-
第6回(1962年) 受賞受賞作: The Well Dressed Explorer
若いジャーナリストの漂流する日々を通して、虚栄と停滞、夫婦関係の綻びを描く Thea Astley の第三長編。鋭い比喩と密度の高い語りで、都会的な滑稽さと孤独が交錯する。
さまよう記者の人生を通して、現代的な虚栄と孤独を切り取る一冊。
254ページオーストラリア文学夫婦関係ジャーナリズム虚栄疎外 -
第9回(1965年) 受賞受賞作: The Slow Natives
クイーンズランドの郊外を舞台に、中年の倦怠と十代の反抗、宗教的な抑圧、家族のすれ違いが、ひとつの家庭の崩れを通して描かれる小説。
ありふれた家庭のひび割れが、思春期と中年の不協和音によって少しずつ露わになる。
224ページ家族の崩壊郊外生活思春期宗教クイーンズランドユーモアと皮肉 -
第16回(1972年) 受賞受賞作: The Acolyte
小さな共同体を舞台に人間関係と道徳的葛藤を描く作品。観察眼鋭い筆致で登場人物の孤立や価値観の衝突を描写し、地方社会の縮図を提示する。
小さな共同体を舞台に人間関係と道徳的葛藤を描く作品。観察眼鋭い筆致で登場人物の孤立や価値観の衝突を描写し、地方社会の縮図を提示する。
地方社会孤立道徳人間関係 -
第41回(2000年) 受賞受賞作: Drylands
『Drylands』は乾燥地域の小さな町を舞台に、家族や地域社会の崩壊を通してオーストラリア地方の衰退を描く。登場人物たちの孤独や世代間の摩擦、経済的困窮が交錯し、冷徹かつ抒情的な筆致で社会の断層を浮かび上がらせる物語。
『Drylands』は乾燥地域の小さな町を舞台に、家族や地域社会の崩壊を通してオーストラリア地方の衰退を描く。登場人物たちの孤独や世代間の摩擦、経済的困窮が交錯し、冷徹かつ抒情的な筆致で社会の断層を浮かび上がらせる物語。
地方社会孤独と疎外世代間葛藤社会的衰退
ティア・アストリー
ティア・アストリー
Tia Asutorī
別名:
Beatrice May Astley / Phillip Cressy / Thea Gregson
ペンネーム:
フィリップ・クレシー(詩の投稿時に使用した男性名ペンネーム)
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1925-08-25 (ブリスベン、クイーンズランド)
- 死没
- 2004-08-17 (タグン、クイーンズランド) 78歳
- 国籍
- オーストラリア人
- 言語
- 英語
- 宗教
- カトリック
- 居住地歴
- ブリスベン、クイーンズランド → シドニー、ニューサウスウェールズ → マッコーリー大学、シドニー → クランダ、クイーンズランド → ノワラ、ニューサウスウェールズ → バイロンベイ、ニューサウスウェールズ
経歴
- 職業
- 小説家, 短編小説作家, 教師
- 活動期間
- 1958年〜2004年
- 所属
- マッコーリー大学
- 影響を受けた人物
- パトリック・ホワイト, ハル・ポーター, トーマス・キニーリー
- 影響を与えた人物
- ケイト・グレンヴィル
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| オール・ハロウズ・スクール | — | 一般教育 | — | 幼少期から高校 | オーストラリア |
オール・ハロウズ・スクール
一般教育
期間:
幼少期から高校
国:
オーストラリア
女子校で教育を受けた
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1962 | マイルズ・フランクリン賞 | The Well Dressed Explorer | — | マイルズ・フランクリン文学賞管理委員会 | 受賞 |
| 1965 | マイルズ・フランクリン賞 | スロー・ネイティブズ | — | マイルズ・フランクリン文学賞管理委員会 | 受賞 |
| 1965 | ムンバ賞 | スロー・ネイティブズ | — | — | 受賞 |
| 1972 | マイルズ・フランクリン賞 | アコライト | — | マイルズ・フランクリン文学賞管理委員会 | 受賞 |
| 1975 | The Age Book of the Year フィクション賞 | カインドネス・カップ | — | The Age新聞 | 受賞 |
| 1979 | コリン・ロデリック賞 | Hunting the Wild Pineapple | — | ジェームズ・クック大学 | 受賞 |
| 1980 | オーストラリア会員勲章 (AM) | — | — | オーストラリア政府 | 受賞 |
| 1986 | ALSゴールドメダル | ビーチマスターズ | — | オーストラリア文学協会 | 受賞 |
| 1989 | パトリック・ホワイト賞 | — | — | — | 受賞 |
| 1990 | ニューサウスウェールズ州首相文学賞 クリスティーナ・ステッド賞 | リーチング・ティン・リバー | フィクション | ニューサウスウェールズ州政府 | 受賞 |
| 1992 | オーストラリア士官勲章 (AO) | — | — | オーストラリア政府 | 受賞 |
| 1996 | The Age Book of the Year フィクション賞 | The Multiple Effects of Rainshadow | — | The Age新聞 | 受賞 |
| 1999 | マイルズ・フランクリン賞 | ドライランズ | — | マイルズ・フランクリン文学賞管理委員会 | 受賞 |
| 2000 | クイーンズランド州首相文学賞 フィクション賞 | ドライランズ | — | クイーンズランド州政府 | 受賞 |
| 2002 | ニューサウスウェールズ州首相文学賞 特別賞 | — | — | ニューサウスウェールズ州政府 | 受賞 |
マイルズ・フランクリン賞
1962
対象作品:
The Well Dressed Explorer
主催:
マイルズ・フランクリン文学賞管理委員会
結果:
受賞
マイルズ・フランクリン賞
1965
対象作品:
スロー・ネイティブズ
主催:
マイルズ・フランクリン文学賞管理委員会
結果:
受賞
ムンバ賞
1965
対象作品:
スロー・ネイティブズ
結果:
受賞
マイルズ・フランクリン賞
1972
対象作品:
アコライト
主催:
マイルズ・フランクリン文学賞管理委員会
結果:
受賞
The Age Book of the Year フィクション賞
1975
対象作品:
カインドネス・カップ
主催:
The Age新聞
結果:
受賞
コリン・ロデリック賞
1979
対象作品:
Hunting the Wild Pineapple
主催:
ジェームズ・クック大学
結果:
受賞
オーストラリア会員勲章 (AM)
1980
主催:
オーストラリア政府
結果:
受賞
ALSゴールドメダル
1986
対象作品:
ビーチマスターズ
主催:
オーストラリア文学協会
結果:
受賞
パトリック・ホワイト賞
1989
結果:
受賞
ニューサウスウェールズ州首相文学賞 クリスティーナ・ステッド賞
1990
対象作品:
リーチング・ティン・リバー
部門:
フィクション
主催:
ニューサウスウェールズ州政府
結果:
受賞
オーストラリア士官勲章 (AO)
1992
主催:
オーストラリア政府
結果:
受賞
The Age Book of the Year フィクション賞
1996
対象作品:
The Multiple Effects of Rainshadow
主催:
The Age新聞
結果:
受賞
マイルズ・フランクリン賞
1999
対象作品:
ドライランズ
主催:
マイルズ・フランクリン文学賞管理委員会
結果:
受賞
クイーンズランド州首相文学賞 フィクション賞
2000
対象作品:
ドライランズ
主催:
クイーンズランド州政府
結果:
受賞
ニューサウスウェールズ州首相文学賞 特別賞
2002
主催:
ニューサウスウェールズ州政府
結果:
受賞
受賞・候補エディション
マイルズ・フランクリン文学賞
4回登壇
パトリック・ホワイト賞
1回登壇
-
第16回(1989年) 受賞受賞作: 長年の業績(個別作品ではない)
本賞は特定作品ではなく長年の創作活動を対象とするため、ティア・アスリーの一連の小説群における社会批評的視座と人物描写の鋭さが評価された。孤独や共同体の問題を掘り下げ続けたことが受賞につながっている。
小説社会批評孤独オーストラリア文学
ニューサウスウェールズ州プレミア文学賞
1回登壇
-
第12回(1990年) 受賞受賞作: Reaching Tin River
クイーンズランド州首相文学賞
1回登壇
-
第12回(2000年) 受賞受賞作: Drylands
乾燥化した地域や小さなコミュニティを舞台に、土地の荒廃とそこに生きる人々の精神的干魃を描く長編。経済的衰退や世代間の断絶、道徳的な空洞を辛辣かつ冷徹な筆致で描写し、地方社会の終焉と個人の孤独を問う。
地方社会孤独と疎外世代間葛藤オーストラリアの地方
作品
代表作
スロー・ネイティブズ
1965年 小説クイーンズランドの小さなコミュニティを舞台に、日常の人間関係を描いた作品。
クイーンズランドの風景小コミュニティの政治人間の愚かさ
全著作
- Girl with a Monkey (1958)
- A Descant for Gossips (1960)
- The Well Dressed Explorer (1962)
- The Slow Natives (1965)
- A Boat Load of Home Folk (1968)
- The Acolyte (1972)
- A Kindness Cup (1974)
- An Item from the Late News (1982)
- Beachmasters (1985)
- It's Raining in Mango (1987)
- Reaching Tin River (1990)
- Vanishing Points (1992)
- Coda (1994)
- The Multiple Effects of Rainshadow (1996)
- Drylands (1999)
- Hunting the Wild Pineapple (1979, 短編集)
- Collected Stories (1997)
翻案
- Descant for Gossips (1983, ABCミニシリーズ)
作風・主題
- 文体
- 洗練された言語使用豊かな比喩表現形式的な文法詩的な散文
- 頻出モチーフ
- クイーンズランドの風景とキャラクター小さなコミュニティの地理と政治先住民と白人社会の関係カトリック的影响人種差別と不正義
評価・遺産
オーストラリア文学史上最多のマイルズ・フランクリン賞4回受賞。クイーンズランドを舞台とした作品で知られ、男性中心の文学界で成功した唯一の女性作家として位置づけられる。
大衆文化への影響
- バイロンベイ・ライターズ・フェスティバルでティア・アストリー講義が設立
- シドニー・ライターズ・ウォークにプレート
引用
-
クイーンズランドは背の高い物語が起こる場所、人々がその登場人物として生きる場所です。
出典: インタビュー -
私はイメージ豊かな言語を使うのをやめられない。それが好きです。
出典: Candida Bakerとのインタビュー (1986年)
豆知識
- チェーンスモーカーとして知られ、常にタバコを吸っていた
- 夫とジャズと室内楽を愛した
- 新聞記事や旅行から素材を得た
- 1日1ページ書けば1年で本が完成すると学生にアドバイス