ユジェーヌ・マレイス賞
ゆじぇーぬ・まれいすしょう
アフリカーンス語での初期刊行(デビュー/初期作品)を対象とした南アフリカの文学賞。
- 創設年
- 1961
- 主催
- Suid-Afrikaanse Akademie vir Wetenskap en Kuns
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 4〜5月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Eugène Marais PrizeはSuid-Afrikaanse Akademie vir Wetenskap en Kunsがアフリカーンス語での初期または新人の刊行作品に対して贈る南アフリカの文学賞。1971年に詩人・研究者Eugène Maraisの名に改称された。ジャンル制限はなく、対象は前のカレンダー年に刊行された作品のみ。作者は本賞を一度しか受賞できない。2009年時点の賞金はR22,000でABSAとRapportがスポンサーであった。受賞者は通常Akademieのプレスリリース等で発表される。
賞品
- 主賞品
- 受賞者には賞金およびAkademieからの表彰が贈られる(2009年時点の賞金はR22,000)。
- 賞金
- 22,000 ZAR
- スポンサー(2009年時点): ABSA
- スポンサー(2009年時点): Rapport
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 適格性確認・候補選出 | Suid-Afrikaanse Akademie の選考委員会(候補選定) | — | 内部で候補を選定 |
| 最終選考 | Suid-Afrikaanse Akademie の最終審査委員会 | — | Akademieの公式プレスリリースおよびメディアで発表 |
選考基準
- 作品がアフリカーンス語で書かれていること
- 対象作品は前カレンダー年に刊行されていること
- デビューまたは初期刊行であること(新人性)
- 作者は過去に本賞を受賞していないこと(1回限り)
- ジャンル制限はないが文芸的完成度と貢献が重視されること
応募のヒント
推奨
- アフリカーンス語で書かれた作品であることを確認する
- 応募対象が「前カレンダー年」に刊行された作品であることを明記・確認する
- デビュー/初期刊行である点(新人性)を明確にする
- 出版社情報・刊行日・ISBNなど確認可能な情報を添付する
- 作品の校正・完成度を高め、言語表現を整える
- Akademieの応募要項や提出方法がある場合はそれに従う
注意
- 前年以外に刊行された作品を応募しない
- 過去に本賞を受賞した作者の作品を応募しない
- 刊行日や版情報が不明確なまま提出しない
- 規定外の形式や規定に従わない提出は避ける
審査員から
- オリジナリティとアフリカーンス語文学への貢献を重視します
- 言語表現の洗練さと作品の完成度を評価します
- ジャンルは問わないが、刊行時期と新人性の確認を厳格に行います
- 明確な出版情報(出版社・刊行日・ISBN等)が評価時に重要です
関連の賞
- SA Akademiepryse(同アカデミーの他部門賞)
- Hertzog Prize(南アフリカ文学賞)
- その他の南アフリカ文学賞(地域・言語別の新人賞)
公式情報
https://www.akademie.co.za過去の受賞者
『Ontaard』は詩集で、崩壊や変容を主題に現代社会の葛藤や個人の揺らぎを鋭く描く。比喩や断片的表現を用いて政治的・哲学的な問いを提示する詩的実践が特徴である。
詩集での表現を通じて現代社会の葛藤を扱う詩人。比喩と断片的表現で知られる。
『Mirre en aalwyn』は演劇作品で、香りや癒しを象徴的に用いながら家庭や社会の役割、記憶の揺らぎを舞台上で表現する。象徴的・詩的な演出を通じて人間関係の深層を描き出す。
演劇作品で知られる作家。舞台表現を通じて人間関係や記憶の主題を扱うことが多い。
『Eugene』はプローズ作品で、登場人物の内面を丁寧に掘り下げながら南アフリカの社会的・歴史的文脈を背景に人間関係や自己認識を問う。物語と人物描写の精緻さが評価された。
人物描写に定評のある作家。プローズ作品で受賞し、登場人物の内面を丁寧に掘り下げる語りが評価された。
『Man op 'n fiets êrens heen』は旅や移動をモチーフにした作品で、風景描写と内的独白を交差させながら時間と記憶の層を辿る。静かな観察と内省的な語りが特徴とされる。
旅や移動をテーマにした叙述を得意とする作家。風景描写と内省的な語りが特徴。
『Swatland』は詩集で、土地(Swartland 地域)に根ざした風景や歴史、個人的・集合的記憶を詩的に紡ぐ。言語と土地の関係を探ることで、社会的痕跡やアイデンティティの問題を浮かび上がらせる。
詩人として地域性に根ざした作品を発表する。詩集での受賞によって注目を集めた。
『Bientang』は家族と故郷、記憶の交差を描く作品で、登場人物の心理描写を通じて孤独と連帯の微妙な均衡を描き出す。詩的な言語と生活描写が融合した作風が評価された。
作家として家族や故郷を題材にした作品で評価される。語りの詩性と日常描写の細やかさが特徴。
『Zola』は主人公の内面と周囲の社会的文脈を重ねて描く作品で、都市的風景や世代間の葛藤を通じて個の形成を探る語りが特徴である。抒情的かつ観察的な筆致が評価された。
南アフリカの作家。都市や世代間のテーマを扱う作品で知られる(詳細な経歴情報は限定的)。
『Die dao van Daan van der Walt』は主人公ダーン・ファン・デル・ヴァルトを巡る物語で、道(dao)的な哲学的視点やユーモアを交えながらアイデンティティを問いかける作品。筆名を用いた発表が話題となった点も特徴である。
本作発表時に筆名 Lodewyk G. du Plessis を用いたことが知られる作家。風刺やアイデンティティを扱う作品で評価された。
『Die derde spoel』は家族や時間の層を掘り下げる作品で、過去と現在が螺旋的に交差する構成を持つとされる。日常の細部を積み重ねることで個人的・歴史的な記憶を浮かび上がらせる語り口が特徴である。
南アフリカの作家。言語表現に重心を置いた作品で知られる(詳細は公表が限られる)。
『Fotostaatmasjien』は日常の断片と複製されるイメージを主題にした詩的作品とされる。写し取られる記憶と機械的な複製の比喩を通じて、個人の記憶や都市生活の断面を鋭く描写し、言語表現の実験性が見られる。
詩的表現や日常の断片を扱う作家。受賞作では記憶と複製のモチーフを通じて都市生活の側面を描き出す手腕が評価された。
『Wonderboom』は一本の大樹を象徴にして土地と世代の記憶を描く作品。自然と人間の関係やコミュニティの変容を繊細に描写し、個人史と共同体史の重なりをテーマに展開する長編または短編集と考えられる。
土地や自然を題材にした物語を手がける作家。風景と世代の記憶をテーマにした作品群で注目される。
『Kristalvlakte』は舞台作品として評価される作品で、日常に潜む亀裂や人間関係の緊張を舞台上で凝縮して描く。物語と詩的言語を交差させ、登場人物の内面と外部世界の衝突を通じて現代南アフリカの課題を照射する。
南アフリカの若手劇作家・作家で、舞台作品や劇の上演で知られる。社会的・人間的問題を舞台で鋭く描く作風が評価されている。
視覚的で構造的な仕掛けを伴う作品。『クリスタルの平原』といったイメージを通じて、記憶・トラウマ・家族史を重層的に扱い、舞台的な緊張感と情緒を同時に提示する。
南アフリカ出身の劇作家・作家。舞台的な構成と視覚性を備えた物語で評価され、演劇と文学の領域で注目を集めている。
『複写機』を意味する題名が示す通り、複製・記憶・イメージの循環を詩的に探る詩集。オリジナルとコピーの境界、視覚文化への問いかけが詩的に展開される。
アフリカーンス語で詩作を行う詩人。視覚的・音響的な言語実験を通じて現代社会の断片を描写する作品で知られる。
『ワンダーツリー(不思議の木)』を想起させるタイトルの作品で、地域の伝承や家族史、自然の力を織り交ぜた物語を展開する。風景描写と象徴性が鍵となる作品。
アフリカーンス語で執筆する作家。自然や地域史、家族の物語を象徴的に描く手法が評価されている。
『夜の音楽』を題材に据えた作品で、音楽性や時間感覚、記憶の重なりを文学的に探る。リズムや反復を用いた実験的な語りが特徴で、文学と音楽の境界を横断する試みを含む。
音楽と文学の交差に関心を持つ南アフリカの作家・研究者。音楽的な構成やリズムを文学に取り込む実験的な手法が評価されている。
『道に迷う』を思わせるタイトルの作品で、個人の迷いと再出発、社会との衝突を描く短篇または長篇。内面の葛藤と風景描写を通じて再生の可能性を問う。
アフリカーンス語の若手作家。内面の葛藤や再生をテーマにした力作で批評的評価を受けた。
『偽りの川』を想起させるタイトルの作品で、田舎社会に潜む秘密や人間関係の緊張を描く。心理描写と社会的視点を併せ持つ語り口で読者の共感と不安を誘う。
アフリカーンス語で活動する作家。人間関係や地域社会の複雑性を掘り下げる作品で注目され、本作で評価を得た。
『多くの木の影の中で』という風景的なモチーフを中心に、家族史や記憶の影を静かに掘り下げる長編または短編集。時間と場所が人物の内面に与える影響を繊細に描写する。
自然や記憶を主題にした作品で知られるアフリカーンス語の作家。風景を通じて過去や家族史を掘り下げる力により評価を受けた。
『サーカス農民』を想起させる異種混交的なイメージを用い、移動する共同体や疎外された人物たちを通じてアイデンティティや排除の問題を描く作品集。ユーモアと皮肉が共存する。
アフリカーンス語圏で活躍する作家。比喩と語感を重視した表現で共同体や個人の関係性を描き、独自の作風が評価された。
反復や回転を想起させるモチーフを通じて、時間の経過や感情の摩耗、日常のズレを繊細に描く詩集または短篇集。テンポの変化と象徴的表現が印象的な作品群。
アフリカーンス語で活動する作家・詩人。初期作品における言語感覚とテーマの鋭さが評価され、本賞受賞につながった。
資本や欲望を巡る風刺的な長編・中編作品。登場人物の欲求と経済的圧力が交錯する様を冷徹な観察で描き、現代社会における権力構造や倫理の脆さを問いかける。
アフリカーンス語で執筆する作家。社会や経済を主題にした批評性の高い作品で知られ、本作により受賞した。
複数の都市的断片や個人的な記憶を通して、貧困や暴力、疎外といった現実を詩的に描き出す詩集。言語のリズムと生々しいイメージにより、周縁化された声を可視化する作品群。
アフリカーンス語で詩作を行う南アフリカの詩人。都市の日常や貧困、個人の声を生々しく掬い取る作風で注目され、本賞で高く評価された。
窓辺や日常の風景を媒介にして内面と他者との距離感を描く詩・短篇集。微細な観察と象徴的なイメージを通じて、個人の孤独や関係性のずれを静かに照射する作品。
アフリカーンス語圏で活動する作家。詩と散文を往復する感受性と、日常の細部を掬い取る観察眼が特徴で、若年期の作品で注目を集めた。
アフリカーンス語の作家。作品『Die hart van ’n hond』でEugène Marais Prize(第30回)を受賞。
アフリカーンス語の作家。作品『Daar's bitterals in die heuningwals』でEugène Marais Prize(第28回)を受賞。
アフリカーンス語の作家。作品『Uit 'n ander wêreld』でEugène Marais Prize(第27回)を受賞。
アフリカーンス語の作家。受賞作『Môre is 'n lang dag/Die teken』でEugène Marais Prize(第26回)を受賞。
アフリカーンス語の作家・詩人。作品『Bitterlemoene』でEugène Marais Prize(第25回)を受賞。
アフリカーンス語の作家。受賞作『Spinola se rooi angelier』でEugène Marais Prize(第24回)を受賞。
アフリカーンス語の作家。作品『'n Wêreld sonder grense』でEugène Marais Prize(第23回)を受賞。
南アフリカのアフリカーンス語作家。作品『My Kubaan』でEugène Marais Prize(第22回)を受賞。
アフリカーンス語の作家。受賞作『Halfkrone vir die Nagmaal』でEugène Marais Prize(第21回)を受賞。
『Plektrum』は詩集で、言葉の響きと象徴的イメージを駆使して存在や信仰、自己の探究を行う実験的な詩群である。断片的で濃密な詩行が特徴で、静謐さと激情を併せ持つ詩的世界を提示する。
南アフリカの詩人。実験的で象徴的な詩作により知られ、英語とアフリカーンス語で作品を残した。
『Die weg van ’n man』はある男の人生の道程を追う物語で、選択と後悔、責任と愛情といった主題を扱う。個人の成長と社会的期待の間で揺れる心理を丁寧に描写する叙事的作品である。
アフリカーンス語の作家。作品『Die weg van ’n man』で評価された。
『Cabala』は神秘性や象徴、運命の糸を巡る物語を含む作品で、叙述の実験性と暗喩的なイメージが際立つ。個々の登場人物を通して存在や信念の揺らぎを描き、読者に多義的な解釈を促す文学的挑戦が見られる。
アフリカーンス語の作家で、受賞作『Cabala』で評価を得た。
受賞対象は彼の散文作品全般であり、短編や長編、随筆を通じて個人と社会の関係性や文化的アイデンティティを繊細に描写する筆致が評価された。簡潔で鋭い観察力が特徴的である。
南アフリカのアフリカーンス語作家。散文全般で知られ、短編や随筆にも秀でる。
受賞は彼女の戯曲作品全般に対してで、家庭や社会の葛藤、女性の立場や道徳的ジレンマを舞台上で鋭く描く作品群が対象。対話中心の構成と象徴的演出が特徴で、観客との対話を促す劇作が含まれる。
アフリカーンス語の劇作家。戯曲を中心に舞台芸術に貢献した。
『Koggelstok』は地方社会を舞台にした物語集で、ユーモアと風刺を交えながら風俗や人間模様を描く作品。伝統と近代化のはざまで揺れる人物たちの暮らしを軽快な語り口で提示する。
アフリカーンス語で活動した作家。詳細な経歴は限られるが、地域色のある物語で知られる。
『Ons wag op die kaptein』は人間関係と記憶、期待と喪失を巡る長編で、抒情的な筆致と風景描写を通じて人物の内面を繊細に描く。時代の変化や社会的背景が物語に影響を与え、個人の成長と歴史的責任が主題となる。
南アフリカのアフリカーンス語作家。豊かな風景描写と人間心理の繊細な表現で知られる。
『Skepsels』は“創造物”や人間像をテーマにした短篇集で、個々の存在や社会的役割、孤独と連帯を寓意的に描く。写実的な描写と象徴的なモチーフが交錯し、日常の不条理や人間の複雑さを深く掘り下げる。
アフリカーンス語の作家。短篇や随筆を通じて人間の存在や社会的葛藤を描くことが多い。
『Caesar』は初期の長編で、個人と権力、倫理的選択を巡る物語を通じて社会的緊張を描く。登場人物の内面葛藤と歴史的・政治的背景が絡み合い、言語やアイデンティティの問題を重層的に探る作品である。
南アフリカのアフリカーンス語小説家。政治や社会問題を題材にした作品で国際的にも知られる。
『In klein maat』『Die vrolike lied』に見られる短篇やエッセイは、日常生活の繊細な観察と人間関係の機微をアフリカーンス語で描く。家庭や地域社会の温かさとユーモア、同時に社会的洞察を織り交ぜ、読者に親しみと省察を促す作品群である。
南アフリカのアフリカーンス語作家。短篇やエッセイを通じて日常生活や女性の視点を描き、親しみやすい語り口で知られる。