赤い十字章: 画家ベラスケスとその弟子パレハ
17世紀スペインを舞台に、画家ベラスケスと、その弟子として生きたフアン・デ・パレーハの関係を描く歴史児童文学。
作品情報
芸術と自由、師弟の絆が、ひとりの少年の成長物語として立ち上がる。
Elizabeth Borton de Treviño の『I, Juan de Pareja』は、ベラスケスのもとで育った黒人奴隷フアン・デ・パレーハの視点から、芸術を学び自分の道を切り開くまでを描く。日本語版『赤い十字章―画家ベラスケスとその弟子パレハ』としても刊行された。
書籍情報
- 出版社
- さ・え・ら書房
- 発売日
- 1993-11-01
- ページ数
- 159ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784378007397
- ISBN-10
- 4378007398
- 価格
- 703 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
Amazonでエリザベス・ボートン デ・トレビノ, De Trevino,Elizabeth Borton, 正, 定松の赤い十字章: 画家ベラスケスとその弟子パレハ。アマゾンならポイント還元本が多数。エリザベス・ボートン デ・トレビノ, De Trevino,Elizabeth Borton, 正, 定松作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また赤い十字章: 画家ベラスケスとその弟子パレハもアマゾン配送商品なら通常配送無料。
レビュー
-
絵画への情熱
スペインの画家ベラスケスとその奴隷パレハの物語。 子ども向けなのでわかりやすく簡単な言葉で書かれているが、 当時の様子を垣間見るのには良いのではないでしょうか。すぐ読める。 主人公パレハが、主人ベラスケスと出会い、成長する様が描かれています。 「奴隷は芸術を学んではならない。」 という法律の前に言い出せず、主人ベラスケスにさえ隠れて絵を描くパレハの物語。 「ベラスケス十字の謎」と同じく、 ベラスケスの胸の赤い十字はパレハが描いたものとされている。 こちらにもパレハが出てきます。ニコラス・ペルトゥサトが主人公です。
-
画家ベラスケスが描いた名画、ラス・メニーナス「侍女たち」の謎にも迫る!!!
名画「ラス・メニーナス」を描いたベラスケスと、黒人の奴隷パレハ。 2人の関係を、パレハの物語として描く児童書。 名画との出会いを、より楽しみにさせてくれる謎も含め、よくできている。 スペインに行ってみたくなる。
-
アメリカ発 主人と奴隷という立場を超えて育まれた友情
ベラスケス作 1656年『宮廷の侍女たち』(ラス・メニーナス)の主題・周辺が知りたくて、 画集のほかに、以下3冊の児童文学を読みました。 赤い十字章―画家ベラスケスとその弟子パレハ 宮廷のバルトロメ ベラスケスの十字の謎 本書は、17世紀に生きたスペインの画家ベラスケスの生涯を、 長い間彼に仕えた黒人奴隷(のちに奴隷を解かれ弟子となる) パレハの目を通して描いたフィクション (資料をもとに作者デ・トレビノの想像を膨らませて描いた作品)です。 当時のスペインでは奴隷は芸術に携わってはいけないことになっていたそうですので、 パレハは本書の通りこっそりと絵を学んだのでしょう。 ベラスケスの画家としての素晴らしさもさることながら暖かい人間性に言及していて、 ベラスケスが少し近い存在になり、 当時の宮廷画家の生活やその周辺も少しだけ見えてきました。 私の中で『宮廷の侍女たち』の秘密が解かれて始めたような気がします。 本書では、 『宮廷の侍女たち』に描かれているベラスケスの胸に十字 (ベラスケスの死後に描き入れられたとされている) を描き入れたのは 生前に勲爵士の称号をあたえられなかったと嘆く国王フェリペ(フェリーぺ)4世が (パレハの手を握り一緒に)彼の胸に赤い十字章を描き入れたと記載されています。 奴隷・小人など不当に虐げられた人々の不遇と向上心や誇りもところどころにみえ、 読み応えのある1冊でした。