世界・海外・国外の文学賞

← 文学賞一覧に戻る

スイス・ブックプライズ

すいす・ぶっくぷらいず

2008年創設のスイスの年次文学賞。ドイツ語作品を対象とし、受賞者にはCHF 30,000が授与される。

文学賞ドイツ語文学賞スイス
創設年
2008
主催
Swiss Booksellers' Association (Schweizer Buchhändler- und Verleger-Verband, SBVV)
カテゴリー
文学総合・文芸総合
選考方式
選考
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
締切時期
4月頃
発表時期
11月頃
賞のステータス
活動中

説明

Swiss Book Prize(Schweizer Buchpreis)は2008年に創設されたスイスの年次文学賞で、スイス書店業協会を代表して審査員団が授与する。対象はドイツ語で書かれ、スイス国内に居住するかスイス国籍を持つ作家の作品。賞金はCHF 30,000。年によってはロングリストやショートリストが発表される(例:2017年はロングリストが8月、受賞者が11月に発表)。

賞品

主賞品
現金賞(CHF 30,000)
賞金
30,000 CHF

選考情報

選考プロセス

ロングリスト(Longlist)
審査員 Swiss Booksellers' Association を代表して選出された審査員団(jury on behalf of the Swiss Booksellers' Association)
通過率 null
発表 例:2017年は8月にロングリストが発表された。公式サイトやプレスリリースで発表される。
ショートリスト(Shortlist)
審査員 Swiss Booksellers' Association を代表する審査員団
通過率 null
発表 ロングリストの後に発表される年がある。公式サイトやメディアで告知。
最終選考・受賞者発表(Winner)
審査員 Swiss Booksellers' Association を代表する審査員団(最終選考を実施)
通過率 null
発表 通常11月頃に受賞者が発表される(受賞式や公式サイトでの発表、報道)。

選考基準

  • 作品はドイツ語で書かれていること
  • 作者がスイス国内に居住しているか、スイス国籍を有していること
  • 文学的価値・文学性(一般的な選考基準)

応募のヒント

推奨

  • 応募作品がドイツ語であることを確認する
  • 作者がスイス国内に居住しているか、スイス国籍を有していることを確認する
  • 公式サイトの応募要項・提出フォーマットに従う
  • 出版情報や連絡先などの必要情報を漏れなく添付する

注意

  • 翻訳作品やドイツ語以外の作品を提出しない
  • 応募要件を満たさないまま提出しない
  • 審査員に直接連絡を取らない
  • 不完全な書類や情報不足のまま提出しない

関連の賞

  • German Book Prize (Deutscher Buchpreis)

公式情報

http://www.schweizerbuchpreis.ch/

過去の受賞者

Blutbuch

家族史、暴力、ジェンダー、記憶を交差させる実験的な長編。個人的な語りと社会的な問題が重なり合い、血縁とアイデンティティを問い直す作品。

家族ジェンダー記憶アイデンティティ
作家
Dürrst

乾きや欠乏をモチーフに、個人の孤立や社会の脆弱さを描く作品。抑制された文体で感情の底流を表現する。

孤立自然脆弱性
作家
Lioba Happel 候補
Pommfritz aus der Hölle

ブラックユーモアと風刺を交えた物語。家庭内の狂気や社会の歪みをコミカルかつ鋭く暴く作品。

ユーモア家庭風刺
作家
Der rote Diamant

歴史的背景や人間の欲望を織り交ぜたドラマ。登場人物の選択がもたらす道徳的葛藤を丁寧に描き出す中編~長編。

歴史欲望葛藤
作家
Steine zählen

日常の断片や記憶の積み重ねを通じて個人の来歴や関係性を探る静かな作品。過去と現在の交錯が物語の焦点となる。

記憶日常過去と現在
作家
Die Erfindung Des Ungehorsam

不服従や反抗を主題に、歴史と個人の関係を重層的に織り交ぜる作品。女性の視点や社会への問いかけが際立つ長編。

不服従フェミニズム歴史
作家
Thomas Duarte 候補
Was der Fall Ist

日常の事象や“小さな事件”を通じて現代社会の断面を描く作品。冷静な観察に基づく筆致で登場人物の動機や行動を掘り下げる。

日常観察社会
作家
Feuerland

炎や破壊、再生といったイメージを軸に人間の内面を描く叙情的な作品。象徴的な自然描写が物語の核を成す。

自然破壊再生
作家
Eurotrash

ヨーロッパと消費文化を辛辣に風刺する作品。誇張された登場人物とブラックユーモアを通じて現代社会の病理を描き出す。

風刺消費社会ヨーロッパ
作家
Grösser als du

自己と他者の距離や成長、敗北を繊細に描く物語。個人の小さな勝利や挫折を丁寧に描写することで普遍的な共感を呼ぶ。

成長関係自己
作家
Anna Stern 受賞
das alles hier, jetzt

現在の瞬間と日常の断片を鋭く見つめる実験的な語り。時間や感覚の即時性を題材に、個人の内面と世界の関係を探る作品。

日常時間実験的
作家
Aus der Zuckerfabrik

社会的・経済的な文脈を背景に個人の運命を描く作品。比喩と構成を駆使して現代社会を批評的に照射する長編。

労働社会個人
作家
Tom Kummer 候補
Von schlechten Eltern

親子関係や現代の家族像をブラックユーモアとシニカルな視点で描く作品。個人的逸話と社会観察が交錯する語りが特徴。

親子ユーモア社会批評
作家
Der Halbbart

人物の細やかな観察とユーモアを織り交ぜた語りで、アイデンティティや過去との対峙を深く描く物語。悲喜が同居する筆致が特徴。

ユーモアアイデンティティ記憶
作家
Karl Rühmann 候補
Der Held

英雄性や日常の中の“小さな偉業”を問い直す作品。平凡な登場人物の葛藤や選択を通じて現代社会の価値観を照らし出す。

英雄日常価値観
作家
Sibylle Berg 受賞
GRM. Brainfuck

近未来的なディストピアを舞台に、若者文化や暴力、ネット時代の言説を過激な文体で描き出す社会批評的長編。断片的な構成と強烈な語りが特徴。

ディストピア暴力ネット文化社会批評
作家
Der Sprung

転機や決断を主題に、内面の揺らぎと外界との断絶を描く心理的な物語。跳躍(Sprung)が象徴的に用いられる作品。

心理変化決断
作家
Tabea Steiner 候補
Balg

家族や子どもをめぐる複雑な感情を掘り下げる作品。保護や喪失、暴力といったテーマが通奏低音のように流れる物語。

家族子ども喪失暴力
作家
Unhaltbare Zustände

歴史や個人の記憶を素材に、社会の不安定さや人間関係の限界を描く。緻密な心理描写と社会的視点が特徴の長編。

記憶社会人物描写
作家
Ivna Žic 候補
Die Nachkommende

世代継承や移民、帰属意識を扱う作品。言語や文化の間で揺れる登場人物たちの視点から現代を考察する文学的な語りが展開される。

世代移民アイデンティティ
作家
Peter Stamm 受賞
Die sanfte Gleichgültigkeit der Welt

平凡に見える日常の中で、出会いや出来事を契機に主人公が自己や人間関係の脆さと向き合う。抑制された簡潔な文体で愛や無関心、存在の空洞を静かに描き出す長編。

孤独日常存在の不安
作家
Heinz Helle 候補
Die Überwindung der Schwerkraft

『重力の克服』を比喩に、個人の不安や記憶、日常の揺らぎを描く文学的作品。内省的な語りを通じて再生や崩壊の微細な動きを探る。

内面喪失再生現代文学
作家
Hier ist noch alles möglich

若い世代の希望と不安、選択の可能性をテーマにした物語。都市や人間関係の中で揺れる登場人物たちを繊細な筆致で描く作品。

若者選択都市生活成長
作家
Das Eidechsenkind

他者性や疎外をモチーフに、家族やアイデンティティの不安定さを寓話的に描く作品。異質さをめぐる心理と関係性の変化が中心となる。

アイデンティティ家族異質性
作家
Die Hochhausspringerin

現代社会における疎外や個人の選択を鋭く描く作品。象徴的な出来事を通じて、個人と社会の緊張や結果を問いかける。

都市個人と社会選択
作家
The Dead (Die Toten)
Eins im Andern
Das Kalb vor der Gotthardpost
Jacob beschliesst zu lieben
Tauben fliegen auf
Rolf Lappert 受賞
Nach Hause schwimmen