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ハイペリオン (上) (ハヤカワ文庫 SF シ 12-1)

ヒューゴー賞

ハイペリオン (上) (ハヤカワ文庫 SF シ 12-1)

ダン・シモンズ

時は28世紀、人類社会の辺境に位置する惑星ハイペリオン――謎の遺跡〈時間の墓標〉に封じられた時を超越する怪物シュライクが解き放たれようとしていた。七人の巡礼者は旅の途上で互いに数奇な人生の物語を語り合う。聖職者、軍人、詩人、学者、探偵、領事――それぞれの秘密が絡み合うとき、銀河文明の命運が明らかになる。カンタベリー物語を彷彿とさせる枠物語構造で描かれた、SF史に残る傑作。

SFスペースオペラ枠物語時間AI宗教犠牲巡礼ジョン・キーツ

作品情報

七人の巡礼者が宇宙の果てへと旅立つとき、各自が抱える秘密が銀河の命運を決する。

1990年ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。ダン・シモンズによる「ハイペリオン・カントス」シリーズ第一作。日本では早川書房より酒井昭伸訳で1994年に単行本(海外SFノヴェルズ)、2000年に文庫版(上下巻)として刊行された。カンタベリー物語に着想を得た枠物語形式で、七人の巡礼者それぞれの過去を通じて銀河帝国の闇が解き明かされる。聖職者の告白、軍人のラブストーリー、詩人の狂気、老学者の娘の逆行する時間など、各話が独立した中短編的魅力を持ちながら壮大な一つの物語を構成する。

レビュー要約

  • 非常に高い評価を受けている。壮大な世界観、文学的参照、多様なジャンルを融合したキャラクター描写が高く評価されている。一方でクリフハンガー的な結末と続編必須の構成を指摘する声もある。

  • 読み応えのある壮大な銀河叙事詩として高い評価を受けている。造語が多く世界観が複雑なため読解に体力を要するとの指摘もある。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2000-11-30
ページ数
442ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784150113339
ISBN-10
4150113335
価格
1254 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学

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レビュー

  • SF小説の金字塔

    ハイペリオン巡礼へ赴くことになった7人の物語 個性的なキャラクター達と、それぞれの物語が独立した重厚なSF短編のように繰り広げられ、最終的にはシュライク・時間の墓標・ハイペリオンへと収束していく 名作と呼ばれるだけあって世界観、情景描写、SF要素などの表現が素晴らしく、読み進めるほど独特の魅力を放つ物語に惹き込まれていく 続編のハイペリオンの没落が楽しみだ

  • 壮大な銀河叙事詩

    稀有壮大な銀河叙事詩が今始まる! 宇宙の辺境にある惑星ハイぺリオン。 その地にある不可思議な遺跡<時間の墓標>、そして不死身の怪物<シュライク>。 その謎を解明すべく様々な経歴を持つ七人の男女がかの惑星へ旅立った。 このハイぺリオンだけでも十分過ぎるほどボリュームがあるのだが、物語としては「ハイぺリオン」と「ハイぺリオンの没落」のセットで一つの物語を成しており圧倒的なボリュームの物語である。 しかし、物語のテンポと読者を惹きつけて放さないストーリーの魅力により全然長く感じない。 ハイぺリオンでは七人の男女がなぜこの探索行に加わることになったのかその経緯が各人の口から語られる。 この巻では、司祭、兵士そして詩人の物語が語られる。 なんか中世に書かれたカンタベリー物語のSF版ぽくってすごく面白いです!

  • 最高のSF作品

    ハイペリオン4部作読み終わりました。 最高のSF作品です。 まさかこんな素晴らしい作品に出会えるとは思ってもみませんでした。 長編なので読み返すのは大変ですが、また読み返したい気分です。

  • 読むなら文庫四冊分は読む覚悟が要る、かも

    少しネタバレというか、構成について触れますが、 長い、のは良いのだけれど、SF要素はやや薄め。 SF作品ではあるのだが、よくあるSFガジェットを詰め込んだストーリー小説の側面が強い。 作者がSF専門作家でないこともそれを物語っているのだが。 舞台設定は面白く、最初に主要登場人物がドバッと出て、 それぞれ順にそこまで辿ってきた人生の物語を語っていく。 そこにそれぞれ異なるSFガジェットが割り当てられている。 登場人物たちは個性があり、灰汁はかなり強い。 上下で全員が語り終わり、それぞれの話で実は本人たちも知らなかったリンクしていた要素や、 共通した大きな謎が浮かび上がり、いよいよここから、最序盤から先のストーリーが始まる…。 ここまでが<ハイペリオン四部作>の第一部にあたる上下巻で、続いて『ハイペリオンの没落(上下)』は、 派手な活劇も多く、謎を回収していき、一応話に区切りは着くらしい。 前半の二冊がそこまで楽しめなかった自分でも、さすがに続きが気になるくらいなので、 文庫本四冊分は読まないと、もやもやが残るという覚悟は必要かもしれない。 ちなみに大森望氏は大絶賛で、 SFガジェットを総ざらいして一つの物語に集約させた手腕を評価している模様。

  • SF初心者にはちと…いや、だいぶキツイ だが、最高の体験だ

    SFというジャンルには興味があったもののほとんど触れてこなかったものです。 精々スターウォーズや攻殻機動隊やマトリックスを観たことある程度で、書籍のSFタイトルを読了した経験はありませんでした。 そんな私がこの作品を読了するのは、まーーー、至難でした。 ですが、読み終えたときには「SFってなんてすごいんだ…」と、今までに感じたことのない達成感と、さらなる知的好奇心に満たされていました。 作品としては星5個でも10個でもあげたいほどです。 ですが、初心者という立場の私として言いたいのは、この作品を入門に選んではいけない。ということです。 よほどSFに対して興味関心がある、あるいは書籍を読了するある種の意地的な何かがない限りほぼ確実に途中で読むのをやめます。 事実、私も半年ほどかけて読み終えました。 何故かと言うと、とにかく難しい。これに尽きます。 一般的な書籍ならば知っている知識の中で物語が進むものですから、当然「このセーターというのは、綿で作られた服で…」などという説明は不要です。ですが同時に知らない知識があれば「このセーターは青色で…」と説明が入ります。 そうして活字から脳内にその世界を作り出して、織りなす物語を楽しむわけですが、ことこの作品にはその常識が一切通用しません。 まず、知らない単語をいきなり出しても説明がないことが多い。冒頭も冒頭でまず「ラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調を演奏して――」と出てきますが、ラフマニノフも知らなければ前奏曲嬰ハ短調なんて以ての外です。ですが、曲の雰囲気の説明もないままズンズン進んでいきます。 こうした実在するがおよそ普通は知らない。という事柄から「立体映像投影ピットで連邦の首都タウ・ケティ・センターにいるマイナ・グラッドストーンと会話――」というシーンが続いて出てくる。「え?どこ?の誰?と何で会話してるって??」そんな疑問符を他所にやはりズンズン進んでいく。この後マイナ・グラッドストーンもタウ・ケティ・センターも立体映像投影ピットもすぐには説明されない。 また、説明してくれる場合もあるが、またその説明が非常に難解で「北の方からは雷雨の前線が迫りつつある。巨大な裸子植物の森は蒼黒い雲の下に黒々と沈み、荒ぶる天に伸びる層積雲は高さ9キロメートルに達する――」という具合。 だが、こうした疑問符というのがSFのミソで、いわゆる「センス・オブ・ワンダー」と呼ばれるものを感じさせてくれる。 (SF作品などに触れることで起こる謎の感動や心理的感覚を表現する概念、および言葉) 知らない単語が出てくる、その中で自分なりの解釈で世界を形成していく。すると、ある瞬間「ああ!この世界ってこうなんだ!」という謎の納得と言うか、脳みそが広がったような感覚になる。今までの固定観念を破壊され、可能性に対して寛容になり、夢見ることを恐れなくなる瞬間が来る。その瞬間こそがSFにしか与えられないものだと思う。 この作品は、傑作だと呼ばれている。それが何故かと言うと、SFに慣れ親しんだ人間でもセンス・オブ・ワンダーを感じることができるからだ。 つまり、それはある意味ある程度のSF耐性があることを前提にしているとも言える。 センス・オブ・ワンダーを感じるには様々な独特の表現、独自の言葉を独りで黙々と読まなければいけない。 映画なら絵面でごまかしたり、隣りにいる誰かと会話して盛り上がることもできる。 だが書籍ではそれができない。だからこそ、初心者にはあまりおすすめできない。 長々と書きましたが、この作品は間違いなく稀代の傑作で(と言ってもこの作品くらいしか知らないが、そう感じさせる力がある)間違いなく最高に面白い一冊だということだ。 本当ならどんな人にでもおすすめしたい一冊だが、この本を読んで、結果として「SF?なんか難しかったからいいや」となってしまうのはもったいないと思い乱筆ながらも想いを載せました。

  • SFらしいSFの傑作

    この魅力を、どう表現すれば良いのか。。。 まず、小説として面白いです。 色々オマージュ。オタク的知識あれば語る事に事欠かない模様。 センス・オブ・ワンダーの宝庫にして、技法に富んだ多様な物語が楽しめる。 カンタベリー物語的に、枠物語の中に、6つの全く雰囲気の異なるお話が短編的に入っていて。この一つ一つがまたべらぼうに面白い。 で、それぞれの物語の主人公、6人が、それぞれの事情を抱えて、一緒に対決に向かう。。。 で次作ハイペリオンの没落へ。。。ここで止まらんですよ。即、ポチりました。 学者の物語:シーユーレイターアリゲーター、フォーアフォアイルクロコダイル。涙ちょちょぎれる事必至。

  • 4冊読み終えるぞという気合が必要な最初の本

    ハイペリオン~ハイペリオンの没落まで上下巻×2と続くシリーズの最初の本です。 既に語りつくされてはいますが、「ハイペリオン」上下は「ハイペリオンの没落」ですべての話が集結するためのイントロです。巡礼者のひとつひとつの話を読むのだ、ここだけでは話はおわらないのだ、という前情報と、重たく説明が不親切な重厚な文章を4冊読み切るという気合がないと先へは進めないかもしれません。 最後まで読み終わった時の満足感はそこらのSFの比ではないのですけどね。

  • 群像叙事詩ここに開幕

    ダンシモンズさんの作品は初見となりますが 非常に、群像劇としてまとまっていて ワクワクします。 ただ、登場人物の会話が ハイペリオンは中心なので ちょっと映像化が難しそうなのと ちょっと年齢層高めの狙いのような気はします。 ただ、これぞSF!といった要素が満載です。

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