 2010 | サイエンスフィクション殿堂(Science Fiction Hall of Fame)選出 | — | — | Science Fiction Hall of Fame / EMP Museum | 殿堂入り |
| 1975 | 世界ファンタジー賞(最優秀長編) | Bid Time Return | 最優秀長編 | World Fantasy Convention | 受賞 |
| 1989 | 世界ファンタジー賞(最優秀短編集) | Richard Matheson: Collected Stories | 最優秀短編集 | World Fantasy Convention | 受賞 |
| 1989 | ブラム・ストーカー賞(最優秀フィクション短編集) | Richard Matheson: Collected Stories | 最優秀フィクション・コレクション | ホラー作家協会 | 受賞 |
| 1991 | スパー賞(最優秀西部小説) | Journal of the Gun Years | 最優秀西部小説 | Western Writers of America(スパー賞) | 受賞 |
| 2008 | Geffen賞(サイエンスフィクション部門) | I Am Legend | — | Geffen Award(イスラエル) | 受賞 |
| 2008 | Tähtivaeltaja賞(I Am Legendへの表彰) | I Am Legend | — | Tähtivaeltaja(フィンランド) | 受賞 |
| 2013 | サターン賞(ビジョナリー賞、追贈) | — | — | サターン賞(Academy of Science Fiction, Fantasy and Horror Films) | 追贈(没後授与) |
Awards & Nominations
-
Work: Olen legenda
疫病で大半の人類が“怪物”のような存在へと変貌した世界を舞台に、生存者の孤独と恐怖を描く黙示録的SF。主人公ネヴィルの生存と探究を通じて文明崩壊後の倫理と人間性を問う名作。
黙示録孤独ホラーサバイバル
Works
Major Works
アイ・アム・レジェンド
1954 サイエンスフィクション、ホラー 160 pages近未来的な疫病の結果、文明が崩壊した世界で生き残った一人の男ロバート・ネヴィルが、科学的・医学的な観点から“吸血鬼”の正体に迫りつつ孤独と闘う物語。孤独、文明の終焉、他者性が主題。
- [映画] 最後の男(The Last Man on Earth) / Ubaldo Ragona (1964)
- [映画] オメガマン(The Omega Man) / Boris Sagal (1971)
- [映画] アイ・アム・レジェンド(I Am Legend) / Francis Lawrence (2007)
縮む男(The Shrinking Man)
1956 サイエンスフィクションある男性が原因不明の縮小を始め、日常の物や自分自身との相対性の中で生存を模索する物語。恐怖と孤立、存在の脆弱さを扱う。
- [映画] 信じられない縮み人間(The Incredible Shrinking Man) / Jack Arnold (1957)
エコーのざわめき(A Stir of Echoes)
1958 ホラー、サスペンスある男性が催眠術の影響で他者の声や亡霊のような現象を体験し、それが彼の精神と人間関係に波及していく。一種の超常的なサスペンス。
- [映画] スター・オブ・エコーズ(Stir of Echoes) / David Koepp (1999)
ヘル・ハウス(Hell House)
1971 ホラー超常現象調査のために招かれた者たちが“ヘル・ハウス”と呼ばれる屋敷で遭遇する恐怖を描くゴシック風ホラー。霊的現象と人間の欲望が絡む物語。
- [映画] ヘル・ハウスの伝説(The Legend of Hell House) / John Hough (1973)
ビッド・タイム・リターン(Bid Time Return)
1975 ファンタジー、ロマンス時間移動を通じて愛を取り戻そうとする男性の物語。過去への旅と自己犠牲、運命が交錯する作品。
- [映画] サムホエア・イン・タイム(Somewhere in Time) / Jeannot Szwarc (1980)
ワット・ドリームズ・メイ・カム(What Dreams May Come)
1978 ドラマ、ファンタジー死後の世界と愛のテーマを描いた物語。主人公が死後の世界で妻を探す中で描かれる再生と救済の物語。
- [映画] ワット・ドリームズ・メイ・カム(What Dreams May Come) / Vincent Ward (1998)
決闘(Duel)
1971 サスペンスハイウェイ上で主人公が巨大トラックに執拗に追われる恐怖を描いた短編。物理的な追跡を通して現代社会と恐怖の関係を浮き彫りにする。
- [テレビ映画] デュエル(Duel) / Steven Spielberg (1971)
スティール(Steel)
1956 SF、ドラマスポーツと技術の交差点で生まれる人間ドラマを描いた短編。将来のロボットボクサーと、そこに関わる人間の矜持や苦悩が描かれる。
- [映画] リアル・スティール(Real Steel) / Shawn Levy (2011)
Bibliography
- Someone Is Bleeding (1953)
- Fury on Sunday (1953)
- I Am Legend (1954)
- The Shrinking Man (1956)
- A Stir of Echoes (1958)
- Ride the Nightmare (1959)
- The Beardless Warriors (1960)
- The Comedy of Terrors (1964)
- Hell House (1971)
- Bid Time Return (1975)
- What Dreams May Come (1978)
- Earthbound (1982) — as Logan Swanson(編集版)
- Journal of the Gun Years (1992)
- The Gunfight (1993)
- 7 Steps to Midnight (1993)
- Shadow on the Sun (1994)
- Now You See It... (1995)
- The Memoirs of Wild Bill Hickok (1996)
- Passion Play (2000)
- Hunger and Thirst (2000)
- Camp Pleasant (2001)
- Abu and the Seven Marvels (2002)
- Hunted Past Reason (2002)
- Come Fygures, Come Shadowes (2003)
- Woman (2005)
- The Link (2006)
- Other Kingdoms (2011)
- Generations (2012)
Adaptations
- The Last Man on Earth(映画、1964) — I Am Legendに基づく
- The Omega Man(映画、1971) — I Am Legendに基づく
- I Am Legend(映画、2007) — I Am Legendに基づく
- Duel(テレビ映画、1971) — 短編『Duel』より
- Stir of Echoes(映画、1999) — A Stir of Echoesより
- The Legend of Hell House(映画、1973) — Hell Houseより
- Somewhere in Time(映画、1980) — Bid Time Returnより
- Real Steel(映画、2011) — 短編『Steel』より
- The Box(映画、2009) — 短編『Button, Button』より
Style & Themes
- Literary Style
- 簡潔で直接的な文体日常的な人物を中心に据える現実感のある描写超自然現象に対する疑似科学的・擬似現実的アプローチ
- Recurring Motifs
- 孤立と疎外感パラノイアと追跡ねじれた結末(ツイスト)日常の場面が異化されること
Legacy
リチャード・マセソンはSF・ホラー・ファンタジーの境界を横断する作風で、映画やテレビへの適応が多く、スティーヴン・キングやジョージ・A・ロメロら多くの作家・映画監督に影響を与えた。『I Am Legend』や『Duel』などの作品はジャンルに長く残る定番となり、テレビシリーズ『トワイライト・ゾーン』への寄与も高く評価されている。
Museums
- サイエンスフィクション殿堂(EMP Museum所蔵) シアトル、ワシントン州、アメリカ合衆国
Archives
- Archive of American Television:リチャード・マセソン インタビュー
- Internet Speculative Fiction Database(作品データベース)
In Popular Culture
- 『トワイライト・ゾーン』の複数エピソード(“Nightmare at 20,000 Feet”など)がテレビ史に定着
- 『I Am Legend』は複数回映画化され、ゾンビ像やポストアポカリプス像に影響を与えた
- 短編や脚本の映画化(Real Steel、The Box、Duelなど)で広く参照される存在
Quotes
-
リチャードの成果は、彼の作品を読んだり観たりしたすべての人々の想像力の中で永遠に生き続けるだろう。
Source: ロバート・ホルギン(アカデミー会長・サターン賞) (2013) -
リチャード・マセソンの皮肉で象徴的な想像力は、重要なSF作品を生み出し、私にとって重要な役割を果たした。彼の『Duel』は私に最初のチャンスを与えてくれた。
Source: スティーヴン・スピルバーグ(監督) (2013) -
リチャードは親しい友人であり、私が共に仕事をした中で最高の脚本家だった。彼のファーストドラフトはいつも素晴らしかった。
Source: ロジャー・コーマン(製作者・監督) (2013)
Trivia
- 8歳で新聞に詩を掲載し、同年に短編を発表した経験がある。
- 第二次世界大戦で従軍し、復員後にG.I.法を利用してミズーリ大学で学位を得た。
- ペンネーム『ローガン・スワンソン』を一部作品で使用した。
- 『トワイライト・ゾーン』のエピソードを16本以上執筆した(イントロとアウトロの文章も担当)。
- 多数の小説・短編が映画化またはテレビ化されている(I Am Legend、Duel、Stir of Echoes、Real Steelなど)。
- 2013年に死去した直後、サターン賞のビジョナリー賞が追贈された。