Really Reading Gertrude Stein: A Selected Anthology
詩人・活動家のジュディ・グランが編んだガートルード・スタインのアンソロジー。スタインの詩、小説、戯曲から選りすぐった作品を3部構成で収録し、各部の冒頭にグランによる解説エッセイを配置している。難解とされるスタインの文学に初めて向き合う読者のための実践的な手引きとして機能し、テキストを「声に出して読む」「判断を保留して読み進める」など具体的な読み方のヒントを提示する。グランはスタインの作品の中から『マルグリット、あるいは高尚な生活の小説』など比較的知られていない作品も選び、スタインが「アイデンティティ」と「本質」をどのように区別しようとしたかを個人的かつ直感的な筆致で論じている。
作品情報
「判断を保留し、自分自身を認識できなくても読み続けると約束することで、わたしはようやく彼女の精神という風景に迷い込み始めた。」——ジュディ・グランの解説エッセイより
ガートルード・スタイン(1874–1946)はアメリカ生まれのモダニズム作家で、パリに移り住み、ピカソやヘミングウェイらを集めたサロンを主宰した。その実験的な文体は多くの読者を戸惑わせてきた。本書は詩人・活動家のジュディ・グランがスタインの詩、小説、戯曲から精選した作品を3部に分けて収録し、各部にグランの解説エッセイを添えたアンソロジーである。グランはスタインのテキストを「声に出して読む」「物語の進み方への先入観を手放す」「現在の出来事として体験する」などの具体的なアプローチを提案し、スタイン文学への敷居を大きく下げることに成功している。1989年にクロッシング・プレスより刊行され、翌1990年のラムダ文学賞(レズビアン・ノンフィクション部門)を受賞した。
レビュー要約
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入門書として高く評価されている。グランの解説エッセイはスタインのテキストへの実践的な手がかりを提供しており、スタインを初めて読む人には特に有益とされる。一方で、概念と語彙の平易さが、スタインをすでに読み込んでいる読者には物足りなく映ることもあるという指摘もある。
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著者公式サイトでも紹介されており、レズビアン・フェミニスト詩人としてのグランの視点から、スタインの遺産を読み直す試みとして位置づけられている。スタインへの敬意と親しみやすい語り口が好意的に受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- Crossing Press
- 発売日
- 1989-10-01
- ページ数
- 190ページ
- 言語
- 英語
- ISBN-13
- 9780895943804
- ISBN-10
- 0895943808
- 価格
- 5401 JPY
- カテゴリ
- 洋書/Literature & Fiction
Amazon.co.jp: Really Reading Gertrude Stein: A Selected Anthology : Stein, Gertrude, Grahn, Judy: 洋書
関連する文学賞
- ラムダ文学賞 第2回(1990年) ・Winner