クロトーネ賞(プレミオ・クロトーネ)
くろとーねしょう
イタリア・クロトーネで創設され、1956年から1963年まで開催された文学賞。
- 創設年
- 1952
- 主催
- Comune di Crotone(クロトーネ市)
- カテゴリー
- 一般文芸・大衆小説
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 終了
説明
Crotone Prize(Premio Crotone)は1952年4月4日にクロトーネ市長シルヴィオ・メッシネッティの発案で創設されたイタリアの文学賞。1956年に最初の授賞式が行われ、その後1963年に財政・運営上の問題により最終回を迎えるまで、ウンガレッティやモラヴィアら著名な審査員が参加し、イタリア文学における重要な賞の一つとして機能した。受賞者にはレオニダ・レパチ、レオナルド・シャチャ(レオナルド・シャチャは原文の英表記: Leonardo Sciascia)、ピエル・パオロ・パゾリーニ(1959年の受賞は撤回)などが含まれる。
賞品
- 主賞品
- 文学賞(賞金・副賞の詳細は資料に明記されていない)
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 審査員選考(最終選考) | Giuseppe Ungaretti; Carlo Emilio Gadda; Arnoldo Mondadori; Valentino Bompiani; Alberto Moravia; 他 | — | 授賞式で発表(例:1956年11月、最終回1963年4月6日) |
選考基準
- 文学的価値
- 文化的影響・貢献
- 作品の独自性・表現力
応募のヒント
推奨
- 作品の文学的完成度(文体・構成)を高める
- 独自性とテーマの深掘りを明示する
- 提出前に校正・フォーマットを整える
- 地域性や文化的背景が重要な場合はその考察を示す
注意
- 未完成の原稿や校正の不十分なものを提出しない
- 法的・倫理的に問題のある記述(名誉毀損等)を含めない
- 応募規程に反する形式で提出しない
審査員から
- 文学的価値と表現の新しさを重視する
- 文脈や歴史・文化への洞察を評価する
- 完成度の高い作品を提出することが重要である
関連の賞
- Premio Strega
- Premio Campiello
過去の受賞者
田舎の人間関係や家族の絆を通して、伝統と変化の間で揺れる個人と共同体を描く物語。方言や風俗を織り込みつつ、地域の暮らしの細部に目を向ける作品。
地域社会や家庭を題材にした作品を残すイタリアの作家。郷土色を活かした叙述が特徴。
共同体の時間と個人の記憶が交錯する群像的な作品。言語と記憶の層を重ねながら、歴史と日常の接点で生まれる人間のあり方を文学的に問いかける実験的要素を持つ長編。
言語学・文学研究と小説創作の双方で知られるイタリアの学者・作家。言語意識や記憶に関する文学的考察を行った。
シチリアの小さな町で起きた殺人事件を通じて、マフィアの影響と官憲の腐敗を描く社会派長編。法と正義、共同体の沈黙を鋭く暴き、イタリアのマフィア問題を文学に刻んだ代表作。
社会的問題や正義・腐敗をテーマにした作品で知られるイタリアの作家。鋭い社会批評性を持つ長編・短編を発表した。
チェーザレ・パヴェーゼの生涯と創作を詳細に追う伝記。作家の私生活と作品の相互関係を明らかにし、20世紀イタリア文学における位置づけを考察する。
ナポリの地区を舞台に、庶民の生活と希望・挫折を繊細に描く長編。地域性と個人の葛藤を通して、都市に生きる人々の感情と社会的構造を描写する。
ナポリを舞台に庶民の生活を描いた作品で知られるイタリアの作家。社会的現実への関心が強い。
都市周縁で生きる若者の孤独と暴力、性的欲望を赤裸々に描いた長編。貧困と疎外が生む人間関係の混乱を通して、戦後イタリア社会の断絶や道徳的衝突を鋭く描写する。
詩人・映画監督・小説家として知られるイタリアの知識人。周縁の人々や性的少数者を主題とする作品群で著名。1959年の受賞は政治的理由で取り消された経緯がある。
南イタリアの儀礼や魔術的慣習を詳細に観察・分析し、魔術の社会的機能と近代化による変容を理論化した学術的研究。文化と宗教の交差点を深く考察する。
南イタリアの民俗・儀礼研究で知られる人類学者。フィールドワークに基づき文化的実践と信仰の構造を明らかにした。
知識人の公共性や権威の衰退を論じる評論。文化的責任と批評の役割、現代社会における知と権力の関係を掘り下げ、知識人の立場を問い直す思想的論考。
思想家・随筆家として文化批評や宗教・精神性に関する論考を多数発表した知識人。知識人の役割や文化の変容に関心を寄せた。
カラブリアの小さな町カジニャーナで起きた出来事を通して、地域社会の緊張や人々の記憶、伝統と近代化の葛藤を描く作品。地方史と個人的ドラマを交錯させる叙述が特徴。
戦時下やその直後の混乱の中で成長する少年少女たちを描いた半自伝的長編。暴力と貧困、友情や欲望に揺れる若者たちの心理を通して、戦争が個人にもたらす傷を生々しく描く。
戦後イタリア文学を代表する小説家の一人。心理描写に優れ、半自伝的要素を含む作品で知られる。
イタリア南部に見られる経済的・社会的遅れの歴史的・構造的原因を分析する論考。地域間格差の背景にある政治・経済・歴史的要因を検討し、政策的視座から解決の必要性を説く。
イタリアの歴史家・政治家。南イタリアの経済社会問題(南部問題)を長年研究し、政治的評論や歴史研究で知られる。
都市で成功した富豪が故郷の農村に帰還し、土地や共同体との再接触を通して価値観の衝突と和解を描く物語。近代化と伝統、階級差が人間関係に与える影響を静かに見つめる。
20世紀中頃に活動したイタリアの作家。地域文化や社会問題に関心を寄せ、南イタリアの現実を題材にした作品で知られる。