PEN/ヘミングウェイ賞(デビュー小説賞) ぺん/へみんぐうぇいしょう(でびゅーしょうせつしょう)
第44回(2019年)
デビュー小説長編小説短編集アメリカ文学フィクション賞
受賞者
5名
Tommy Orange
受賞
There There
オークランドを舞台に、都市に暮らすネイティブ・アメリカンたちの複数の声を重ね、疎外やアイデンティティ、歴史的トラウマを描く群像劇。現代の先住民経験を鮮烈に描写する。
先住民の経験都市生活トラウマ家族アイデンティティ
小説家
アメリカ先住民の作家。複数の視点を重ねる群像劇『There There』で高い評価を受けた。
Freshwater
多重の人格や伝統的信仰(オグバンジェ)を交錯させながら、ナイジェリア系の個人の内面と身体、ジェンダーを探る実験的な長編。自伝的要素と神話が混ざり合う。
アイデンティティ精神ジェンダー伝承
作家
ナイジェリア出身の作家。身体や精神、伝統的信仰をめぐる挑発的な作風で知られる。
Ling Ma
候補
Severance
疫病が世界を襲うなか、日常の反復や仕事の空虚さ、記憶の喪失を通して個人のアイデンティティの脆さを描くブラックユーモアの効いたディストピア小説。社会的・経済的な構造を批評的に描写する。
ディストピア労働記憶移民経験
作家
中国系アメリカ人の作家。『Severance』はパンデミック的状況を題材にした風刺的なディストピア作品として知られる。
Nico Walker
佳作
Cherry
イラク戦争帰還兵が戦争トラウマと向き合い麻薬依存へと陥り、犯罪に手を染める過程を描いた半自伝的長編。暴力と喪失、贖罪を赤裸々に描く。
戦争トラウマ依存症犯罪贖罪
作家
イラク帰還兵の体験を基にした半自伝的作品で知られる作家。依存と贖罪をテーマにした作品群がある。