カモンイス賞(Prémio Camões)
かもんいすしょう
ポルトガル語で書かれた作家の業績を讃える、1989年創設の最も権威ある文学賞。年1回授与され、賞金は€100,000。
- 創設年
- 1989
- 主催
- Direção-Geral do Livro, dos Arquivos e das Bibliotecas (Portugal) and Fundação Biblioteca Nacional (Brazil)
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 5〜10月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Camões Prize(Prémio Camões)は1989年に創設され、ポルトガルとブラジルの政府が支援するポルトガル語文学における最高位の賞の一つです。ポルトガルのDireção-Geral do Livro, dos Arquivos e das Bibliotecas(DGLAB)とブラジルのFundação Biblioteca Nacionalが共催し、ポルトガル語で書かれた業績全体(body of work)に対して毎年一人の作家に授与されます。受賞者はブラジル、ポルトガル、アンゴラ、モザンビーク、カーボベルデなどのポルトガル語圏諸国から選ばれてきました。賞金は両国の協議により設定され、現在は€100,000(ユーロ)です。
賞品
- 主賞品
- 現金賞金(€100,000)
- 賞金
- 100,000 EUR
- 国際的な名誉・認知
- メディア露出や学術的注目の向上
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 候補選定 | 主催団体(DGLAB、Fundação Biblioteca Nacional)および関係機関による候補者の選定 | — | 内部選考を経て審査対象を絞る |
| 審査(最終選考) | 特別に指定された審査員団(ブラジル、ポルトガル、及びポルトガル語アフリカ諸国の代表) | — | 主催団体による公式発表(DGLABおよびFundação Biblioteca Nacionalなど) |
選考基準
- ポルトガル語で書かれた作品群(業績全体)の文学的価値
- ポルトガル語の普及・認知への貢献
- 文学的影響力と国際的評価
応募のヒント
推奨
- 長年にわたる作品群(body of work)を充実させることに注力する
- ポルトガル語での出版や翻訳を通じて国際的な可視性を高める
- 出版社や国の文化機関との連携を保ち、推薦・支援を受けやすくする
注意
- 単一作品だけで短期的に注目を集めようとすること
- 過度な自己宣伝に頼ること(賞は審査員の推薦・選定が中心)
- 応募書類や公的手続きを誤魔化すこと
審査員から
- 本賞は『業績全体』が評価されるため、長期的な貢献を示すことが重要です
- ポルトガル語文化圏への寄与や影響力が評価対象になります
- 批評的評価や翻訳での受容も評価の一部になります
関連の賞
- Prêmio Jabuti(ブラジル)
- Prémio Pessoa(ポルトガル)
- Prêmio Machado de Assis(ブラジル)
- Nobel Prize in Literature
公式情報
http://livro.dglab.gov.pt/sites/DGLB/Portugues/premios/PremioCamoes/Paginas/PremioCamoes.aspx過去の受賞者
Adélia Prado の受賞は、日常の情景と宗教的・哲学的主題を独自の詩語で結びつけてきた長年の詩作そのものへの評価。ブラジル詩壇に、親密さと精神性をあわせ持つ独自の視座をもたらした業績が讃えられた。
日常と信仰を、親密さを失わずに結び直してきた詩業への賛辞。
ブラジルの詩人。日常的な風景と宗教的感受性を結びつける独自の詩風で知られ、女性の視点から繊細に世界を描く作品群で高く評価されている。
João Barrento の受賞は、翻訳と批評を通じて国外文学をポルトガル語圏に橋渡ししてきた長年の業績への評価。文学的交流を支える実践そのものが、受賞理由の中心にある。
翻訳と批評を、文学交流そのものへと押し広げた業績への賛辞。
ポルトガルの翻訳家・エッセイスト。翻訳活動と批評を通じて海外文学をポルトガル語圏に紹介し、文学翻訳と批評の分野で長年にわたり文化交流を促進してきた。
Silviano Santiago の受賞は、小説、エッセイ、文学批評を横断する著作群と、ブラジル現代文学への継続的な貢献への評価。理論と創作を往復する仕事が、受賞理由としてまとめられている。
小説と批評をまたぐ仕事が、ポルトガル語文学の射程を広げてきた。
ブラジルの作家・文学研究者・批評家。小説・エッセイ・文学批評を通じてブラジル文学の理解と表現に大きく寄与し、学術的・創作的双方の業績で高く評価されている。
モザンビーク社会の変容や女性の生活、伝統的価値を主題とする小説群が評価された。口語的な語りと地域性を活かした物語で、ポルトガル語圏におけるアフリカ文学に重要な視座をもたらした生涯業績が受賞理由となった。
モザンビーク社会の変容や女性の生活、伝統的価値を主題とする小説群が評価された。
モザンビークの小説家。女性の視点や家族、伝統と社会変動を主題に据えた作品で知られ、アフリカにおけるポルトガル語文学を代表する作家の一人として評価されている。
エッセイと学術研究を通じてポルトガル語文学の理論的基盤と解釈を深化させた長年の貢献が評価された。Camões賞は特定作品ではなく、批評・研究における継続的な功績に対して贈られた。
エッセイと学術研究を通じてポルトガル語文学の理論的基盤と解釈を深化させた長年の貢献が評価された。
ポルトガルの文学研究者・評論家。言語や文学史、批評に関する著作を多数持ち、ポルトガル語文学の理論的発展と普及に寄与してきた学術的業績が評価された。
小説、音楽、詩を横断してきたチコ・ブアルキの長年の創作活動そのものが評価された受賞対象。単一作品ではなく、ポルトガル語圏文学と音楽文化に残した業績が中心にある。
一冊の本ではなく、作家としての全体像が受賞理由になる。
ブラジルの歌手・作家・作曲家・劇作家。歌詞や小説、戯曲を通して社会や政治を鋭く描き、音楽と文学双方で強い影響力を持つ。長年にわたる多面的な創作活動が評価されCamões賞を受賞した。
2018年のカモンイス賞は、カーボベルデの作家ジェルマノ・アルメイダの長年の文学的貢献に授与された。島嶼社会の記憶、植民地後の歴史、制度や日常への風刺を、軽やかなユーモアと語りの巧みさで描いてきた作家として評価された。
特定の一冊ではなく、カーボベルデ文学を国際的に可視化してきた創作全体が顕彰された。
カーボベルデの代表的作家で、ユーモアと社会批評を織り交ぜた語り口で島社会の複雑さを描く。短編・長編の両面で高い評価を受ける。
マヌエル・アレグレは詩的表現と政治的経験を融合させた作品群で知られる。歴史的・政治的文脈を背景に人間や自由について思索する詩作の長年の業績が評価された。
マヌエル・アレグレは詩的表現と政治的経験を融合させた作品群で知られる。
詩人であり政治家としても知られるポルトガルの文化的人物。民主化や自由を主題にした詩作を通じて国民的な支持を得ている。
ラドゥアン・ナッサールは言語の精緻さと心理の深掘りを特徴とする作品で知られる。分量は多くないものの、凝縮された文体と強烈な感情描写により、国際的にも評価される著作群を残した点が評価された。
分量の多さではなく、密度の高い文体そのものが評価された。
ブラジルの作家で、凝縮された文体と内的独白を駆使した短編・長編で高い評価を受ける。発表数は限られるが強烈な文学的影響力を持つ。
ヘリア・コレイアは神話や歴史を素材にした豊かな物語世界を構築し、詩と小説、戯曲を通じて女性の視点や記憶を描き出した。象徴性と物語力を併せ持つ創作群が評価された。
一冊の本ではなく、作家としての全体像が受賞理由になる。
ポルトガルの作家で詩・小説・戯曲で活躍。神話的要素や歴史的モチーフを巧みに用い、象徴的な言語表現と豊かな物語性で知られる。
アルベルト・ダ・コスタ・エ・シルバはアフリカ研究とアフロ・ブラジル史に関する深い研究成果と、詩的・エッセイ的な著作群で知られる。学術と文学を横断する幅広い業績が、ポルトガル語圏の歴史文化理解に貢献した。
ブラジルの歴史学者であり作家。アフリカ史や奴隷制、アフロ・ブラジル文化に関する研究で著名で、学術的深さと文学的感受性を兼ね備えた著述活動を行っている。
ミア・クートの作家人生全体を対象にした業績賞で、魔術的リアリズムや植民地後の記憶を横断する作品群が、モザンビーク文学の代表として評価される。
作品群全体に向けられた、国際的評価の確認。
モザンビーク出身の作家で、魔術的リアリズムと民族的伝承を融合させた独自の物語世界で国際的に知られる。歴史と個人の記憶を交錯させる作風が特徴。
ダルトン・トレヴィザンの作家人生全体をたたえる業績賞で、短編を中心とした独自の文体と、ブラジル社会の孤独や疎外を凝縮して描く力量が評価される。
ひとつの作品というより、作家人生全体に向けられた評価。
ブラジルの短編小説の巨匠。短く凝縮された物語で都市生活の孤独や人間の暗部を描き、技巧的で冷徹な文体が特徴となっている。
詩、児童文学、エッセイを横断する生涯の創作活動が評価された。
詩と児童文学をまたぐ生涯業績への授賞。
ポルトガルの詩人であり作家、児童文学にも作品を残す。新聞記者としての経験も背景に持ち、ユーモアと人間洞察を交えた親しみやすい作風が特徴。
詩、批評、劇作、散文を横断してきたフェレイラ・グーラルの全業績が、ポルトガル語文学への貢献として評価された。
一冊の本ではなく、ひとりの作家の全体像に与えられた賞。
ブラジルを代表する詩人・作家。政治や社会問題を扱う詩と鋭い評論で知られ、詩的実験や断片的表現を通じて現代ポルトガル語文学に大きな影響を与えた。
アルメニオ・ヴィエイラはカーボベルデの島嶼文化や集団記憶を織り込んだ詩作で知られる。口語的リズムと象徴的イメージを駆使し、ポスト植民地主義的視点から文化的アイデンティティを描いた一連の業績が評価された。
カーボベルデの島嶼文化や集団記憶を織り込んだ詩作で知られる。
カーボベルデを代表する詩人・作家。島嶼の歴史や宗教、共同体の記憶を題材とした叙情的な詩作で知られ、詩とジャーナリズムの両分野で活動している。
作家の全業績を讃える顕彰であり、対象となる単一の書籍はない。
本ではなく、長い作家人生が受賞対象になった。
ブラジルの作家。ユーモアと社会批評を織り交ぜた長編・短編で知られ、ブラジル社会の歴史や文化を題材にした作品群により国際的評価を得た。
ポルトガル語文学への長年の功績を讃える生涯顕彰で、個別の書籍に対応する受賞本はない。
作品単体ではなく、文学的な歩みそのものが評価された。
ポルトガルの小説家。植民地戦争の経験や個人のトラウマを長い独白風の語りで描き出す作風で知られ、心理的深掘りと語りの革新性により国際的にも高い評価を受ける。
生涯にわたるポルトガル語文学への貢献が評価された顕彰で、単一作品に対応する受賞本はない。
一冊ではなく、作家人生そのものが評価された。
アンゴラ出身の作家。植民地主義や都市生活を題材にした作品で知られ、ポルトガル語圏アフリカ文学に大きな影響を与えた。2006年の選出では受賞を本人が辞退した経緯がある。
本賞は生涯の業績に対して贈られ、リジアは心理的精緻さと構成力に富む多数の短編・長編を発表してきた。家族や欲望、記憶といった主題を扱った作品群が世代を越えて評価された点が評価理由である。
本賞は生涯の業績に対して贈られ、リジアは心理的精緻さと構成力に富む多数の短編・長編を発表してきた。
ブラジルの作家。繊細な心理描写と洗練された文体で女性の経験や人間関係の機微を描き、短編・長編ともに高く評価されるブラジル文学の代表的な女性作家である。
カモンイス賞のこの年の対象は単独書籍ではなく、ポルトガル語圏文学への生涯業績として記録する。個別の書誌識別子は特定しない。
単行本ではなく、生涯業績としての記録。
ポルトガルの小説家。長編を中心に家族や記憶、権力の力学を掘り下げる壮大な物語群を発表し、豊かな修辞と思想性を備えた作風で高い評価を受けた。
本賞は生涯の創作活動に対して贈られ、フォンセカは都市の暴力や倫理的混乱を鋭く描く短編・長編でブラジル文学に大きな影響を与えた。ハードボイルドな語り口と映像的描写が特徴である。
ブラジルの作家。都市の暴力や欲望、社会の暗部をえぐるハードボイルドな作風で知られ、短編・長編ともに強烈な印象を残した。脚本や映像的表現にも携わった。
マリア・ヴェーリョ・ダ・コスタの受賞は、小説、劇、脚本、エッセイにわたる生涯業績を讃えるもの。フェミニズムや社会批評を題材にした実験的な表現が、ポルトガル文学に鋭い現代性をもたらした。
言語実験と社会批評を、ひとつの声に束ねる。
ポルトガルの小説家・劇作家。フェミニズムや社会批評を題材にした作品群や言語実験的な表現で知られ、劇や脚本も手掛ける多才な作家である。
エウジェニオ・デ・アンドラーデの受賞は、抒情性と簡潔な言語によって日常や自然の瞬間を凝縮した詩作全体を讃えるもの。翻訳や児童文学を含む活動が、ポルトガル語詩壇に幅広い影響を与えた。
日常を、簡潔な詩へと変える。
ポルトガルの詩人。簡潔で抒情的な言語を用い、日常や自然の瞬間を精緻に描写する作風で知られる。児童文学や翻訳、散文にも業績がある詩壇の重要人物。
アウトラン・ドゥラードの受賞は、ミナス・ジェライス地方の社会や宗教的主題を深く掘り下げた長編・短編・回想的作品群を讃えるもの。重厚で多層的な文体が、地方社会の内奥を描く力量として評価された。
地方社会の深層を、重厚な文体で掘り下げる。
ブラジルの小説家。ミナス・ジェライス地方の社会や宗教的テーマを深く掘り下げる重厚な語りで知られ、近代ブラジル文学における重要な作家の一人とされる。
ソフィア・デ・メロ・ブレイネル・アンドレセンの受賞は、詩作を中心とする生涯業績を讃えるもの。海と自然の澄んだイメージ、倫理的なまなざし、児童文学や翻訳を含む幅広い活動が、ポルトガル現代詩の代表的な声を形づくった。
海と自然を、澄んだ詩で結ぶ。
ポルトガルの詩人・作家。澄んだ象徴的な詩風と自然や海を主題にした表現で知られ、児童文学や散文、翻訳にも優れた仕事を残した。ポルトガル現代詩を代表する存在として高く評価されている。
文学批評と歴史的分析を結びつける研究で知られ、ブラジル文学の形成や文化的機能についての包括的な考察を提示した。学術的著作と批評活動を通じて、文学理解の方法論と社会的役割に関する重要な示唆を与えた。
文学批評と歴史的分析を結びつける研究で知られ、ブラジル文学の形成や文化的機能についての包括的な考察を提示した。
アントニオ・カンヂド(アントニオ・カンディード)はブラジルの著名な文学批評家・学者で、文学の社会史的分析や文化論において大きな影響力を持つ。文学と社会の関係を精緻に論じ、学界と文化界に貢献した。
ペペテラの受賞は、植民地主義、独立闘争、内戦以後の社会変容を扱った小説群を讃えるもの。歴史的事象と個人の運命を重ねる寓意的な語りが、アンゴラ文学の成熟を象徴した。
独立前後のアンゴラを、歴史と寓意で描く。
ペペテラ(アートゥル・カルロス・マウリシオ・ペスタナ・ドス・サントス)はアンゴラの小説家で、植民地時代から独立後の政治変動や社会的葛藤を歴史小説や寓意的物語で描くことで知られる。アンゴラ文学を代表する作家の一人。
文学批評と文化論を通じてポルトガルの歴史的・文化的アイデンティティを掘り下げた随筆・評論群。哲学的洞察に支えられた文体で文学作品を読み解き、学術的および一般読者向けの著作を通して文化的対話に重要な貢献をした。
エドゥアルド・ロウレンソは思想家・文学評論家として、ポルトガル文化や近代性の問題を深く考察した。詩や文学の読み解きに哲学的な視座を導入し、随筆・批評を通じて文化論的貢献を行った。
個別の一冊ではなく、ジョゼ・サラマーゴの作品群そのものが評価された受賞。
一冊の本ではなく、作品群そのものが評価された受賞。
ジョゼ・サラマーゴはポルトガルの小説家で、寓話的かつ哲学的な主題を長文の独特な文体で展開し、制度や権力、倫理を問い続けた。代表作『盲目』などで国際的評価を受け、ノーベル賞受賞者としても知られる。
ジョルジェ・アマードの受賞は、バイーアの民衆文化、宗教、欲望、社会的不正義を描いた小説群を讃えるもの。温かい人物描写とユーモアを備えた大衆性の高い語りが、ブラジル文学を国際的に広く届けた。
バイーアの生活を、ユーモアと共感で描く。
ジョルジェ・アマードはバイーア州の民衆生活や宗教、欲望、社会的矛盾を豊かな人物描写とユーモアを交えて描くブラジルの代表的な小説家。地域色豊かな物語で国内外の読者に広く愛された。
ラシェル・デ・ケイロスの受賞は、北東ブラジルの社会や家族、女性の経験を描いた小説群と随筆を讃えるもの。ジャーナリズム的な視線も交えながら、社会的現実を人間的な温度で捉える作風が高く評価された。
北東ブラジルを、女性の視点から読み解く。
ラシェル・デ・ケイロスはブラジル北東部を舞台に社会的現実や女性の視点を描いた小説で知られる作家。早くから文学的成功を収め、ブラジル文学における女性作家の先駆的存在として評価されている。
ヴェルジリオ・フェレイラの受賞は、実存主義的な問いと哲学的思索を文学に取り入れた小説・随筆群を讃えるもの。内面の葛藤や自己認識を深く掘り下げる作風が、ポルトガル近代文学に思想的な厚みを与えた。
存在を問い続ける、思索の濃い文学。
ヴェルジリオ・フェレイラは実存主義的色彩を帯びた思想的な小説や随筆で知られるポルトガルの作家。人生、自由、死といった哲学的主題を文学的に追究し、内面の葛藤を掘り下げる作風で評価された。
ジョゼ・クラヴェイリーニャの受賞は、植民地主義への抵抗、解放闘争、民族的誇りを主題にした詩群を中心とする業績を讃えるもの。モザンビークとアフリカの歴史感覚を力強い詩語に結びつけ、ポルトガル語圏アフリカ文学の基盤を押し広げた。
抵抗の声を、アフリカの歴史と誇りへ結びつける。
ジョゼ・クラヴェイリーニャは、モザンビークを代表する詩人で、植民地主義への抵抗やアフリカ的アイデンティティを主題とする詩作で知られる。解放運動や民族の誇りを詩情豊かに表現し、ポルトガル語圏アフリカ文学に大きな影響を与えた。
ジョアン・カブラル・デ・メロ・ネト(1920-1999)はブラジル・ペルナンブーコ州出身の詩人・外交官。後期ブラジル近代主義を代表する詩人であり、その作品はペルナンブーコ北東部の農村貧困や社会的不平等を主題とし、無駄を削ぎ落とした簡潔な言語と厳格な詩的構造で知られる。代表作『セヴェリーナの死と生』(1956年)は社会詩の傑作として広く称えられる。1990年カモンイス賞および1992年ノイシュタット国際文学賞を受賞した。
「繊細で聡明な詩は、この世界を広く見渡してきた人間の知恵を感じさせる」——ハドソン・レビュー
ジョアン・カブラル・デ・メロ・ネトは、言語の精緻化と形式への厳格さを特徴とするブラジルの詩人。労働や貧困、北東ブラジルの社会現実を題材に、叙情を抑えた具体的描写で社会的・倫理的主題を詩に定着させた。
ミゲル・トルガの受賞は、郷里の自然、労働、孤独、尊厳を一貫して掘り下げた詩と散文の全体を讃えるもの。詩集、短篇、長編、日記にまたがる硬質で簡潔な文体が、ポルトガル近代文学の中心的な位置を築いた。
郷里と人間の尊厳を、硬質な言葉で掘り下げる。
ミゲル・トルガ(本名アドルフォ・コレイア・ロシャ)は、ポルトガルを代表する詩人・作家。郷里の自然や労働、孤独、尊厳を鋭く描き、詩集・短篇・長編・日記を通じて簡潔で硬質な文体を確立した。20世紀ポルトガル文学に大きな影響を与えた。