世界・海外・国外の文学賞

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ベン・オクリ

ベン・オクリ

Ben Okri

プロフィール

性別
男性
生誕
1959-03-15 (ミンナ(ナイジェリア))
国籍
ナイジェリア, イギリス
言語
英語
居住地歴
ロンドン(幼年期) → ナイジェリア(ミンナ、ラゴス等) → ノッティングヒル(ロンドン)

経歴

職業
作家, 詩人, 小説家
活動期間
1978年〜2025年
所属
国際ペン・センター(副会長), カイン賞(Caine Prize)副会長, ロイヤル・ナショナル・シアター(理事), ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー), ロイヤル・セントラル・スクール・オブ・スピーチ&ドラマ(副会長)
所属団体
ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー), 国際ペン(副会長等)
影響を受けた人物
フランシス・ベーコン, ミシェル・ド・モンテーニュ, ウィリアム・ブレイク, シェイクスピア, アラビアン・ナイト / イソップ寓話などの口承伝統

学歴

エセックス大学
比較文学
期間: 1978–1980 (在籍・学業途中)
国: イギリス
ナイジェリア政府の奨学金で比較文学を学んだが、資金支援が途絶えた時期があり、一時ホームレス状態となったことがある。

受賞歴

ブッカー賞
1991
対象作品: 飢えた道(The Famished Road)
主催: The Booker Prizes
結果: 受賞
オフィサー・オブ・ザ・オーダー・オブ・ザ・ブリティッシュ・エンパイア (OBE)
2001
主催: 英国王室
結果: 受勲
ナイト(ナイトバチェラー)
2023
主催: 英国王室
結果: 叙勲(ナイト)
コモンウェルス・ライターズ賞(アフリカ地域最優秀作)
1987
対象作品: Incidents at the Shrine
主催: Commonwealth Foundation
結果: 受賞
アガ・カーン賞(フィクション)
1987
対象作品: The Dream Vendor's August
主催: The Aga Khan Prize
結果: 受賞
ガーディアン文学賞(ショートリスト)
1988
対象作品: Stars of the New Curfew
主催: The Guardian
結果: ショートリスト
Bad Sex in Fiction Award
2014
主催: Literary Review
結果: 受賞
クリスタル賞(World Economic Forum)
1995
主催: 世界経済フォーラム
結果: 受賞
各大学からの名誉博士号
1997
主催: 複数の大学
結果: 授与(複数年・複数機関)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Incidents at the Shrine

    ナイジェリアを舞台に、日常と神話が交錯する短編集。魔術的リアリズムを通して個人と社会の矛盾や歴史の影響を描く。

    魔術的リアリズムポストコロニアルナイジェリア社会短編
  1. 受賞作: The Dream-Vendor's August

    夢と現実が交錯する魔術的リアリズムの短編。寓話的なイメージと民族的記憶が重なり、個人と社会を神話的に描くことで普遍的なテーマに迫る。

    魔術的リアリズム記憶寓話
ブッカー賞 1回登壇
  1. 受賞作: The Famished Road(飢えた道)

    ナイジェリアのヨルバ文化にあるアビクの神話を背景に、アザロという“生と死のあいだ”にいる語り手が、貧困、暴力、政治的緊張、精霊の世界を行き来する。現実と幻想が絶えず溶け合う長編。

    生きているのか、死に呼ばれているのか、その境目が揺れ続ける。

    ナイジェリア魔術的リアリズム精霊貧困政治的暴力

作品

代表作

飢えた道(The Famished Road)

1991年 小説(スピリチュアル/幻想的現実主義)

精霊と現世が交錯するアフリカの架空都市を舞台に、精霊の子アザロの視点で社会変動と政治的混乱、成長を描く三部作の第1作。

精霊夢と現実政治・社会的混乱成長と運命

星の本(Starbook)

2007年 小説

寓話的・象徴的要素を伴う物語で、伝説や神話的イメージを通して人間の精神や歴史を探る作品。

伝説神話歴史と記憶

花と影(Flowers and Shadows)

1980年 小説(処女作)

若き日の処女作。短編・初期作をまとめたもので、後の作風の萌芽が見られる。

若さ社会批評

A Way of Being Free(自由であるための方法)

1997年 随筆

自由や創造性、倫理についてのエッセイを集めた作品。

自由創造性倫理

全著作

  • Flowers and Shadows(1980)
  • The Landscapes Within(1981)
  • Incidents at the Shrine(短編集, 1986)
  • Stars of the New Curfew(短編集, 1988)
  • The Famished Road(1991)
  • Songs of Enchantment(1993)
  • Astonishing the Gods(1995)
  • Dangerous Love(1996)
  • Infinite Riches(1998)
  • In Arcadia(2002)
  • Starbook(2007)
  • The Age of Magic(2014)
  • The Freedom Artist(2019)
  • Every Leaf a Hallelujah(2021)
  • The Last Gift of the Master Artists(2022)

翻案

  • N – The Madness of Reason(映画、2014)
  • The Outsider(アルベール・カミュの『異邦人』の舞台化:2018)

作風・主題

文体
夢論理を用いる散文口承伝統や精霊信仰を取り入れた叙述政治的・倫理的主題を含む詩的な随筆
頻出モチーフ
精霊と霊界夢と幻自由と抑圧自然と森物語の力

評価・遺産

ベン・オクリは現代アフリカ文学を代表する作家の一人であり、夢的・精神世界を通じて現実を再考させる作風で国際的評価を得た。1991年のブッカー賞受賞をはじめ多くの栄誉を受け、文学教育や文化機関にも貢献している。

関連学会

  • ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア
  • 各大学の名誉フェロー・名誉博士称号を授与した学術機関

大衆文化への影響

  • ロンドンのメモリアル・ゲイツに引用が刻まれるなど、公共空間での言葉の使用が見られる。

引用

  • 気をつけなさい、あなたが読む物語や語る物語は、夜の潜在意識の下で静かにあなたの世界を変えている。
    出典: Wordsmith.org / 引用集 (2017年)
  • 私たちはより多くの現実の次元を持つ伝統で育った。伝説や神話、先祖や精霊の世界が存在するのだ。だから現実とは何かを問う必要がある。
    出典: インタビュー(The National / 他) (2011年)

豆知識

  • 1991年に『The Famished Road』でブッカー賞を受賞し、当時最年少受賞者(32歳)となった。
  • 2001年にOBE、2023年にナイト(ナイトバチェラー)に叙せられた。
  • 2014年にBad Sex in Fiction賞を受賞した(Literary Review)。
  • 若くしてロンドンに移住し、奨学金が途絶えた時期に公園などで暮らした経験がある。