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エルンスト・ハインリヒ・バルラッハ

エルンスト・ハインリヒ・バルラッハ

Ernst Heinrich Barlach

プロフィール

性別
男性
生誕
1870-01-02 (ヴェーデル(ホルシュタイン、プロイセン王国))
死没
1938-10-24 (ロストック(メクレンブルク、ドイツ)) 68歳
国籍
ドイツ
言語
ドイツ語
宗教
ルター派(プロテスタント)
居住地歴
ヴェーデル(出生地) → シェーンベルク(幼少期) → ラッツェブルク(学齢期) → ハンブルク(修業・活動) → ドレスデン(美術学校) → パリ(短期留学) → ギュストロウ(在住・晩年) → ロストック(死去)

経歴

職業
彫刻家, メダリスト, 版画家, 劇作家, 作家, イラストレーター
活動期間
1890年〜1938年
所属
プロイセン芸術アカデミー(会員), ミュンヘン美術アカデミー(会員)
所属団体
プロイセン芸術アカデミー, ミュンヘン美術アカデミー
影響を受けた人物
ロベルト・ディーツ(師), ロシアの民俗・民族芸術(1906年の旅による影響), 初期ゴシック美術(造形・衣文の簡略化に影響)

学歴

グヴェルベシューレ(職業学校)ハンブルク
美術(彫刻など)
期間: 1888–1891
卒業年: 1891
国: ドイツ
初期の美術教育を受けた技術系学校
ドレスデン王立美術学院
彫刻科(ロベルト・ディーツに師事)
期間: 1891–1895
卒業年: 1895
国: ドイツ
ロベルト・ディーツの教えを受ける
アカデミー・ジュリアン(パリ)
美術(短期留学)
期間: 1895–1897(断続的)
卒業年: 1897
国: フランス
フランスのアカデミーで学ぶがドイツの模倣傾向には批判的だった

受賞歴

クライスト賞(劇作)
1924
対象作品: 『ジントフルト』(Die Sintflut)
主催: クライスト賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

Die Krautpflückerin(草取りの女)

1894年 彫刻

バルラッハの初期の主要彫刻のひとつ。日常的な労働をする女性像を制作した作品。

日常人間の表情

Der Rächer(復讐者/アヴェンジャー)

1914年 彫刻

第一次世界大戦前後の混乱の中で制作された青銅像。戦争に対する期待から、後の反戦思想への転換点となる作品群の一例。

戦争怒り精神的葛藤

Der Geistkämpfer(精神の戦士)

1928年 彫刻(記念像)

第一次世界大戦後の人文主義的理想を表した記念像。ナチ時代には破壊や没収を受けたが、後に修復・再設置された例がある。

人文主義反戦宗教的象徴
映像化・舞台化
  • [複製(美術館収蔵)] 精神の戦士(複製) (1959)

Der schwebende Engel / Güstrower Ehrenmal(浮遊する天使/ギュストロウ記念碑)

1927年 彫刻(記念碑)

ギュストロウ大聖堂に掛けられた有名な木造彫刻。宗教的かつ反戦的な表現で知られる。

信仰悲嘆平和

Die Sintflut(洪水/大洪水)

1924年 劇(演劇)

ノアの方舟を題材に神秘主義的視点から再解釈した劇作。1924年にクライスト賞を受賞した作品。

宗教的神秘主義再生倫理

全著作

  • 『Die Krautpflückerin』(1894)
  • 『Der Rächer』(1914)
  • 『Der tote Tag』(戯曲、1917)
  • 『Der arme Vetter』(戯曲、1919)
  • 『Ein selbsterzähltes Leben』(自伝、1928)
  • 『Die Sintflut』(戯曲、1924)

翻案

  • 『Der Geistkämpfer』の複製・展示(美術館所蔵)

作風・主題

文体
表現主義と写実主義の中間に位置する文体宗教的・神秘主義的な語り口簡潔で象徴的なイメージ
頻出モチーフ
手と顔の強調重い衣文で覆われた像戦争と悲嘆宗教的象徴

健康

  • 心臓疾患
    1915–1916(徴兵後短期間の服役中に発症し除隊)
    短期徴兵中に心臓疾患で除隊。以後の創作活動や健康に影響を与え、最終的には1938年の心不全で死去。

評価・遺産

エルンスト・バルラッハは20世紀初頭のドイツにおける重要な彫刻家・劇作家・版画家であり、戦争体験に基づく反戦的表現と宗教的・神秘主義的主題で知られる。ナチ政権下で作品の多くが「退廃芸術」として没収されたが、戦後に再評価され、多くの作品が修復・展示されている。

記念館・博物館

  • エルンスト・バルラッハ・ハウス(ハンブルク) ドイツ・ハンブルク
  • ミネアポリス美術館(『精神の戦士』複製所蔵) アメリカ合衆国・ミネアポリス
  • ミュージアム・ヴィースバーデン(『死』所蔵) ドイツ・ヴィースバーデン

関連学会

  • エルンスト・バルラッハ協会(Ernst Barlach Gesellschaft)

資料所蔵先

  • エルンスト・バルラッハ・アーカイブ(ハンブルク)
  • 20世紀新聞アーカイブ(関連資料保管)

引用

  • 戦争への参加は彼を変え、以後の作品で反戦の主題が中心となった。
    出典: ウィキペディア「Ernst Barlach」記事要約 (2021年)

豆知識

  • ナチス政権下で多くの作品が「退廃芸術」として没収された。
  • 2012年、彫刻『Weinende Frau(泣く女)』がクリスティーズで93万8500ドルで落札され、当時のバルラッハ作品の競売記録を更新した。
  • 『Der Geistkämpfer(精神の戦士)』はナチスにより切断されるなど被害を受けたが、戦後修復・展示された例がある。