世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

E・L・コニグズバーグ(エレイン・ローブル・コニグズバーグ)

イレイン・ローブル・コニグズバーグ

E. L. Konigsburg

ペンネーム: E・L・コニグズバーグ著作で用いられた筆名(公表名)

プロフィール

性別
女性
生誕
1930-02-10 (ニューヨーク市(アメリカ合衆国))
死没
2013-04-19 (フォールズチャーチ(バージニア州、アメリカ合衆国)) 83歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
ユダヤ教
居住地歴
ファレル(ペンシルベニア州) → ピッツバーグ(ペンシルベニア州) → ジャクソンビル(フロリダ州) → ポートチェスター(ニューヨーク州) → ポンテヴェドラビーチ(フロリダ州) → ノースフロリダ(海辺、退職期)

経歴

職業
児童書作家, イラストレーター
活動期間
1967年〜2013年
所属団体
フェイ・ベータ・カッパ(名誉会員)
ノミネート
2006年 ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞(アメリカ代表候補)

学歴

カーネギー工科大学(現カーネギーメロン大学)
化学専攻 / 化学科
学位: 学士
期間: 1948–1952
卒業年: 1952
国: アメリカ合衆国
家族で初めて大学を卒業した人物。後に名義はカーネギーメロン大学となる。
ピッツバーグ大学
大学院化学課程(在籍) / 化学科(大学院)
期間: 1952–1954
国: アメリカ合衆国
大学院で化学を学んだが、修了の有無は不明。

受賞歴

ニューベリー賞(Newbery Medal)
1968
対象作品: 『バジル・E・フランクワイラー夫人の混乱ファイル』
主催: アメリカ図書館協会(ALA) / Association for Library Service to Children (ALSC)
結果: Winner
ニューベリー賞(Newbery Medal)
1997
対象作品: 『サタデーからの眺め』
主催: アメリカ図書館協会(ALA) / Association for Library Service to Children (ALSC)
結果: Winner
ニューベリー名誉賞(Newbery Honor)
1968
対象作品: 『ジェニファー、ヘカテ、マクベス、ウィリアム・マッキンリー、そして私、エリザベス』
主催: アメリカ図書館協会(ALA) / Association for Library Service to Children (ALSC)
結果: Honor
フェニックス賞(Phoenix Award)
1999
対象作品: 『Throwing Shadows』
主催: Children's Literature Association
結果: Winner
ウィリアム・アレン・ホワイト児童書賞(William Allen White Children's Book Award)
1970
対象作品: 『バジル・E・フランクワイラー夫人の混乱ファイル』
主催: ウィリアム・アレン・ホワイト賞運営団体
結果: Winner
名誉フェイ・ベータ・カッパ会員(Phi Beta Kappa, Honorary)
1995
主催: カーネギー・メロン大学
結果: Honorary membership
カーネギー・メロン大学 優秀同窓賞(Distinguished Alumni Achievement Award)
1999
主催: カーネギー・メロン大学
結果: Recipient

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler

    姉弟がメトロポリタン美術館に家出し、秘密の暮らしの中で像の謎に向き合う児童文学。

    姉弟がメトロポリタン美術館に家出し、秘密の暮らしの中で像の謎に向き合う児童文学。

    205ページ
    児童文学家出美術館きょうだい
  2. 受賞作: Jennifer, Hecate, Macbeth, William McKinley, and Me, Elizabeth

    二人の少女が魔女ごっこと友情を重ねながら、想像力の強さと成長の不安を試す物語。

    二人の少女が魔女ごっこと友情を重ねながら、想像力の強さと成長の不安を試す物語。

    135ページ
    友情魔女成長想像力
  3. 受賞作: The View from Saturday

    学術大会をめぐる4人の小学生と彼らを支える教師の物語を、複数の視点で語ることで個々の背景や成長を丁寧に描く作品。友情、共感、家族事情が少しずつ繋がり、読者に温かい発見をもたらす。

    学術大会をめぐる4人の小学生と彼らを支える教師の物語を、複数の視点で語ることで個々の背景や成長を丁寧に描く作品。友情、共感、家族事情が少しずつ繋がり、読者に温かい発見をもたらす。

    160ページ
    友情学校生活チームワーク成長
  1. 受賞作: From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler

    ニューヨーク在住の兄妹が退屈な日常から逃れるために家出し、メトロポリタン美術館に潜り込んで暮らす中で、そこで出会った古い彫刻の由来や謎を解こうとする物語。好奇心や独立心、家族の絆を繊細かつユーモラスに描く児童文学の名作。

    冒険家族ミステリー成長美術

作品

代表作

『ジェニファー、ヘカテ、マクベス、ウィリアム・マッキンリー、そして私、エリザベス』

1967年 児童文学(チャプターブック)

新しい学校に転校してきた少女の視点から友情や自己確認を描く物語。ユーモアと子どもの内面への鋭い洞察が特徴。

成長友情アイデンティティ
映像化・舞台化
  • [テレビ映画] Jennifer and Me(邦題なし) (1973)

『バジル・E・フランクワイラー夫人の混乱ファイル』

1967年 児童文学(ミステリー要素)

兄妹が美術館へ家出し、そこで出会った謎を解く過程を通じて自立や好奇心を描く作品。

冒険好奇心自立
映像化・舞台化
  • [映画] From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler(1973映画) (1973)
  • [テレビ映画] From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler(1995テレビ版) (1995)
翻訳

『父の不思議な娘』

1976年 児童/ヤングアダルト

家族関係と少女の成長を描く物語。作者自身が好む作品の一つとされる。

家庭成長親子関係
映像化・舞台化
  • [テレビ映画] Caroline?(Hallmark Hall of Fame 放映) (1990)

『サタデーからの眺め』

1996年 児童文学(学校もの)

異なる背景を持つ子どもたちがチームとして結束し、成長していく様子を多視点で描く作品。1997年ニューベリー賞受賞。

協力多様性視点

『サイレント・トゥ・ザ・ボーン』

2000年 ヤングアダルト(ミステリー)

言葉を失った少年をめぐるミステリーを通して思春期の葛藤や理解を探る作品。

沈黙思春期誤解と理解

『19スカイラー・プレイスのアウトキャスト』

2004年 児童文学

隣人や家族のつながり、歴史や記憶をめぐる物語。

コミュニティ記憶家族

『英雄の世界の神秘的な端』

2007年 ヤングアダルト

若者が過去の秘密と向き合い、大人の世界の複雑さに触れる冒険的物語。

過去成長

『誇り高きスカーレットとミニヴァーへの嗜好』

1973年 歴史小説(児童・YA)

エレノア・ダキュタイン(エレノア・オブ・アキテーヌ)を主人公に据えた歴史小説。

歴史権力女性の視点

全著作

  • 『ジェニファー、ヘカテ、マクベス、ウィリアム・マッキンリー、そして私、エリザベス』 (1967)
  • 『バジル・E・フランクワイラー夫人の混乱ファイル』 (1967)
  • About the B'nai Bagels (1969)
  • 『(George)』 (1970)
  • Altogether, One at a Time (短編集, 1971)
  • A Proud Taste for Scarlet and Miniver (1973)
  • The Second Mrs. Giaconda (1975)
  • Father's Arcane Daughter (1976)
  • Throwing Shadows (短編集, 1979)
  • Journey to an 800 Number (1982)
  • Up from Jericho Tel (1986)
  • Samuel Todd's Book of Great Colors (1990)
  • Samuel Todd's Book of Great Inventions (1991)
  • Amy Elizabeth Explores Bloomingdale's (1992)
  • T-Backs, T-Shirts, COAT, and Suit (1993)
  • TalkTalk: A Children's Book Author Speaks to Grown-ups (講演集, 1995)
  • The View from Saturday (1996)
  • Silent to the Bone (2000)
  • The Outcasts of 19 Schuyler Place (2004)
  • The Mysterious Edge of the Heroic World (2007)

翻案

  • 『バジル・E・フランクワイラー夫人の混乱ファイル』:1973年映画(のちにテレビや別版あり)
  • 『ジェニファー、ヘカテ、マクベス、ウィリアム・マッキンリー、そして私、エリザベス』:1973年テレビ映画『Jennifer and Me』
  • The Second Mrs. Giaconda:1976年戯曲上演(ジャクソンビル)
  • Father's Arcane Daughter:1990年テレビ映画『Caroline?』

作風・主題

文体
明快で知性的な文体子どもの視点を尊重する多視点描写ユーモアと洞察を併せ持つ語り
頻出モチーフ
アイデンティティの探求子どもの有能さの描写視点の相対性

健康

  • 脳卒中(合併症で死去)
    2013年(発症〜死去)
    2013年に脳卒中を発症し、合併症により死去した。

評価・遺産

E.L.コニグズバーグは児童文学に多大な影響を残した作家で、ニューベリー賞を2度受賞した数少ない作家の一人。子どもを主体的な知識者として描く作風で知られ、作品は映画やテレビ化、翻訳を通じて広く読まれている。

記念館・博物館

  • Jewish Museum of Florida-FIU(関連展示やプログラム) フロリダ州(詳細不明)

関連学会

  • フェイ・ベータ・カッパ(名誉会員)

資料所蔵先

  • エレイン・コニグズバーグ文書(ピッツバーグ大学所蔵、デジタル化アーカイブあり)

大衆文化への影響

  • 代表作の映画化・テレビ化により、児童文学の古典として広く認知される

引用

  • 私が書く子どもたちは、他の誰より大きな問題を抱えているのではなく、自分たちの心や家庭、より広い世界について知る能力を持っていると描きたかった。
    出典: Scholastic Teachers インタビュー(発言の要約)

豆知識

  • 1968年にニューベリー賞を受賞すると同年に別の作品がランナーアップ(名誉賞)となり、同一年に受賞とランナーアップを同時に経験した唯一の作家となった。
  • ニューベリー賞を受賞した作品の間隔は1968年から1997年の29年で、同一作者による最長の間隔。
  • もともと化学を専攻しており、教職や絵画などを経て作家活動に転じた。
  • 自身で一部作品の挿絵も手掛け、孫を題材にした絵本も制作した。