アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど
第23回(2002年)
受賞者
14名アーロン・A・アベイタの詩集。家族や土地、二言語の響きを通して、南コロラドの記憶と日常を織り上げる。
家族の記憶と土地の気配が、スペイン語と英語のリズムの中で立ち上がる。
環境汚染と身体の記憶をたどるメモワール。個人の体験を手がかりに、場所と健康のつながりを掘り下げる。
身体に残る環境の傷を、個人史と社会史の両方から見つめ直す。
1921年のタルサ人種虐殺を背景に、二つの家族の交差と断絶を描く小説。歴史の暴力が個人の生活へ及ぶ様子を追う。
油田の繁栄と恐怖の中で、日常は一夜にして崩れうる。
古代の血脈を受け継ぐ人々の物語を描く第二長編。家族、超自然的な力、倫理の緊張が大きく広がる。
血と継承の物語が、家族の選択と危険な力をさらに深く掘り下げる。
亡き父への書簡を軸に、喪失と家族の記憶を立ち上げる詩集。親密さと距離感が同時に響く。
不在の家族に語りかけながら、記憶の中の居場所を探していく。
ダナ・ジョイアの詩集。祈り、労働、日常の緊張を、抑制の効いた詩の声で立体的に探る。
昼の光の下で、詩が思索と感情のあいだを往復する。
世代をまたぐチョクトーの歴史と現代の事件を、循環する時間感覚で結ぶ小説。家族、記憶、共同体の力が交錯する。
遠い過去と現在が、同じ家族の物語として重なり合う。
アレックス・クオーの短編集。移動、都市生活、記憶のゆらぎを通して、アジア系ディアスポラの感覚を描く。
短編ごとに、場所の感触と自己の輪郭が少しずつ変わっていく。
非暴力の実践と思想を、歴史・政治・市民運動の観点から検証する一冊。暴力に代わる選択肢を具体的に考える。
平和を理念ではなく実践として捉え直すための思考が詰まっている。
新聞漫画の歴史と表現力をたどる批評的エッセイ集。アメリカの大衆文化における漫画の位置を掘り下げる。
ディック・トレーシーやポパイを通して、漫画表現の奥行きが見えてくる。
アル・ヤングの詩集。記憶、音楽、都市生活の断片を重ねながら、1990年代の思考と感覚を刻む。
短い詩の連なりが、夢と日常のあいだにある余韻をすくい上げる。
ジェッセル・ミラーによる読み聞かせ向けの作品。ワインの谷の風景とやさしい語りを、子ども向けの想像力にのせて描く。
ぶどう畑の風景に、手描きの温度と物語のやわらかさが重なる。