PEN/ラルフ・マンハイム翻訳メダル
ぺん/らるふ・まんはいむほんやくめだる
PEN America が3年ごとに授与する、翻訳者の生涯功績を称えるメダル。2021年より1,000ドルの賞金が付与されるようになった。
- 創設年
- 1982
- 主催
- PEN America
- カテゴリー
- 研究・翻訳・学術
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 3年に1回
- 賞のステータス
- 活動中
説明
ラルフ・マンハイムの名にちなんで命名された賞で、PEN America(国際PENの米国支部)が3年ごとに「その業績を通じて卓越性へのコミットメントを示した」翻訳者に授与する。文学翻訳分野における生涯功労を讃えるメダルで、1982年にGregory Rabassa(グレゴリー・ラバッサ)に初めて贈られた。PENの複数の賞の一つであり、著名な翻訳賞として位置づけられている。
賞品
- 主賞品
- メダル(翻訳分野の生涯功労を表彰)
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| ノミネーション・候補選定 | PEN America の委員会や関係する専門家(詳細なノミネーション手続きは公開されていない) | — | 内部で候補を選定 |
| 最終選考・受賞者決定 | PEN America の選考委員会 | — | PEN America による公式発表(公式サイトやプレスリリース) |
選考基準
- 生涯にわたる翻訳作品全体の卓越性(the body of his or her work)
- 翻訳の質(原文理解と表現の両立)
- 翻訳を通じた文化的・学術的貢献
- 翻訳活動の一貫性と影響力
応募のヒント
推奨
- 長期にわたる高品質な翻訳業績を積み重ねる(複数の重要な訳書を出版する)
- 翻訳の質を維持・向上させ、原文への忠実性と読者に対する可読性の両立を図る
- 業績(出版リスト、受賞歴、公的評価)を整理して記録しておく
- 翻訳コミュニティや出版社との関係を築き、業界内での認知を高める
注意
- 単発の仕事だけで功績を主張しない
- 翻訳クレジットや出典を不明瞭にしない
- 著作権や翻訳権の手続きを怠らない
関連の賞
- PEN Translation Prize
- PEN America の他の賞(PEN America awards)
- American Literary Translators Association (ALTA) の賞
- その他の翻訳・生涯功労賞
公式情報
https://pen.org/literary-award/penralph-manheim-medal-for-translation/過去の受賞者
受賞者の長年にわたる翻訳活動全体を対象とする。スペイン語圏をはじめ様々な言語の文学を英語圏に紹介し、翻訳批評や教育を通して翻訳文化の発展に寄与した点が評価された。
多言語の文学を英語に翻訳し、翻訳理論や翻訳教育にも関与してきた翻訳家。生涯にわたる翻訳業績と学術・教育面での貢献が評価され受賞した。
詩と随筆、批評の分野での翻訳活動を含む生涯の翻訳業績を称える。詩的な感性と批評的視点を併せ持つ翻訳で、文化横断的な文学交流に貢献した点が評価された。
詩人であり翻訳家として詩や散文の翻訳を通じ、欧州の文学や詩的伝統を英語圏に紹介してきた。多面的な翻訳・創作活動が評価され受賞した。
ヘブライ語とイディッシュ語の文学作品を英語に紹介してきた生涯の業績を称える。マイノリティ言語圏の作品を広く伝えることで文学的多様性に貢献した点が評価された。
ヘブライ語・イディッシュ語の翻訳を手がける翻訳家。PENの生涯業績賞として、本賞でヘブライ語およびイディッシュ語の翻訳家として初めて顕彰された(出典あり)。
古典から近現代までの中国語・日本語の文学作品を英語に紹介してきた生涯の業績を称える。正確で読みやすい英訳を多数残し、学術・一般両面での翻訳普及に寄与した点が評価された。
中国語・日本語圏の古典および近現代文学の英訳で知られる翻訳家。長年にわたる英訳活動と翻訳研究への貢献により生涯業績が評価された。
受賞対象は個別の単一作品ではなく、受賞者が生涯にわたって残した翻訳業績全体である。多様な作家や作品を英語圏に紹介し、翻訳の質と国際文学交流に貢献したことが評価された。
長年にわたり多数の文学作品を英語に翻訳してきたアメリカの翻訳家。生涯にわたる翻訳業績が評価され、PEN/Ralph Manheimメダルを受賞した。
チェコ語やロシア語、ハンガリー語など中欧・東欧の作家の英訳を多数手掛け、現地文学の語感や文化的文脈を英語に伝えることで、国際的な紹介に貢献した。
中欧や東欧の文学、ロシア語圏の作品など多言語の翻訳を手掛けた翻訳家。多様な欧州言語作品の英訳で国際的な評価を得ている。
セルバンテスをはじめとするスペイン語圏の小説やラテンアメリカ文学の代表作を英訳し、原文のユーモアや語り口を損なわない翻訳で広く評価された。読みやすさと忠実性の両立が特徴。
スペイン語圏文学の翻訳で高く評価される翻訳家。セルバンテスの『ドン・キホーテ』など、原文の機知や語り口を生かした英訳で知られる。
古典から近現代までの日本文学作品を英訳・紹介し、英語圏に日本文学を広めた。翻訳だけでなく評論や歴史研究を通じて、日本文化理解の橋渡しを行った功績が評価されている。
日本文学の研究者・翻訳家。古典から近現代まで幅広い日本文学を英訳・紹介し、日本文学の国際的普及に大きく寄与した。
コンスタンティノス・カヴァフィスらの現代ギリシャ詩の翻訳と紹介を行い、英語圏にギリシャ近現代詩を広めた。詩人としての感性と学術的裏付けを併せ持つ訳が特徴である。
現代ギリシャ詩の英訳で知られる詩人・翻訳家。ギリシャ近現代詩の紹介と研究を通じて、英語圏にギリシャ詩を定着させる役割を果たした。
ホメーロスの『イリアス』『オデュッセイア』など古典叙事詩の現代英訳で高い評価を得た。原文の迫力と叙事性を現代英語の韻律感と融合させ、広く読まれる訳を残した。
古典叙事詩の英訳で広く知られる翻訳家・古典学者。ホメーロス作品など古代叙事詩を現代英語へ生き生きと翻訳したことで評価された。
詩人としての技量を反映した詩訳や、フランス古典演劇などの翻訳を手掛けた。言葉のリズムや意味の両立を重視する翻訳で評価される。
アメリカの詩人であり翻訳家。詩や古典演劇の英訳で高い評価を受け、詩人としての鋭い感性を活かした訳詩を残した。
イタリア現代作家の主要作品を英訳し、イタリア文学の英語圏での普及に貢献した。原文の文体を活かしつつ英語読者に読みやすい訳語を用いる点が評価されている。
イタリア文学の英訳で知られる翻訳家。多数のイタリア現代作家の作品を英語圏に紹介し、イタリア文学の理解に寄与した。
ドイツ語圏を中心とした欧州文学の翻訳により、英語圏の読者に戦後ドイツ文学やその他欧州作家の作品を紹介した。原作の語感と文体を重視する訳風で広く評価される。
欧州文学の翻訳で知られるアメリカの翻訳家。ドイツ語やフランス語の名作を英訳し、戦後のヨーロッパ文学を英語圏に紹介した功績がある。
フランス語の詩や散文を多数英訳し、英語圏にフランス近現代詩を紹介した。詩人としての感性を生かした繊細な訳語選択と表現で知られる。
アメリカの詩人で翻訳家。特にフランス語圏の詩や散文の英訳で知られ、翻訳と詩作の両面で評価を受けている。
ラテンアメリカの重要作を英語に翻訳して国際的な評価を確立した。代表的にガブリエル・ガルシア=マルケスの作品の英訳などで知られ、原文の文体や詩性を英語で再現する技術が高く評価されている。
アメリカの翻訳家。ガブリエル・ガルシア=マルケスやマリオ・バルガス=リョサなどのラテンアメリカ文学を英訳し、魔術的リアリズムを英語圏に広めた功績で知られる。