Disappearing Through the Skylight: Culture & Technology in the Twentieth Century
20世紀における文化と技術の変容を多角的に論じた知的エッセイ集。自然、歴史、言語、芸術、人間の進化という五つの領域を横断しながら、テクノロジーが人間の価値観や思考様式をいかに根本から変えてきたかを考察する。カオスの新科学、コンピュータ・アート、バコン流経験主義など20世紀の知的革命を縦横に論じ、現代人が「天窓を通り抜けて消えていく」ように伝統的な自然観・文化観から遠ざかる過程を活写する。フォルジャー・シェイクスピア図書館館長を務めた著者が、文学研究者の目と科学への深い関心を組み合わせて描き出した刺激的な文明論。
作品情報
人類はいま、天窓を通り抜けるように、自らが育んできた文化の外へと消えていこうとしている――そのことに気づいている者はほとんどいない。
O.B. ハーディソン・Jr. はジョージタウン大学英文学教授で、1969年から1983年までフォルジャー・シェイクスピア図書館館長を務めた文学者・批評家である。本書は彼の最後の著作となり、1990年ロサンゼルス・タイムズ・ブック・プライズ(カレント・インタレスト部門)を受賞した。 20世紀が生んだ知的・技術的革命を「自然」「歴史」「言語」「芸術」「人間の進化」の五つの視点から読み解き、近代科学とテクノロジーが人間の自己理解をいかに変容させてきたかを論じる。マンデルブロ集合・カオス理論・コンピュータ音楽・コンクリート詩・人工知能といった先端領域を取り上げつつ、その根底にある文化的変容の本質を浮かび上がらせる。 著者は1990年8月に61歳で逝去しており、本書は死の直前に LA Times Book Prize の受賞が発表された遺作でもある。Viking 社から1989年に初版刊行、のちに Penguin Books がペーパーバック版を刊行した。
レビュー要約
-
読者の評価は概して高く、文学者が科学の最前線を平易に論じる筆力と、五つの領域を縦横に行き来する構成の大胆さが評価されている。一方で論点の多様さゆえに議論が散漫に感じられるとの指摘もある。
書籍情報
- 出版社
- Penguin Books
- 発売日
- 1990-12-01
- ページ数
- 416ページ
- 言語
- 英語
- サイズ
- 17.78 x 2.54 x 12.7 cm
- ISBN-13
- 9780140115826
- ISBN-10
- 014011582X
- 価格
- 6198 JPY
- カテゴリ
- 洋書/Science/History & Philosophy/History of Technology
Offers a discursive account of modern man's progressive separation from nature and its impact on science and technology, art, music, history, and language
関連する文学賞
- ロサンゼルス・タイムズ ブック賞 第11回(1990年) ・Winner