世界・海外・国外の文学賞

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バーニス・ルーベンス

バーニス・ルーベンス

Bānisu Rūbensu

プロフィール

性別
女性
生誕
1923-07-26 (スプロット、カーディフ、ウェールズ)
死没
2004-10-13 (ロイヤル・フリー病院、ロンドン) 81歳
国籍
ウェールズ, イギリス
言語
英語
宗教
ユダヤ教
居住地歴
スプロット(カーディフ) → ロンドン

経歴

職業
小説家, 教師, ドキュメンタリー製作者
活動期間
1960年〜2004年

学歴

カーディフ女子高等学校
国: イギリス
カーディフ大学(ウェールズ大学カーディフ)
英文学
学位: BA
期間: 1944–1947
卒業年: 1947
国: イギリス
文学士(英文学)

受賞歴

ブッカー賞
1970
対象作品: 『選ばれた者』
主催: ブック賞運営団体(Booker Prize)
結果: Winner

受賞・候補エディション

ブッカー賞 1回登壇
  1. 受賞作: The Elected Member

    ロンドン東部のユダヤ系家族を舞台に、優秀だった息子ノーマンが中年になって薬物依存と幻覚に苦しみ、家族の愛情と罪責感が崩れていく過程を描く。痛みの深さと、そこに差し込む皮肉なユーモアが同居する作品。

    家族の期待が、そのまま重荷にもなる。

    315ページ
    家族の崩壊ユダヤ系コミュニティ精神疾患薬物依存罪責感親子関係ブラックユーモア

作品

代表作

『Set on Edge(セット・オン・エッジ)』

1960年 小説

ルーベンスの処女作。日常の不安や人間関係の不穏さを描く初期の長編。

人間関係心理

『Madame Sousatzka(マダム・スーサツカ)』

1962年 小説

ピアニストの天才少年とその師匠を巡る物語で、兄ハロルドの体験に基づく作品。才能と師弟関係、文化的背景が主題。

音楽才能師弟関係
映像化・舞台化
  • [映画] 『Madame Sousatzka(映画)』 / John Schlesinger (1988)

『The Elected Member(選ばれた者)』

1969年 小説

精神的な病や依存を抱える男性を中心に、家族と周囲の人々の葛藤を描いた作品。1970年のブッカー賞受賞作。

精神疾患家族ユダヤ的アイデンティティ

『Mr Wakefield's Crusade』

1985年 小説

中年の主人公が社会的/個人的な闘いに巻き込まれる様子を描く。人間の矛盾やコミュニティとの軋轢がテーマ。

個人対社会中年の危機
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 『Mr Wakefield's Crusade(BBCドラマ)』 (1992)

全著作

  • Set on Edge (1960)
  • Madame Sousatzka (1962)
  • Mate in Three (1966)
  • Chosen People (1969)
  • The Elected Member (1969)
  • Sunday Best (1971)
  • Go Tell the Lemming (1973)
  • I Sent a Letter To My Love (1975)
  • The Ponsonby Post (1977)
  • A Five-Year Sentence (1978)
  • Spring Sonata (1979)
  • Birds of Passage (1981)
  • Brothers (1983)
  • Mr Wakefield's Crusade (1985)
  • Our Father (1987)
  • Kingdom Come (1990)
  • A Solitary Grief (1991)
  • Mother Russia (1992)
  • Autobiopsy (1993)
  • Hijack (1993)
  • Yesterday in the Back Lane (1995)
  • The Waiting Game (1997)
  • I, Dreyfus (1999)
  • Milwaukee (2001)
  • Nine Lives (2002)
  • The Sergeants' Tale (2003)
  • When I Grow Up (2005)

翻案

  • Madame Sousatzka — 1988年映画化(監督: John Schlesinger)
  • I Sent a Letter To My Love — 1980年映画化(フランス: Chère inconnue)
  • Mr Wakefield's Crusade — 1992年BBCテレビ化

作風・主題

文体
心理描写を重視したリアリズムブラックユーモアを交えた洞察的な筆致
頻出モチーフ
家族の対立と複雑な関係音楽と才能の葛藤ユダヤ的・移民の文化的背景

健康

  • 慢性気管支炎
    1990年代後半–2004
    喫煙習慣に起因する慢性呼吸器疾患で、晩年の健康に大きく影響した。
  • 脳卒中
    2004
    2004年に発症し、死因の一因となった。

評価・遺産

バーニス・ルーベンスは1970年にブッカー賞を受賞した最初の女性作家であり、ウェールズ出身の作家としては唯一の受賞者(2024年時点)である。心理描写とユーモアを織り交ぜた作風で知られ、作品は映像化もされている。2024年にはカーディフの自宅にパープル・プラークが掲示された。

資料所蔵先

  • 国立ウェールズ図書館(National Library of Wales)

大衆文化への影響

  • 2024年、カーディフにパープル・プラークが設置され、地域での評価が再確認された。

引用

  • 私は毎日書くことを欠かさなかった。
    出典: 回顧・報道(要約) (2004年)

豆知識

  • 1970年にブッカー賞を受賞し、当時は同賞の2年目であった。
  • 2024年時点でブッカー賞を受賞した唯一のウェールズ出身作家である。
  • 兄弟姉妹は著名な音楽家が多く、特に兄ハロルド・ルーベンスの体験が『Madame Sousatzka』の着想につながった。
  • 晩年は長年の喫煙が原因とされる健康問題に悩まされた。