世界・海外・国外の文学賞

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バーバラ・チェイス=リブー

バーバラ・チェイス=リブー

Barbara Chase-Riboud

プロフィール

性別
女性
生誕
1939-06-26 (ペンシルベニア州フィラデルフィア)
国籍
アメリカ合衆国, フランス
言語
英語, フランス語
居住地歴
フィラデルフィア(出生) → ロンドン(滞在歴) → パリ(長期滞在・在住)

経歴

職業
美術家, 彫刻家, 小説家, 詩人
活動期間
1955年〜
影響を受けた人物
トニ・モリソン(編集者・支援者), ボリス・ブライ(指導教員)
影響を与えた人物
現代の多くの作家・彫刻家(人種・歴史を扱う表現への影響)

学歴

Philadelphia High School for Girls
期間: 1948–1952
卒業年: 1952
国: アメリカ合衆国
summa cum laudeで卒業
Tyler School(テンプル大学)
美術学部
学位: BFA
期間: 1952–1956
卒業年: 1956
国: アメリカ合衆国
彫刻、版画、色彩理論などを学ぶ
アメリカン・アカデミー・イン・ローマ(フェローシップ)
期間: 1956–1957
卒業年: 1957
国: イタリア
John Hay Whitneyフェローとして在籍、ローマで初のワックス鋳造彫刻を制作
イェール大学美術大学院
美術大学院
学位: MFA
期間: 1958–1960
卒業年: 1960
国: アメリカ合衆国
イェールでMFAを取得、アフリカ系アメリカ人女性として初の同学位取得者の一人

受賞歴

John Hay Whitney フェローシップ
1957
結果: 受賞
Janet Heidinger Kafka 賞
1979
対象作品: サリー・ヘミングス(小説)
部門: フィクション
結果: 受賞
Carl Sandburg 賞
1988
対象作品: Portrait of a Nude Woman as Cleopatra(詩集)
部門:
結果: 受賞
Chevalier des Arts et des Lettres(芸術文化勲章)
1996
主催: フランス政府
結果: 受賞
レジオン・ドヌール(Légion d'honneur)
2022
主催: フランス政府
結果: 受賞
Hurston/Wright Legacy Award(ノミネート)
2004
対象作品: Hottentot Venus
部門: フィクション
主催: Hurston/Wright財団
結果: ノミネート
Anonymous Was A Woman
2020
主催: ロックフェラー財団関連プログラム
結果: 受賞
Women's Caucus for Art ライフタイム・アチーブメント
2007
主催: College Art Association / Women's Caucus for Art
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Sally Hemings

    実在のサリー・ヘミングスを軸に、奴隷制度や人種関係、愛と権力の交錯を女性の視点から再構築した歴史小説。史実と想像を織り交ぜながら被抑圧者の声を掘り下げる作品である。

    歴史小説奴隷制人種女性の視点

作品

代表作

Sally Hemings(サリー・ヘミングス)

1979年 歴史小説/フィクション

トーマス・ジェファーソンと奴隷の女性サリー・ヘミングスの関係を小説的に描き、ヘミングスに豊かな内的世界を与えた作品。発表後に大きな論争と注目を集め、国際的なベストセラーになった。

奴隷制度混血とアイデンティティ女性の声
映像化・舞台化
  • [テレビミニシリーズ(関連)] Sally Hemings: An American Scandal(テレビ番組) (2000)

Valide(ヴァリデ): A Novel of the Harem

1986年 歴史小説

オスマン帝国のハレムと奴隷制度を背景にした歴史小説。権力と女性の位置を探る作品。

ハレム権力と性歴史的記憶

Echo of Lions(エコー・オブ・ライオンズ)

1989年 歴史小説

1839年のアミスタッドの反乱を題材にした歴史小説。奴隷貿易と抵抗を中心に描く。

奴隷反乱正義と記憶

The President's Daughter(大統領の娘)

1994年 歴史小説

『サリー・ヘミングス』の物語を受けて、ヘミングスの子供の一人(ハリエット)の人生を想像的に描いた作品。通行(passing)や人種の移動をテーマにする。

通行(Passing)家族史

Hottentot Venus(ホッテントット・ヴィーナス)

2003年 歴史小説 / フィクション

19世紀にヨーロッパで見世物にされたサラ・バートマン(ホッテントット・ヴィーナス)の生涯を題材にした小説。人種差別と身体の政治を扱う。

人種差別身体の政治植民地主義

The Great Mrs. Elias(グレート・ミセス・エリアス)

2022年 小説

近年刊行の長編小説。詳細なあらすじはここでは省略する。

全著作

  • From Memphis & Peking(詩集, 1974)
  • Sally Hemings(小説, 1979)
  • Valide(小説, 1986)
  • Echo of Lions(小説, 1989)
  • The President's Daughter(小説, 1994)
  • Hottentot Venus(小説, 2003)
  • Everytime a Knot is Undone, a God is Released(詩集, 2014)
  • I Always Knew: A Memoir(回想録, 2022)

翻案

  • Sally Hemings に関連するテレビドラマ化の試み(CBSによる企画中止、のちに2000年に関連ドラマ放映)

作風・主題

文体
詩的で比喩に富んだ文章歴史を小説化する叙述複数の視点を重ねる語り
頻出モチーフ
奴隷制とその記憶女性の声と主体性身体と民族の表象

評価・遺産

チェイス=リブーは彫刻家・詩人・小説家として国際的に高い評価を受け、特に『サリー・ヘミングス』で文学界に大きな影響を与えた。作品は主要美術館に収蔵され、2013年以降の回顧展や2024–2025年の大規模パリ巡回展などを通じて再評価が進んでいる。

記念館・博物館

  • メトロポリタン美術館 ニューヨーク市
  • ニューヨーク近代美術館(MoMA) ニューヨーク市
  • フィラデルフィア美術館 フィラデルフィア
  • ホイットニー美術館 ニューヨーク市
  • ポンピドゥー・センター パリ

関連学会

  • Women's Caucus for Art
  • College Art Association

資料所蔵先

  • エモリー大学 スチュアート・A・ローズ図書館(Barbara Chase-Riboud Papers)

大衆文化への影響

  • 『サリー・ヘミングス』は出版後に広範な議論を呼び、テレビ化の企画や関連作品を通じて広く知られるようになった
  • 2024–2025年にパリの主要8館で巡回展が開催され、現役作家としては異例の規模で注目を集めた

引用

  • アメリカの混血の始まりを否定する市民的神話の代わりに、チェイス=リブーはヘミングス家を取り上げ、奴隷制以後の多民族共同体の可能性を明らかにする。
    出典: Salamishah Tillet, Sites of Slavery(引用) (2012年)

豆知識

  • イェール大学でMFAを取得した最初のアフリカ系アメリカ人女性の一人とされる。
  • 『サリー・ヘミングス』はハードカバーで100万部以上を売り上げたとされる。
  • 映画『アミスタッド』の脚本を巡ってDreamWorksと訴訟になり、和解金を得た。
  • アメリカとフランスの二重国籍を持つ。