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シンガポール文学賞 しんがぽーるぶんがくしょう

第17回(2020年)

詩(中国語)詩(英語)詩(マレー語)詩(タミル語)散文(中国語)散文(英語)散文(マレー語)散文(タミル語)

受賞者

16名
Jamal Ismail 共同受賞
Pointing the Sky

チョア・チューカンのチューク・ランギットの木にちなんだ福祉ホームを舞台に、家族から離れた高齢者たちの暮らしと、閉鎖の危機に直面した共同体の踏ん張りを描く。ハベブの突飛な行動をきっかけに、老いをめぐる社会の無関心と、住まいを守ろうとする連帯が浮かび上がる。

年老いた人々の住まいを守るために、連帯と機知が火花を散らす。

212ページ
高齢者の連帯福祉施設社会風刺家族の不在ユーモア
作家

マレー語で執筆する作家。短編・長編で現代社会を描写することが多い。

Noor Aisya Buang 共同受賞
Labyrinth of Al Maut

喪や死の迷宮を巡る寓意的な物語集。個人の喪失と共同体の記憶を絡めて描くダークで内省的な作品。

喪失寓話死
作家

マレー語で創作活動を行う若手作家。幻想的かつ社会的な主題を扱うことがある。

Wong Koi Tet 共同受賞
Black Panther

象徴的なイメージを用いて個と社会の緊張を描く作品。権力や疎外、アイデンティティの問題を含む短編/長編。

権力疎外アイデンティティ
作家

中国語圏で活動する作家。実験的な語りや社会観察を取り入れることがある。

Chia Joo Ming 共同受賞
Kian Kok

都市や個人の記憶をめぐる物語。登場人物を通じて社会的変容と個人史を並置して描写する。

記憶都市短編
作家

中国語の作家。短編・随筆で社会の断面を描く。

Akshita Nanda 共同受賞
Nimita’s Place

家族と場所の関係をテーマにした短編/中編。移民背景の人物を通じて帰属と記憶を描く丁寧な物語。

家族移民記憶
作家

英語圏で活躍する作家。移民経験や家族を主題とした物語を手掛ける。

Ng Yi-Sheng 共同受賞
Lion City

シンガポール(ライオンシティ)を主題にした作品集。都市に生きる人々の物語や記憶を集積し、多様性と矛盾を描く。

都市多様性記憶
作家、詩人

前述の詩人兼作家。多様な形式で都市やアイデンティティを探求する。

Sithuraj Ponraj 共同受賞
The Wooden Elephant

木製の象を象徴として使い、文化遺産や記憶、世代を超えたつながりを描くタミル語の作品。寓意と叙情が混じり合う。

文化記憶寓意
作家

タミル語で詩や物語を発表する作家。文化と記憶を主題にした作品が多い。

Yousuf Rowther Rajid 共同受賞
Carriage will also board the Barge a day

移動と時間、運命を主題にした作品。比喩的な旅の語りを通じて人生の儚さと連帯を描く。

旅時間寓意
作家

タミル語で活動する作家。実験的・詩的な語りを用いて物語を刻む。

Samsudin Said 受賞
Sepatu Mimpi

夢と現実の交差をテーマにした詩集。個人的記憶と社会的経験を織り交ぜた叙情的な詩篇が特徴。

詩夢記憶
詩人

マレー語詩人。社会的・政治的視座を持つ詩で知られる。

Gabriel Wu 受賞
Love Comes Into Shape

愛の形や関係性の変化を詩的に描く作品集。個人的な経験と普遍的な感情を結びつける詩篇が並ぶ。

詩愛形
作家、詩人

中国語で詩や散文を手がける作家。言葉の形と感情の表現に重点を置く。

Marylyn Tan 受賞
Gaze Back

視線と応答をテーマにした詩集。個人的な視点と社会的視点の往還を通じてアイデンティティや記憶を掘り下げる。

フェミニンなものを、まっすぐ見返す詩集。

88ページ
詩集視線女性性クィアオカルト
詩人、作家

英語詩や散文で活動する作家。視線や記憶、声を主題にすることが多い。

It is Easy to be an Italian

木製の象を象徴として使い、文化遺産や記憶、世代を超えたつながりを描くタミル語の作品。寓意と叙情が混じり合う。

故郷と異郷のあいだで揺れる心を、寓意のかたちで描く。

タミル文学記憶文化家族移動
作家

タミル語での創作活動を続ける著者。社会風刺や文化的主題を扱う。

The Philosophy of Singapore Malay Creative Writing Process

シンガポールのマレー語創作のプロセスや美学を論じた研究書。執筆過程と文化的背景を結びつけて分析する。

マレー文学を、内側から考え直すための本。

マレー文学文学理論創作過程批評文化
研究者、作家

マレー語の文学研究や批評に関わる著者。創作過程や理論に関する書き手としても活動する。

Wong Koi Tet 受賞
dakota

実験的な小説/短編。言語と形式を用いて個人と場所の関係を再構築する試みが見られる作品。

失われた街区の記憶を、軽やかな語りで掬い上げる。

260ページ
記憶都市再開発郷愁エッセイ場所
作家

中国語圏で活動する作家。実験的な語りを特徴とする作品がある。

Shubigi Rao 受賞
Pulp II: A Visual Bibliography of the Banished Book

視覚的文献学の観点から「追放された本」を編纂するプロジェクトの一環。図像とテキストを組み合わせて検証する野心的なノンフィクション/アートブック。

本をめぐる破壊と抵抗の歴史を、視覚と言葉でたどる。

400ページ
アートブック出版史図像研究検閲
作家、アーティスト

作家であり研究者でもある。視覚文化と印刷物をめぐる作品で国際的に知られる。

V. Hemalatha 受賞
Banana Money

経済や日常生活のなかの価値観を観察するノンフィクション。タイトルが示す寓意を通して通貨・経済感覚を批評的に捉える。

経済文化ノンフィクション
作家、研究者

タミル語での文筆活動を行う著者。社会経済や文化に関するノンフィクションで評価される。