イルストラード (エクス・リブリス)
フィリピン系作家ミゲル・シフーコを思わせる語り手が、亡命作家クリスピン・サルバドールの死と失われた原稿を追ううちに、家族史、国史、文学史が絡み合う迷宮へ入り込んでいく。政治風刺とメタフィクションの要素を重ねながら、移民としての記憶とアイデンティティをめぐる物語が展開する。
フィリピン史家族史文学と権力移民の記憶メタフィクション
作品情報
失われた原稿の行方を追ううちに、ひとつの国とひとつの家族の記憶が、何層にも重なって立ち上がる。
失踪した作家クリスピン・サルバドールの足跡を追う若い語り手が、フィリピンの家族、政治、文学の断片をつなぎ合わせていく。大胆な構成と多声的な語りで、国家の記憶と個人の帰属意識を同時に描き出すデビュー長編。
レビュー要約
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政治風刺と家族小説、文学ミステリーを重ねた複層的な構成が高く評価される一方で、密度の高さを重く感じる読者もいる。鋭いユーモアと歴史意識の強さが、読み応えのある長編として支持されている。
書籍情報
- 出版社
- 白水社
- 発売日
- 2011-06-08
- ページ数
- 458ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.9 x 3.2 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784560090169
- ISBN-10
- 4560090165
- 価格
- 3300 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
作家が死体で発見され、未完の小説が消えた。助手ミゲルは真相を求めてフィリピンに赴くが……。多数の声をちりばめた迷宮的な長篇。
関連する文学賞
- マン・アジアン文学賞 第2回(2008年) ・受賞