世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

エーリッヒ・フリード

エーリッヒ・フリード

Erich Fried

プロフィール

性別
男性
生誕
1921-05-06 (ウィーン(オーストリア))
死没
1988-11-22 (バーデン=バーデン(西ドイツ)) 67歳
国籍
オーストリア, イギリス
言語
ドイツ語, 英語
宗教
ユダヤ教
居住地歴
ウィーン(生誕〜少年期) → ロンドン(亡命・活動拠点) → バーデン=バーデン(療養・逝去)

経歴

職業
詩人, 作家, 翻訳家, 劇作家, ラジオ評論家
活動期間
1944年〜1988年
影響を受けた人物
ベルトルト・ブレヒト, T・S・エリオット(訳した作者としても関わり), ディラン・トマス(訳した作者としても関わり)
影響を与えた人物
後代のドイツ語圏の政治詩人・現代詩人, オーストリア及びドイツの若手詩人

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯の業績(オーヴル)

    Erich Fried の 生涯の業績 を中心とする文学的業績全体を評価した回。戦争と亡命の経験を背景にした詩業が評価された。

    Erich Fried の業績全体をたたえる受賞。

    業績賞ドイツ語文学

作品

代表作

Drei Gebete aus London(ロンドンの三つの祈り)

1945年

戦後まもない時期に発表された短い詩集。亡命先ロンドンでの経験や祈りを主題とする作品を含む。

亡命信仰戦争の記憶

Liebesgedichte(ラブ・ポエム)

1979年

恋愛を主題にした詩集。直截で感情表現の豊かな作品群が収められ、広く読まれた。

人間関係親密さ
翻訳
  • Love Poems(英訳・バイリンガル版)

100 Gedichte ohne Vaterland(祖国を持たぬ100の詩)

1978年

政治的・社会的主題を含む詩の選集。国籍や帰属意識に関する問いを投げかける作品群。

政治亡命国籍
翻訳
  • 100 Poems Without a Country(英訳)

Es ist was es ist(それはそれである)

1983年

晩年の代表作の一つ。短い句と率直な表現で愛や存在を歌う作品を含む。

存在言語と意味
翻訳
  • Love Poems(曲目に収録される詩が含まれる英訳)

全著作

  • Drei Gebete aus London(1945)
  • Ein Soldat und ein Mädchen(1960)
  • Reich der Steine(1963)
  • Warngedichte(1964)
  • Überlegungen(1964)
  • Kinder und Narren(1965)
  • und Vietnam und(1966)
  • Anfechtungen(1967)
  • Die Beine der größeren Lügen(1969)
  • Poesiealbum(1969)
  • Unter Nebenfeinden(1970)
  • Die Freiheit den Mund aufzumachen(1972)
  • Höre Israel(1974)
  • So kam ich unter die Deutschen(1977)
  • 100 Gedichte ohne Vaterland(1978)
  • Liebesgedichte(1979)
  • Es ist was es ist(1983)
  • Um Klarheit(1985)
  • Mitunter sogar Lachen(1986)

翻案

  • ハンス・ヴェルナー・ヘンツェによる歌曲集『Voices』(1973)に詩が採用

作家による翻訳

  • ウィリアム・シェイクスピア(英→独 翻訳)
  • T・S・エリオット(英→独 翻訳)
  • ディラン・トマス(英→独 翻訳)

作品の翻訳

  • Last Honours(英訳選集、1968)
  • On Pain of Seeing(英訳、1969)
  • 100 Poems Without a Country(英訳、1978)
  • Love Poems(英訳・バイリンガル版、1991/改訂版2011)
  • Children and Fools(短編選、英訳、1993)

作風・主題

文体
率直で直接的な語り口政治性を帯びた詩愛や日常を短く濃密に表現するスタイル
頻出モチーフ
亡命とアイデンティティ戦争・政治への批評愛と親密さ言語・翻訳の問題

健康

  • 腸がん
    1980年代後半
    晩年に治療を受けた後、1988年に病没。創作活動の終焉を早めた。

評価・遺産

エーリッヒ・フリードは政治詩とラブソングの双方で知られるオーストリア出身のドイツ語詩人・翻訳家であり、翻訳家としてもシェイクスピアなどの英語作品をドイツ語へ紹介した。彼の名を冠した文学賞(エーリッヒ・フリード賞)があり、ドイツ語圏の現代詩に影響を残した。

資料所蔵先

  • リテラトゥルハウス・ウィーン(所蔵資料あり)
  • ケンサル・グリーン墓地(追悼碑・墓所)

大衆文化への影響

  • ヘンツェの歌曲集に歌詞として取り上げられるなど、音楽分野での浸透

引用

  • それはそれである。
    出典: 詩集『Es ist was es ist』 (1983年)

豆知識

  • 1938年のアンシュルス後にイギリスへ亡命した。
  • 第二次世界大戦中に母親の脱出を手配し、他のユダヤ人の救助も助けた記録がある。
  • 1952年から1968年までBBCドイツ語サービスの政治評論に携わった。
  • 没後、彼の名を冠したエーリッヒ・フリード賞が創設された。