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デイヴィッド・ジョン・ロッジ

デイヴィッド・ジョョン・ロッジ

David John Lodge

プロフィール

性別
男性
生誕
1935-01-28 (ブロックリー、ロンドン、イングランド)
死没
2025-01-01 (バーミンガム、イングランド) 89歳
国籍
イギリス
言語
英語
宗教
カトリック育ち(後に不可知論的)
居住地歴
ブロックリー(ロンドン) → バーミンガム(大学勤務・居住) → プロビデンス(ブラウン大学在住期) → サンフランシスコ(滞在)

経歴

職業
作家, 文学批評家, 劇作家, 脚本家, 大学教授
活動期間
1955年〜2025年
所属
バーミンガム大学(名誉教授、かつ元教授), 文学・文化関係団体(FRSL), ハークネス・フェロー(在米派遣)
所属団体
王立文学協会(FRSL)
影響を受けた人物
グレアム・グリーン, マルコム・ブラッドベリー, ミハイル・バフチン(理論的影響)

学歴

セント・ジョセフズ・アカデミー(ブラックヒース)
中等教育(英語)
期間: 〜1952
国: イギリス
中等教育(カトリック系)
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)
文学部 / 英語学科
学位: Bachelor of Arts
期間: 1952–1955
卒業年: 1955
国: イギリス
優等で卒業(first-class honours)
バーミンガム大学
文学部 / 英語学科
学位: PhD (English)
期間: 1959–1967(MA取得1959、PhD取得1967)
卒業年: 1967
国: イギリス
MA論文は「オックスフォード運動から現代までのカトリック小説」

受賞歴

ホーソーデン賞
1975
対象作品: Changing Places(チャングング・プレイセス)
主催: ホーソーデン賞委員会
結果: winner
ウィットブレッド・ブック・オブ・ザ・イヤー
1980
対象作品: How Far Can You Go?(邦題あり)
主催: ウィットブレッド(現コスタ)
結果: winner
サンデー・エクスプレス書籍賞(Book of the Year)
1988
対象作品: Nice Work
主催: サンデー・エクスプレス
結果: winner
ブッカー賞
1984
対象作品: Small World
主催: ブッカー賞運営団体
結果: shortlisted
ブッカー賞
1988
対象作品: Nice Work
主催: ブッカー賞運営団体
結果: shortlisted
コモンウェルス作家賞(地域賞)
1996
対象作品: Therapy(セラピー)
部門: Regional winner/finalist
主催: コモンウェルス作家賞運営団体
結果: regional winner/finalist
王立文学協会フェロー(FRSL)
1976
主催: 王立文学協会
結果: elected
大英帝国司令官勲章(CBE)
1998
主催: イギリス王室(ニューイヤー・オナーズ)
結果: appointed
ロイヤル・テレビジョン・ソサエティ賞(最優秀ドラマ・シリアル)
1989
対象作品: テレビ化作品『Nice Work』(脚色・ロッジ)
主催: ロイヤル・テレビジョン・ソサエティ
結果: winner
モンテカルロ国際テレビ祭 シルバーニンフ
1990
対象作品: テレビ化作品『Nice Work』
主催: モンテカルロ国際テレビ祭
結果: winner

受賞・候補エディション

Hawthornden Prize 1回登壇
  1. 受賞作: Changing Places

    二人の大学教授が英米の大学で職を交換することから始まる喜劇的長編。文化の違いや学術界の習俗を風刺的に描き、友情と価値観の衝突を軽やかに探る。

    学術風刺文化比較友情コメディ
  1. 受賞作: How Far Can You Go

    カトリック信仰と社会の変化、性・道徳を巡る関係性を描いた長編。宗教的タブーや個人の欲望との葛藤をユーモラスかつ批評的に描写し、時代の価値観の変容を浮き彫りにする。

    宗教道徳社会変化ユーモア

作品

代表作

The Picturegoers

1960年 小説(ポスト戦後小説)

戦後イングランドの映画館を舞台にした初期長編。幼少期の経験を反映する作品。

戦後社会記憶

The British Museum Is Falling Down

1965年 小説(実験的/ユーモア)

一日の出来事に焦点を当て、モダニズム文学への言及やパロディを含む風刺的作品。

カトリシズムと日常モダニズム参照

Changing Places

1975年 小説(キャンパス小説/風刺)

英国と米国の大学間で職を交換する教授たちを描くキャンパス三部作の一作目。文化の差異と人間関係を風刺的に描写。

学界風刺文化比較

Small World: An Academic Romance

1984年 小説(キャンパス小説/風刺)

学会や国際学術界を巡る現代の『グレイルクエスト』を模した作品。ブリテン島外の学者たちの遍歴を描く。

学界の栄誉志向アーサー伝説のモチーフ
映像化・舞台化
  • [テレビシリーズ] Small World(テレビ化) (1988)

Nice Work

1988年 小説(ビジネスと学界の対比/風刺)

産業界と学界という対照的世界を交差させ、職業・性・社会の諸問題を風刺する作品。テレビドラマ化もされた。

産業と学問の断絶社会批評
映像化・舞台化
  • [テレビシリーズ] Nice Work(テレビ化) (1989)

Deaf Sentence

2008年 小説(近年作/私小説的要素)

著者自身の難聴体験を反映した作品で、老いや記憶、耳の問題をユーモアと憂いを交えて描く。

難聴老い自伝的要素

全著作

  • The Picturegoers(1960)
  • Ginger You're Barmy(1962)
  • The British Museum Is Falling Down(1965)
  • Out of the Shelter(1970)
  • Changing Places(1975)
  • How Far Can You Go?(1980)
  • Small World(1984)
  • Nice Work(1988)
  • Paradise News(1991)
  • Therapy(1995)
  • The Man Who Wouldn't Get Up and Other Stories(1998)
  • Home Truths(1999、ノヴェラ)
  • Thinks...(2001)
  • Author, Author(2004)
  • Deaf Sentence(2008)
  • A Man of Parts(2011)
  • Quite a Good Time To Be Born: A Memoir, 1935–75(2015)
  • Writer's Luck: A Memoir: 1976–1991(2018)
  • Varying Degrees of Success: A Memoir: 1992–2020(2020)

翻案

  • Small World(テレビシリーズ、1988)
  • Nice Work(テレビシリーズ、1989)
  • Martin Chuzzlewit(BBCドラマ、1994、脚色)
  • The Writing Game(テレビ放送化、1995)

作風・主題

文体
風刺的・ユーモラス技巧的でメタフィクショナルな要素明快な語り口と理論的洞察
頻出モチーフ
カトリック信仰と性・道徳の葛藤学界の風刺(キャンパス小説)戦後イギリスの記憶と家庭

健康

  • 難聴(hearing loss)
    後年(中年以降、特に晩年に顕著)
    晩年の作品やテーマに難聴が反映され、『Deaf Sentence』などで直接扱われた。作家生活や語り口にも影響。

評価・遺産

デイヴィッド・ロッジは学界と私生活を鋭く風刺する作風で知られ、キャンパス小説の代表的作家の一人と評価される。批評家としての業績も大きく、教育と執筆を通じて英語文学研究に影響を与えた。

関連学会

  • 王立文学協会(FRSL)

資料所蔵先

  • バーミンガム大学 カドバリー研究図書館 特別コレクション(David Lodge Papers)

引用

  • 「私の各小説は私自身の人生のある段階や側面に対応している」
    出典: インタビュー(抜粋) / The Guardian 等 (2008年)

豆知識

  • 1989年にブッカー賞の審査委員長を務めた。
  • 3人の子どもがあり、1966年生まれの息子クリストファーはダウン症を持つ。
  • 第二次世界大戦中、母とともにサリーとコーンウォールに疎開した。
  • ハークネス・フェローとして米国滞在があり、その経験が作品に影響を与えた。