世界・海外・国外の文学賞

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デイヴィッド・スティーヴン・ミッチェル

デイヴィッド・スティーヴン・ミッチェル

David Mitchell

プロフィール

性別
男性
生誕
1969-01-12 (サウスポート、イングランド)
国籍
イギリス
言語
英語
居住地歴
サウスポート(出生地) → マルバーン、ウスターシャー → シチリア(1年間) → 広島(日本、英語教師として約8年間) → アードフィールド、コーク県(アイルランド、居住)

経歴

職業
小説家, 脚本家, 翻訳者
活動期間
1999年〜

学歴

ハンリー・キャッスル高校
国: イギリス
中等教育機関
ケント大学
英米文学、比較文学(大学院)
学位: M.A. / B.A.
期間: 1990年代
国: イギリス
学士(英米文学)および比較文学で修士号取得

受賞歴

ジョン・ルウェリン・リース賞
1999
対象作品: Ghostwritten
主催: ジョン・ルウェリン・リース賞運営団体
結果: winner
ブッカー賞(Man Booker Prize)
2001
対象作品: number9dream
主催: ブッカー賞運営団体
結果: shortlisted
ブッカー賞(Man Booker Prize)
2004
対象作品: Cloud Atlas
主催: ブッカー賞運営団体
結果: shortlisted
ワールド・ファンタジー賞(長編)
2015
対象作品: The Bone Clocks
主催: ワールド・ファンタジー賞
結果: winner
王立文学協会フェロー
2013
主催: 王立文学協会
結果: elected
Granta:若手英国作家ベスト
2003
主催: Granta
結果: selected
Time誌 100人
2007
主催: Time
結果: listed

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Ghostwritten

    『Ghostwritten』は複数の語り手による連作短篇が環世界を横断してつながる構成的実験作。日本、ロシア、アメリカなど世界各地を舞台に、偶然と因果、文化と言語の交錯を描き出し、断片的な物語がやがて一つの大きな輪郭を成す。

    連作形式アイデンティティグローバル化偶然と因果
  1. 受賞作: The Bone Clocks

    複数の時代・視点を巡る大河的物語。超自然的な存在と個人の運命が交錯し、断片化された語りを通じてアイデンティティや倫理、時間の連続性を問いかける。

    時間不死/輪廻アイデンティティ超自然

作品

代表作

ゴーストリトゥン (Ghostwritten)

1999年 小説(多視点・連作短編的構成)

複数の語り手が世界各地で交差する短篇群が繋がりを持って展開する長編。初期の代表作であり、若手作家賞を受賞。

相互接続文化間の衝突運命と偶然

ナンバー・ナイン・ドリーム

2001年 小説(実験的・幻想的要素)

夢と現実が交錯する物語で、日本を舞台に若者の内面と成長を描く作品。ブッカー賞候補となった。

夢と現実アイデンティティ成長
映像化・舞台化
  • [短編映画] The Voorman Problem(短編) / Mark Gill (2011)

クラウド・アトラス

2004年 小説(メタフィクション、複数視点)

複数時代・複数語り手による六つの物語が互いに鏡となってつながる作品。映画化もされ国際的評価を得た。

因果と輪廻権力と抑圧物語と記憶
映像化・舞台化
  • [長編映画] クラウド・アトラス(映画) / Tom Tykwer, Lana Wachowski, Lilly Wachowski (2012)

ブラック・スワン・グリーン

2006年 小説(半自伝的)

吃音の少年を主人公にした成長物語。作者の体験に基づく半自伝的小説。

思春期言語とコミュニケーション孤独と成長

ジェイコブ・デ・ゾートの千の秋

2010年 歴史小説

江戸時代の長崎(出島)を舞台にした歴史ロマンスと陰謀の物語。

文化接触権力と倫理愛と犠牲

ザ・ボーン・クロックス

2014年 小説(ファンタジー要素を含む)

生と死の狭間を巡る長大な物語で、複数の語り手と時間軸を横断する。ワールド・ファンタジー賞を受賞。

生と死不死の概念時間と記憶

スレイド・ハウス

2015年 小説(ゴシック要素)

閉ざされた家とそこに囚われる人々を巡る短篇連作的な物語。

怪奇記憶の断片繰り返し

ユートピア・アベニュー

2020年 小説(音楽・歴史フィクション)

1960年代後半のロンドンを舞台に、架空のバンドの興亡を描く群像劇。

音楽史共同体と個人時代背景

From Me Flows What You Call Time(未来図書館委託の中編)

2016年 中編/未来図書館プロジェクト作品

未来図書館プロジェクトのために執筆された作品で、公開は2114年予定。

時間遺産未来への希望

全著作

  • Ghostwritten(1999)
  • number9dream(2001)
  • Cloud Atlas(2004)
  • Black Swan Green(2006)
  • The Thousand Autumns of Jacob de Zoet(2010)
  • The Bone Clocks(2014)
  • Slade House(2015)
  • From Me Flows What You Call Time(2016、Future Library)
  • Utopia Avenue(2020)

翻案

  • The Voorman Problem(短編映画、2011)
  • Cloud Atlas(長編映画、2012)
  • The Matrix Resurrections(脚本参加、2021)

作家による翻訳

  • The Reason I Jump(訳、Naoki Higashida著、2013)
  • Fall Down 7 Times Get Up 8(訳、Naoki Higashida著、2017)

作風・主題

文体
多視点・語り手の入れ替わる構成メタフィクション的ポストモダン的実験
頻出モチーフ
登場人物の相互接続(マクロンベル)時間と記憶の循環アイデンティティと語り

健康

  • 吃音(どもり)
    生涯(幼年期から継続的)
    作品やエッセイの主題に影響を与え、『Black Swan Green』などに反映。英国吃音協会の支援者でもある。

評価・遺産

デイヴィッド・ミッチェルは、複数の視点と時代を横断する大規模な架構(いわゆるマクロンベル)を特徴とする小説群で国際的に評価されている。翻訳や脚本執筆、未来図書館への寄稿など多岐にわたる活動を行い、複雑な構成と倫理的・哲学的テーマで批評的関心を集めている。

関連学会

  • 王立文学協会フェロー

資料所蔵先

  • Future Library(原稿預託:From Me Flows What You Call Time)

大衆文化への影響

  • 『クラウド・アトラス』の映画化により広い一般層へ認知が拡大

引用

  • 子どもの頃から作家になりたいと知っていたが、日本に来てから真面目に取り組むようになった。どこに住んでいても作家になったかもしれないが、同じ作家になったかは分からない。
    出典: Random House(エッセイ)

豆知識

  • 吃音を持つ。自身の体験を『Black Swan Green』に反映させた。
  • 妻のケイコ・ヨシダとの間に2人の子どもがいる。長男は重度の自閉症であり、それが翻訳活動(東田直樹の著作など)に影響を与えた。
  • 日本(広島)で約8年間英語教師として暮らした経験があり、日本文化や言語は作風に影響を与えている。
  • Future Libraryプロジェクトに作品を寄稿(『From Me Flows What You Call Time』、公開は2114年予定)。
  • 『クラウド・アトラス』は2012年に映画化された。