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シグリッド・ウンセット

シグリッド・ウンセット

Sigrid Undset

プロフィール

性別
女性
生誕
1882-05-20 (デンマーク、カルンドボー)
死没
1949-06-10 (ノルウェー、リレハンメル) 67歳
国籍
ノルウェー, デンマーク
言語
ノルウェー語, デンマーク語, 英語
宗教
ローマ・カトリック 1924年受洗
居住地歴
オスロ(当時クリスチャニア) → リレハンメル(ビェルケベーク) → ローマ(イタリア滞在) → ブロンクス/ブルックリン・ハイツ(アメリカ) → カルンドボー(出生地、デンマーク)

経歴

職業
小説家, 翻訳者, エッセイスト
活動期間
1907年〜1949年
所属
ノルウェー作家協会(Norwegian Authors' Union)
所属団体
ノルウェー作家協会
影響を受けた人物
ロバート・ヒュー・ベンソン(宗教的著作), G. K. チェスタートン, ヒレール・ベロック, 古ノルド文献・中世史研究
影響を与えた人物
ノルウェーのカトリック文学の復興に影響を与えた作家群, 中世史を扱う歴史小説家

学歴

秘書養成学校(特定校名不明)
期間: 1897–1898
卒業年: 1898
国: ノルウェー
高校以後の正規大学教育は受けられず、1年の秘書課程を修了して16歳で職に就く。

受賞歴

ノーベル文学賞
1928
対象作品: 『クリスティン・ラヴランスダッテル』三部作
主催: スウェーデン・アカデミー(ノーベル賞選考委員会)
結果: Winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 『クリスティン・ラヴランスドッテル』(Kristin Lavransdatter)

    中世ノルウェーを舞台にした三部作。主人公クリスティンの出生から老年に至る生涯を、愛・信仰・家族関係の葛藤を通して克明に描く。歴史的現実感と心理描写の深さが特徴。

    愛と信仰に揺れながら、一人の女性の生涯が中世ノルウェーに刻まれる。

    1168ページ
    中世史女性の生涯信仰と道徳歴史小説

作品

代表作

『クリスティン・ラヴランスダッテル:冠(第一巻)』

1920年 歴史小説(中世ノルウェー) 400ページ

中世ノルウェーを舞台に、主人公クリスティンの生涯(出生から青年期)と信仰や愛、罪と贖罪を描く三部作の第一巻。

信仰愛と罪中世社会女性の生涯
映像化・舞台化
  • [映画] 『クリスティン・ラヴランスダッテル』 / Liv Ullmann (1995)
翻訳
  • 『クリスティン・ラヴランスダッテル:冠』

『クリスティン・ラヴランスダッテル:妻(第二巻)』

1921年 歴史小説(中世ノルウェー) 450ページ

三部作の第二巻。結婚後の葛藤、家庭生活、宗教的・倫理的な葛藤を中心に描く。

結婚倫理宗教的葛藤
翻訳
  • 『クリスティン・ラヴランスダッテル:妻』

『クリスティン・ラヴランスダッテル:十字架(第三巻)』

1922年 歴史小説(中世ノルウェー) 420ページ

三部作の結び。信仰と贖罪、人生の終焉に向かう主人公の内的葛藤と救済を描く。

贖罪信仰の完成人生の終焉
翻訳
  • 『クリスティン・ラヴランスダッテル:十字架』

『ヘストヴィーケンの領主(オラフ・オードゥンソーン)』

1925年 歴史小説(中世ノルウェー) 1600ページ

4巻からなる長編(1925–1927)。中世ノルウェーの英雄譚と宗教的・道徳的葛藤を描く大作。作家のカトリック転向後に執筆された作品群。

罪と償い名誉中世の法と信仰
翻訳
  • 『オラフ・オードゥンソーン(ヘストヴィーケン)』各巻(英訳)

全著作

  • 『フルー・マルタ・オウリー』(1907)
  • 『ジェニー』(1911)
  • 『クリスティン・ラヴランスダッテル』三部作(1920–1922)
  • 『ヘストヴィーケンの領主(オラフ・オードゥンソーン)』四部作(1925–1927)
  • 『マダム・ドーテア』(1939)
  • 『カトリーヌ・シエナ』(伝記、1951)

翻案

  • 『クリスティン・ラヴランスダッテル』(1995年映画、監督:リヴ・ウルマン)

作家による翻訳

  • G. K. チェスタートン『不滅の人間(The Everlasting Man)』のノルウェー語訳など

作品の翻訳

  • 『クリスティン・ラヴランスダッテル』英訳(Charles Archer, Tiina Nunnally ほか)

作風・主題

文体
写実主義歴史小説的描写心理描写の深さ宗教的・倫理的思索を伴う文体
頻出モチーフ
信仰と贖罪愛と裏切り中世の礼拝・修道院生活女性の人生と役割

健康

  • 精神的な破綻/神経衰弱
    1948
    その後の創作活動は事実上停止し、回復しきれなかった。
  • 腎臓炎(腎臓の炎症)
    1949
    入院後まもなく死去に至った直接的な病状。

評価・遺産

シグリッド・ウンセットは20世紀ノルウェー文学を代表する作家であり、中世を舞台にした大河的歴史小説と深い宗教的・倫理的考察で高く評価される。1928年にノーベル文学賞を受賞し、作品は各国語に翻訳され続けている。彼女の家ビェルケベークは博物館化され、文化的記念物となっている。

記念館・博物館

  • ビェルケベーク(Maihaugen所属) ノルウェー、リレハンメル 2007年開館

関連学会

  • ノルウェー作家協会
  • ノルウェー文学研究会(関連学術団体)

資料所蔵先

  • マイホーゲン所蔵(ビェルケベーク関連資料)
  • ノルウェー国立図書館(一部資料)
  • アメリカ(大学アーカイブなど、一部の亡命期資料)

大衆文化への影響

  • アニメ短編映画『The Danish Poet』(2006)においてウンセットと『クリスティン』の筋が言及される。
  • ノルウェー500クローネ紙幣や切手に肖像が用いられた。

引用

  • 「私は夫に不実であった」
    出典: 小説『フルー・マルタ・オウリー』冒頭(登場人物の言葉) (1907年)

豆知識

  • 1928年にノーベル文学賞を受賞した。
  • 冬戦争支援のため1939–1940年に自身のノーベル賞メダルをフィンランド支援に寄付した。
  • ビェルケベーク(自宅)は現在Maihaugenの一部として博物館化されている。
  • 金星のクレーターに「Undset」と命名されている。
  • かつて月の山(Mons Undset)と誤記された地名が話題になった。