世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

キャリル・フェレイ

キャリル・フェレイ

Kyariru Ferei

別名: ジャック・ダニエル(オリヴィエ・モーとの共作時の筆名)
ペンネーム: ジャック・ダニエルオリヴィエ・モー(Olivier Mau)との共著で主に児童書などに使用

プロフィール

性別
男性
生誕
1967-06-01 (カーン(フランス、カルヴァドス))
国籍
フランス
言語
フランス語
居住地歴
モンフォール=シュル=ムー(ブルターニュ) → レンヌ(ブルターニュ)

経歴

職業
小説家, 脚本家
活動期間
1994年〜
ノミネート
Trophée 813 2024(最優秀フランス語長編小説候補:Okavango)

受賞歴

Prix SNCF du polar
2005
対象作品: Utu
主催: SNCF
結果: 受賞
Prix Sang d'encre
2005
対象作品: Utu
主催: Sang d'encre
結果: 受賞
Prix Michel-Lebrun
2005
対象作品: Utu
主催: Ville du Mans
結果: 受賞
Grand prix de littérature policière
2008
対象作品: Zulu
主催: Grand prix de littérature policière
結果: 受賞
Prix Mystère de la critique
2009
対象作品: Zulu
主催: Prix Mystère de la critique
結果: 受賞
Prix du Roman Noir Nouvel Observateur / Bibliobs
2009
対象作品: Zulu
主催: Nouvel Observateur / Bibliobs
結果: 受賞
Prix Jean Amila-Meckert
2009
対象作品: Zulu
主催: Jean Amila / Salon d'Arras
結果: 受賞
Prix Landerneau (polar)
2012
対象作品: Mapuche
主催: Prix Landerneau
結果: 受賞
Prix Ténébris
2013
対象作品: Mapuche
主催: Prix Ténébris
結果: 受賞
Prix des Lecteurs Quais du polar / 20 minutes
2009
対象作品: Zulu
主催: Quais du polar / 20 minutes
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

Utu(ウトゥ)

2004年 犯罪小説(ノワール) 410ページ

ニュージーランドを舞台に、過去の暴力とトラウマが現代の犯罪に影響を及ぼす様子を描いたハードボイルド。先住民文化や「復讐(utu)」の概念が重要なテーマとなっている。

復讐トラウマ先住民文化暴力

Zulu(ズールー)

2008年 犯罪小説(社会派) 400ページ

南アフリカを舞台に、暴力と腐敗、復讐が交錯するクライムノベル。登場人物の悲劇を通じてポストアパルトヘイト社会の分断と痛みを描く。

アパルトヘイト後の社会復讐暴力正義人種間の緊張
映像化・舞台化
  • [映画] 映画『Zulu』 / Jérôme Salle (2013)
翻訳
  • 英語版『Zulu』

Mapuche(マプチェ)

2012年 犯罪小説(社会派) 456ページ

アルゼンチンを舞台に、先住民マプチェの抑圧と土地争いを背景に展開する社会派クライムノベル。国家の暴力や記憶の問題を扱う。

先住民の権利土地闘争国家暴力記憶と復讐

Paz(パス)

2019年 歴史的クライム小説 / 社会派 544ページ

コロンビアの20世紀における流血の歴史を背景に、父と二人の息子の運命を描く大河的物語。政治的暴力と家族の絆が交錯する。

家族政治的暴力コロンビアの歴史和解と復讐

Okavango(オカバンゴ)

2023年 犯罪小説 / 社会派 530ページ

アフリカのオカバンゴを舞台に、密猟や生態系破壊、地域社会の暗部を描く作品。環境問題と犯罪が結び付くスリラー的側面を持つ。

密猟環境破壊地域社会暴力

Lëd(レド)

2021年 社会派フィクション / ルポ寄りの作品 528ページ

ロシアのノリリスクを舞台に、極寒の都市で暮らす人々の厳しい現実と抑圧を描く。現地取材の要素を含む重厚な作品。

労働者抑圧極北の環境疎外

全著作

  • Avec un ange sur les yeux (1994)
  • Delicta Mortalia : péché mortel (1994)
  • Haka (1998)
  • Plutôt crever (2002)
  • Utu (2004)
  • Zulu (2008)
  • Mapuche (2012)
  • Les Nuits de San Francisco (2014)
  • Condor (2016)
  • Paz (2019)
  • Lëd (2021)
  • Okavango (2023)
  • Magali (2024)
  • Le Steve McQueen (2024)
  • Grindadráp (2025)

翻案

  • 映画『Zulu』(2013年、監督:ジェローム・サル)
  • 映画『Kompromat』(2022年、脚本参加)

作風・主題

文体
ハードボイルド社会派ノワール現地取材に基づくリアリズム
頻出モチーフ
暴力と復讐抑圧と差別家族の裂け目旅と移動歴史的トラウマ

評価・遺産

現地取材を重ねた社会派ノワール作家として評価される。ポスト植民地、先住民問題、政治暴力などを題材にし、フランス語圏の犯罪文学に新たな視座をもたらした。

資料所蔵先

  • フランス国立図書館(BnF)所蔵資料

大衆文化への影響

  • 映画化:『Zulu』(2013)
  • 脚本参加:『Kompromat』(2022)

引用

  • 私は常に抑圧される側の味方だと感じる。
    出典: インタビュー(2017年、Le Temps) (2017年)
  • 現実がいつも私を追い越す。
    出典: 発言(2008年、Alternative Libertaire に掲載) (2008年)

豆知識

  • 名は死刑囚Caryl Chessmanに由来する。
  • 若い頃に世界一周旅行をした経験がある。
  • 児童書をJacques Danielの筆名で共著している。