世界・海外・国外の文学賞

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シンガポール文学賞 しんがぽーるぶんがくしょう

第16回(2018年)

詩(中国語)詩(英語)詩(マレー語)詩(タミル語)散文(中国語)散文(英語)散文(マレー語)散文(タミル語)

受賞者

11名
Jeremy Tiang 受賞
State of Emergency

マラヤ緊急事態を背景に、家族の断絶と政治的暴力の記憶が世代を超えて響き合う。シンガポールとマレーシアの近現代史を、複数の視点から描く長編小説。

国家の分断が、ひとつの家族の運命に長く影を落とす。

293ページ
政治小説家族マラヤ緊急事態シンガポール史世代
作家、翻訳者

作家・翻訳者。多言語環境と歴史を題材にした長短の作品で知られる。

Lee Chuan Low 共同受賞
Rescue Frontline

シンガポールの中国語文学に連なるフィクション作品として、社会の前線や緊張を描き出す。

社会の緊張を、物語の最前線から見つめる。

中国語文学フィクションシンガポール社会性
作家

中国語で執筆する作家。社会の周縁にいる人々を題材にした短編で評価される。

Zhang Hui 共同受賞
Smoker Memories

記憶や日常の断片を手がかりに、中国語圏の都市生活と個人史の重なりを描く。

日々の記憶が、都市の輪郭を少しずつ浮かび上がらせる。

中国語文学記憶都市生活フィクション
作家

中国語圏で活動する作家。記憶や喫煙をモチーフにした作品が知られる。

A Dancing Club: Bunga Tanjong

ヒットしたテレビシリーズをもとにしたマレー語小説として、舞台となるダンス・クラブの記憶と大衆文化の気配を物語にしている。

テレビ由来の親しみやすさの中に、小説としての輪郭を与える。

マレー語文学小説テレビシリーズ大衆文化
作家

マレー語の作家。物語性のある短編で評価を受けている。

Finger-Pointing Expert

都市の中で伝統と現代性のあいだを行き来する若者たちを、マレー語の詩として切り取る。

若さと都市感覚の揺れを、詩の推進力に変える。

マレー語詩若者都市伝統と現代
詩人、作家

マレー語の詩人・作家。詩集や評論で知られる。

Samuel Lee 受賞
A Field Guide to Supermarkets in Singapore

シンガポールのスーパーを歩きながら、消費、欲望、疎外感を短い詩の連なりとして切り取る。日常の買い物風景から、都市の感覚をずらして見せる処女詩集。

スーパーの棚のあいだに、都市の欲望と孤独が立ち上がる。

61ページ
詩集シンガポール消費社会都市生活疎外
詩人

英語で活動する詩人。場面の描写と日常の観察に長ける。

Tan Chee Lay 受賞
Landmark Poetics of the Lion City

シンガポールの地標や建築物を手がかりに、都市の記憶と文化の変化を詩として編み上げる。土地の景観と個人の感情が重なる、華語詩集。

地名や建築に宿る記憶を、詩のかたちで掘り起こす。

113ページ
華語詩都市の記憶地標文化変化シンガポール
詩人

中国語圏の詩人。都市と記憶を主題に詩作を行う。

"Others" is Not a Race

ユーラシアン共同体としての自己認識、言語、記憶、家族の経験を、エッセイとフィクションを交えて描く。シンガポールの「Others」として扱われる立場から、アイデンティティを問い直す作品。

「他者」として括られる感覚を、静かな自己探究へと変える。

101ページ
創作ノンフィクションアイデンティティユーラシアン家族シンガポール
作家、ノンフィクション作家

社会的テーマを扱うノンフィクション作家。人種・差別問題に関する論考を発表している。

Liu Su 共同受賞
Roses at the Edge

流蘇の散文が、日常の感覚や記憶の手触りを通して、個人の経験を静かに掘り下げる。都市の縁で揺れる感情と観察を、やわらかな語りで束ねた作品。

日常の断片から、記憶と感情の輪郭をすくい上げる。

散文記憶日常シンガポール女性文学
作家

中国語のノンフィクション作家。個人史や文化を題材に執筆する。

Weng Xian-wei 共同受賞
The Second Face

都市の縁辺や記憶の層を、中国語の創作ノンフィクションとして掘り下げる。

境界にあるものを、記憶のかたちで見つめ直す。

中国語ノンフィクション記憶都市アイデンティティ
作家

ノンフィクション作品で評価される中国語作家。文化や社会を題材に書く。

Bala Baskaran 受賞
G Sarangapany and the Tamil Murasu: A Current Appraisal

タミル語の文学研究と新聞文化をめぐる調査的な著作として、G. Sarangapany と Tamil Murasu の役割を振り返る。

タミル文学と新聞史の交点を、現在の視点から見直す。

タミル語ノンフィクション新聞史文学史シンガポール
研究者、著述家

タミル系の研究者・著述家。タミル新聞や文学に関する研究で知られる。