世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

クロード・シモン

クロード・シモン

Claude Simon

プロフィール

性別
男性
生誕
1913-10-10 (アンタナナリボ(フランス領マダガスカル))
死没
2005-07-06 (パリ、フランス) 91歳
国籍
フランス
言語
フランス語
居住地歴
アンタナナリボ(生誕地、幼年期) → ペルピニャン(育成) → パリ(主要な居住地) → サルス=ル=シャトー(部分的に滞在)

経歴

職業
小説家, ブドウ栽培者(ヴィティキュルター)
活動期間
1936年〜2005年
影響を受けた人物
マルセル・プルースト, ウィリアム・フォークナー, アラン・ロブ=グリエ, ミシェル・ブトール

学歴

コレージュ・スタニスラス(パリ)
期間: 不明(中等教育)
国: フランス
中等学校(コレージュ)で学ぶ
アンドレ・ロートのアカデミー(絵画)
期間: 在籍期間不明
国: フランス
絵画のコースを受講

受賞歴

ノーベル文学賞
1985
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞
L'Express賞
1960
対象作品: フランドル街道(La Route des Flandres)
主催: L'Express
結果: 受賞
プリ・メディシス(Prix Médicis)
1967
対象作品: 『Histoire』
主催: Prix Médicis
結果: 受賞
名誉博士号(East Anglia大学)
1973
主催: イースト・アングリア大学
結果: 受与

受賞・候補エディション

メディシス賞 1回登壇
  1. 受賞作: Histoire

    『Histoire』は戦争、家族、記憶を素材に断片的な叙述で過去と現在を交錯させる実験的小説である。時間の層を重ね合わせるような語りと長い構文を通じて、歴史の語り方そのものを問い直す重層的な作品となっている。

    『Histoire』は戦争、家族、記憶を素材に断片的な叙述で過去と現在を交錯させる実験的小説である。時間の層を重ね合わせるような語りと長い構文を通じて、歴史の語り方そのものを問い直す重層的な作品となっている。

    352ページ
    戦争記憶歴史実験的文体家族
  1. 第二次世界大戦の記憶と証言のずれを、断片化した語りでたどる実験的長編。兵士たちの回想が食い違いながら積み重なり、戦争の混乱と記憶の不確かさが立ち上がる。

    記憶は一直線ではなく、何度も折れ曲がる回想として現れる。

    303ページ
    戦争記憶実験的文体視点のずれ歴史

作品

代表作

Le Tricheur(チーター)

1946年 小説

戦前に執筆が始まった初期の小説。自伝的要素を含む。

自伝的要素戦争
翻訳
  • 『The Cheat』(英訳)

La Route des Flandres(フランドル街道)

1960年 小説(戦争文学)

第二次世界大戦の混乱と個人的経験を断片化された叙述で描く代表作とされる作品。

戦争記憶時間
翻訳
  • 『The Flanders Road』(英訳)

L'Herbe(草)

1958年 小説(ヌーボー・ロマンに接近する実験的文体)

実験的な語りを用い、記憶や時間をめぐる断片的な叙述が特徴。

記憶家族史時間
映像化・舞台化
  • [舞台] La Separation(『L'Herbe』に基づく戯曲) (1963)
翻訳
  • 『The Grass』(英訳)

Les Géorgiques(ゲオルギクス)

1981年 小説

家族史と戦争を交錯させ、老いや死、過去の断片がモチーフになっている作品。

家族史戦争老い
翻訳
  • 『The Georgics』(英訳)

L'Acacia(アカシア)

1989年 小説

異なる時代の出来事を非連続に配し、家族と戦争の影響を描く後期の主要作。

時間家族史戦争
翻訳
  • 『The Acacia』(英訳)

全著作

  • Le Tricheur(1946)
  • La Corde raide(1947)
  • Gulliver(1952)
  • Le Sacre du Printemps(1954)
  • Le Vent(1957)
  • L'Herbe(1958)
  • La Route des Flandres(1960)
  • Le Palace(1962)
  • Histoire(1967)
  • La Bataille de Pharsale(1969)
  • Triptyque(1973)
  • Les Géorgiques(1981)
  • L'Invitation(1987)
  • L'Acacia(1989)
  • Le Jardin des plantes(1997)
  • Le Tramway(2001)

翻案

  • La Separation(『L'Herbe』を原作とする戯曲、1963)

作品の翻訳

  • 『La Route des Flandres』→『The Flanders Road』(英訳)
  • 『L'Herbe』→『The Grass』(英訳)
  • 『Les Géorgiques』→『The Georgics』(英訳)

作風・主題

文体
断片的・モダニズム的文体ヌーボー・ロマンに接近する実験性長いセンテンスと時間意識の深化
頻出モチーフ
戦争(第一次・第二次世界大戦、スペイン内戦)家族の歴史と伝承時間と記憶

評価・遺産

20世紀フランス文学を代表する作家の一人であり、1985年のノーベル文学賞受賞を通じて国際的評価を確立した。モダニズム的手法と戦争や家族史を扱う独自の語りが評価され、フランス語圏外でも影響を与えた。

関連学会

  • Association des Lecteurs de Claude Simon(読者団体)

資料所蔵先

  • フランス国立図書館(関連資料所蔵)
  • 出版社ガリマールの所蔵資料

引用

  • 詩人と画家の創造性を小説の中に結びつけ、人間の条件の描写において時間への深い意識を示した者。
    出典: ノーベル賞選考委員会(ノーベル文学賞授賞理由) (1985年)

豆知識

  • 自身の職業を「ヴィティキュルター(ブドウ栽培者)」と記すことを好んだ。
  • スペイン内戦と第二次世界大戦に従軍・従事した経験が作品に大きく影響している。
  • 多くの作品で馬が反復的なモチーフとして登場する。