世界・海外・国外の文学賞

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ヤスミン・シール

ヤスミン・シール

Yasmine Seale

プロフィール

性別
女性
生誕
ロンドン, イギリス
国籍
イギリス, シリア
言語
英語, アラビア語, フランス語
居住地歴
ヨーロッパで育つ

経歴

職業
作家, 文学翻訳者, 詩人
活動期間
2013年〜

受賞歴

Queen Mary Wasafiri 新作文学賞
2020
対象作品: Conventional Wisdom(詩)
部門:
主催: Wasafiri(クイーン・メアリー)
結果: 受賞
PEN America 文学助成(翻訳グラント)
2021
対象作品: 『If You See Them Fall to Earth』(訳作業支援:Abd al-Ghani al-Nabulsi 著)
部門: 翻訳助成
主催: PEN America
結果: 助成金受給

受賞・候補エディション

作品

代表作

アラジン:新訳

2018年 翻訳(民話/短編)

アラジン物語の再翻訳。17–18世紀フランス語版やアラビア語原典を踏まえ、より暗く複雑な原話の側面を強調している。

権力と欲望変容と魔術文化翻案

注釈付き『千一夜物語』:1001夜の物語

2021年 翻訳(民話・短編集)

アラビア語とフランス語の資料に基づく『千一夜物語』の英訳。女性訳者として初めて全体を英訳した著作として注目され、先行訳の人種的・性差的な偏りを是正する試みがなされている(本書は短縮版)。

物語の語り手と女性オリエンタリズムの再検討翻訳における声の再構築

動揺する空気:イーブン・アラビ(Ibn Arabi)による詩に基づく詩篇(共訳)

2022年 共訳詩集

ロビン・モージャーとの共訳によるイーブン・アラビの詩に触発された詩集。互いの翻訳を往復させながら作業を重ねた共同翻訳の実験的手法が特徴。

神秘主義欲望と苦悩翻訳の反復と対話

Something Evergreen Called Life(ラニア・マムーンの詩集 翻訳)

2023年 翻訳(詩集)

スーダン出身の詩人ラニア・マムーン(旧名 RaMa)の詩集を英訳した作品。作者固有の抒情と政治性を英語圏の読者に伝えることを目指している。

アイデンティティ政治と個人の交差記憶と再生

全著作

  • Aladdin: A New Translation(2018)
  • The Annotated Arabian Nights: Tales from 1001 Nights(2021)
  • Agitated Air: Poems After Ibn Arabi(共訳、2022)
  • Something Evergreen Called Life(訳、2023)
  • 短編『The Gap』(Maya Abu al-Hayyat 著 の翻訳、収録:All Walls Collapse、2022)
  • 詩作品「Conventional Wisdom」(Queen Mary Wasafiri New Writing Prize 受賞作、2020)
  • エッセイ:"The Travels of a Master Storyteller"(The Paris Review、2021)

作家による翻訳

  • ラニア・マムーン『Something Evergreen Called Life』英訳(2023)
  • Maya Abu al-Hayyat『The Gap』英訳(短編、収録 2022)

作品の翻訳

  • 『千一夜物語』の英訳(注釈付き版、2021)

作風・主題

文体
原典に近接しつつ現代英語での流動性を重視する翻訳文体詩的でリズミカル、原語の韻文や韻律を意識した表現
頻出モチーフ
物語の語り手(女性)の視点翻訳と声(voice)の問題オリエンタリズムへの批評的対応

評価・遺産

英語圏におけるアラビア語古典や近現代文学の重要な翻訳者として評価される。特に『千一夜物語』の女性による包括的英訳は話題となり、翻訳における人種・性差の問題に光を当てた。

引用

  • この新しい英訳は、古典を現代に引き寄せ、より暗く捩れた側面を明るみに出している。訳文には流動性と優雅さがあり、それが物語に重みを与えている。
    出典: The New Yorker(書評) (2019年)

豆知識

  • 女性として初めて、フランス語とアラビア語から英語へ『千一夜物語』全体を翻訳したとされる。
  • 英語・アラビア語・フランス語の3言語を話す多言語環境で育った。
  • 父親はパトリック・シール、母親はラナ・カッバーニ。詩人ニザール・カッバーニの大甥にあたる。