世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

アン・タイラー

アン・タイラー

An Tairā

プロフィール

性別
女性
生誕
1941-10-25 (ミネアポリス、ミネソタ州、アメリカ合衆国)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
クエーカー(クエイカー)
居住地歴
Celo(ノースカロライナ州) → ローリー(ノースカロライナ州) → モントリオール(カナダ) → ボルチモア(メリーランド州)、ローランドパーク地区

経歴

職業
小説家, 短編作家, 文芸評論家
活動期間
1959年〜2025年
所属
アメリカ芸術文学アカデミー(American Academy of Arts and Letters)
所属団体
アメリカ芸術文学アカデミー
影響を受けた人物
ユードラ・ウェルティ, レイノルズ・プライス, ジョン・アップダイク
影響を与えた人物
現代の女性作家たち(影響を受けた例として)

学歴

デューク大学
ロシア文学専攻
学位: BA
期間: 1957–1961
卒業年: 1961
国: アメリカ合衆国
Phi Beta Kappaに選出。創作講義でReynolds Priceに師事。
コロンビア大学(大学院)
スラヴ学(大学院)
期間: 1961–1962
国: アメリカ合衆国
コースワークは修了したが論文は未完で大学院を中途退学。

受賞歴

ヤネット・ハイディンガー・カフカ賞(フィクション)
1980
対象作品: Morgan's Passing
主催: 専門団体(文学賞運営団体)
結果: Winner
ナショナル・ブック・クリティックス・サークル賞(フィクション)
1985
対象作品: The Accidental Tourist
主催: National Book Critics Circle
結果: Winner
アンバサダー・ブック賞(フィクション)
1986
対象作品: The Accidental Tourist
主催: Ambassador Book Award(運営団体)
結果: Winner
ピューリッツァー賞(フィクション)
1989
対象作品: Breathing Lessons
主催: ピューリッツァー賞運営委員会
結果: Winner
The Sunday Times 文学功労賞
2012
部門: Lifetime achievement
主催: The Sunday Times
結果: Winner
マン・ブッカー賞(ショートリスト)
2015
対象作品: A Spool of Blue Thread
主催: マン・ブッカー賞運営団体
結果: Finalist
マン・ブッカー賞(ロングリスト)
2020
対象作品: Redhead By the Side of the Road
主催: マン・ブッカー賞運営団体
結果: Longlisted
アメリカ芸術文学アカデミー会員
1983
部門: Membership
主催: American Academy of Arts and Letters
結果: Member since 1983

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Morgan's Passing

    主人公モーガンとその周囲で起きるささやかな出来事を通して、個人の孤独や家族・人間関係の微妙な力学をユーモアと温かみをもって描く。タイラーらしい人物観察が光る作品。

    家族日常個人の成長ユーモア
  1. 受賞作: The Accidental Tourist

    内向的な旅行ガイド執筆者を主人公に、破綻した結婚と再生、偶然の出会いを通じて人間関係の修復と成長を描く長編。静かなユーモアと繊細な心理描写が特徴。

    家族再生人間関係日常生活
  1. 受賞作: Breathing Lessons

    中年の夫婦の一日を通して、長年の結婚生活に横たわる過去の確執や赦し、家族の複雑さを描く作品。日常の断片から人生の意味を浮かび上がらせるハートフルな長編。

    家族結婚日常の心理赦しと和解

作品

代表作

Dinner at the Homesick Restaurant

1982年 文学的リアリズム

家族の歴史と和解を主題にした小説。タイラー自身が最も評価する作品の一つ。

家族記憶時間の経過

The Accidental Tourist

1985年 文学的リアリズム

中年の男性を主人公にした、失われた関係と再生を描く物語。映画化され商業的成功も得た。

結婚再生日常の細部
映像化・舞台化
  • [長編映画] The Accidental Tourist(映画) / Lawrence Kasdan (1988)

Breathing Lessons

1988年 文学的リアリズム

夫婦の日常とその再評価を描く作品で、1989年ピューリッツァー賞受賞作。

結婚赦し時間
映像化・舞台化
  • [テレビ映画] Breathing Lessons(テレビ映画) (1994)

全著作

  • If Morning Ever Comes (1964)
  • The Tin Can Tree (1965)
  • A Slipping-Down Life (1970)
  • The Clock Winder (1972)
  • Celestial Navigation (1974)
  • Searching for Caleb (1975)
  • Earthly Possessions (1977)
  • Morgan's Passing (1980)
  • Dinner at the Homesick Restaurant (1982)
  • The Accidental Tourist (1985)
  • Breathing Lessons (1988)
  • Saint Maybe (1991)
  • Ladder of Years (1995)
  • A Patchwork Planet (1998)
  • Back When We Were Grownups (2001)
  • The Amateur Marriage (2004)
  • Digging to America (2006)
  • Noah's Compass (2009)
  • The Beginner's Goodbye (2012)
  • A Spool of Blue Thread (2015)
  • Vinegar Girl (2016)
  • Clock Dance (2018)
  • Redhead By the Side of the Road (2020)
  • French Braid (2022)
  • Three Days in June (2025)

翻案

  • The Accidental Tourist(1988 映画)
  • Breathing Lessons(1994 テレビ映画)
  • Saint Maybe(1998 テレビ映画)
  • A Slipping-Down Life(1999 映画)
  • Earthly Possessions(1999 テレビ映画)
  • Back When We Were Grownups(2004 テレビ映画)

作家による翻訳

  • The Book of Absent People(夫の作品、共訳)
  • The Pilgrim's Rules of Etiquette(夫の作品、共訳)

作風・主題

文体
緻密で抑制の効いた語り口日常の細部を通じて現実感を生み出す文体
頻出モチーフ
家族と結婚時間の経過と記憶偶発的な出来事が人生を変える瞬間日常の細部

評価・遺産

アン・タイラーは日常生活と家族関係の細部を緻密に描くことで現代アメリカ小説の重要な一翼を担ってきた作家である。多数の長編を発表し、ピューリッツァー賞受賞など高い評価を得ている。ボルチモアを舞台にした作品群は地域性と普遍性を併せ持ち、多くの作家や読者に影響を与えた。

関連学会

  • アメリカ芸術文学アカデミー

資料所蔵先

  • アン・タイラー文書(University of Rochester, River Campus Libraries)

大衆文化への影響

  • ボルチモアのローランドパークを巡る「アン・タイラー・ツアー」

引用

  • 私にとって登場人物こそがすべてだ。なぜプロットまで入れなければならないのか、さっぱり分からない。
    出典: インタビュー(1970年代) (1977年)

豆知識

  • 長年にわたり対面インタビューや講演をほとんど行わなかったが、2012年以降は公の場での発言を増やしている。
  • 二人の娘(Tezh、Mitra)は画家・イラストレーターとして活動し、母の書籍の装画や児童書の挿絵を担当している。