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第91回(2012年) 候補受賞作: Breaking Stalin's Nose
スターリン崇拝が蔓延するソビエト社会で育った少年が、体制の矛盾と恐怖に直面しながら現実を学んでいく物語。風刺的かつ寓話的な筆致で権威主義社会の不条理と個人の良心を描く歴史的寓話。
歴史政治風刺成長
ユージン・イェルチン
ユージン・イェルチン
Yevgeny Arkadievich Yelchin
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1956-10-18 (レニングラード(現サンクトペテルブルク), ソビエト連邦)
- 国籍
- ロシア系アメリカ人
- 言語
- 英語, ロシア語
- 宗教
- ユダヤ教
- 居住地歴
- レニングラード(現サンクトペテルブルク)、ソビエト連邦 → ロサンゼルス、アメリカ合衆国
経歴
- 職業
- イラストレーター, 作家, 舞台・映画デザイナー
- 活動期間
- 1979年〜
- 所属
- Jewish Artists Initiative of Southern California(南カリフォルニア・ユダヤ人芸術家イニシアティブ), Sloane Gallery of Contemporary Russian Art(代理ギャラリー)
- 所属団体
- Jewish Artists Initiative of Southern California(会員)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| レニングラード州立演劇アカデミー(Leningrad Institute of Theater Arts) | デザイン | 舞台美術・衣装デザイン | — | 1975–1979 | ソビエト連邦 |
| 南カリフォルニア大学 映画学校 | 映画 | — | — | 1984–1988 | アメリカ合衆国 |
レニングラード州立演劇アカデミー(Leningrad Institute of Theater Arts)
デザイン
/ 舞台美術・衣装デザイン
期間:
1975–1979
卒業年:
1979
国:
ソビエト連邦
舞台美術と衣装のデザインを学ぶ
南カリフォルニア大学 映画学校
映画
期間:
1984–1988
卒業年:
1988
国:
アメリカ合衆国
TVコマーシャルの演出や広告制作に携わるための学びを経る
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | シドニー・テイラー賞(オナー) | 『テーブルの下の天才』 | — | Association of Jewish Libraries | オナー |
| 2018 | ナショナル・ブック賞(最終候補) | 『The Assassination of Brangwain Spurge』(共著) | — | National Book Foundation | 最終候補 |
| 2012 | ニューべリー・オナー | 『スターリンの鼻を壊す』(Breaking Stalin's Nose) | — | アメリカ図書館協会(ALSC) | オナー(受賞) |
| 2017 | ゴールデン・カイト賞 | 『ファルコン邸の幽霊』(The Haunting of Falcon House) | — | Society of Children's Book Writers and Illustrators(SCBWI) | 受賞 |
| 2010 | ナショナル・ユダヤ人書籍賞 | 『ブレズロフの雄鶏王子』(The Rooster Prince of Breslov)〈挿絵〉 | — | Jewish Book Council | 受賞 |
| 2006 | トミー・デパオラ賞(イラストレーション) | — | — | Society of Children's Book Writers and Illustrators(SCBWI) | 受賞 |
| — | クリスタル・カイト賞(イラストレーション) | 『Won Ton』(挿絵) | — | Society of Children's Book Writers and Illustrators(地域賞) | 受賞 |
シドニー・テイラー賞(オナー)
2021
対象作品:
『テーブルの下の天才』
主催:
Association of Jewish Libraries
結果:
オナー
ナショナル・ブック賞(最終候補)
2018
対象作品:
『The Assassination of Brangwain Spurge』(共著)
主催:
National Book Foundation
結果:
最終候補
ニューべリー・オナー
2012
対象作品:
『スターリンの鼻を壊す』(Breaking Stalin's Nose)
主催:
アメリカ図書館協会(ALSC)
結果:
オナー(受賞)
ゴールデン・カイト賞
2017
対象作品:
『ファルコン邸の幽霊』(The Haunting of Falcon House)
主催:
Society of Children's Book Writers and Illustrators(SCBWI)
結果:
受賞
ナショナル・ユダヤ人書籍賞
2010
対象作品:
『ブレズロフの雄鶏王子』(The Rooster Prince of Breslov)〈挿絵〉
主催:
Jewish Book Council
結果:
受賞
トミー・デパオラ賞(イラストレーション)
2006
主催:
Society of Children's Book Writers and Illustrators(SCBWI)
結果:
受賞
クリスタル・カイト賞(イラストレーション)
対象作品:
『Won Ton』(挿絵)
主催:
Society of Children's Book Writers and Illustrators(地域賞)
結果:
受賞
受賞・候補エディション
作品
代表作
『スターリンの鼻を壊す』
2011年 児童文学(ミドルグレード)スターリン時代のソ連を舞台に、少年の視点で権威主義と恐怖政治を描く中編小説。作者自身の経験とユーモアを交えた作品。
権威主義成長記憶とアイデンティティ
『テーブルの下の天才』
2021年 回想録(児童・ヤングアダルト寄り)著者の幼少期を、冷戦期のソ連で育った経験をもとに描いた回想記。家族やユダヤ人としての立場、芸術への志向が綴られる。
回想ユダヤ人としての経験移民と適応
『The Assassination of Brangwain Spurge』
2018年 ファンタジー(児童向け)M.T. Andersonとの共著。風刺的なタッチを含む児童向けファンタジーで、異なる世界観と語り口が交差する物語。
風刺異文化理解冒険
『ファルコン邸の幽霊』
2016年 児童向けホラー/ゴシック要素幽霊や怪奇をテーマにした児童向け小説。伝統的なゴシック要素を取り入れつつ、ユーモアと人間描写で深みを加える。
幽霊家族の秘密勇気
『Won Ton』(挿絵)
2011年 絵本(俳句を用いた形式)俳句形式で綴られる猫の物語。作者は挿絵を担当し、視覚的なユーモアと詩的表現を融合させている。
ユーモア動物形式と詩
全著作
- 『I Wish I Didn’t Have to Tell You This』(2025)
- 『Boar and Hedgehog』(2025)
- 『テーブルの下の天才』(The Genius Under the Table)(2021)
- 『Spy Runner』(2019)
- 『The Assassination of Brangwain Spurge』(2018)
- 『Pip & Pup』(2018)
- 『Spring Hare』(2017)
- 『The Rooster Who Would Not Be Quiet』(2017)
- 『The Haunting of Falcon House』(2016)
- 『Elephant in the Dark』(2015)
- 『Crybaby』(2015)
- 『Won Ton and Chopstick: A Cat and Dog Tale Told in Haiku』(2015)
- 『Arcady's Goal』(2014)
- 『Seeds, Bees, Butterflies and More!』(2013)
- 『Won Ton: A Cat Tale Told in Haiku』(2011)
- 『Dog Parade』(2011)
- 『Breaking Stalin's Nose』(2011)
- 『The Next Door Bear』(2011)
- 『The Rooster Prince of Breslov』(2010)
- 『Seven Hungry Babies』(2010)
- 『Heart of a Snowman』(2009)
- 『Ghost Files』(2008)
- 『Who Ate All the Cookie Dough?』(2008)
- 『The Cobbler’s Holiday or Why Ants Don’t Wear Shoes』(2008)
作風・主題
- 文体
- 風刺的で黒いユーモアを含む文体児童向けだが社会的・歴史的主題を扱う冷静な語り口視覚的に特徴的なイラストレーションとの融合
- 頻出モチーフ
- 権威主義と個人の葛藤幼年期と成長の試練記憶とアイデンティティ
評価・遺産
ユージン・イェルチンは、ソビエト時代の体験を下地に児童向けの物語と独特のイラストレーションで知られる作家・イラストレーター。ニューべリー・オナーや各種受賞歴を持ち、児童文学界で高く評価されている。
記念館・博物館
- Sloane Gallery of Contemporary Russian Art アメリカ(オンライン・ギャラリー等で代表)
関連学会
- Jewish Artists Initiative of Southern California
資料所蔵先
- Library of Congress(著者レコード)
大衆文化への影響
- コカ・コーラのポーラーベアーズ広告(ストーリーボード制作)に関わる
- アニメ映画『ランゴ』(キャラクターデザインの一部)に関与
豆知識
- 俳優アントン・イェルチンは甥にあたる。
- 1983年にアメリカへ移住した。
- コカ・コーラのポーラーベアーズ広告のためのオリジナル・ストーリーボードを制作した。
- 映画『ランゴ』のキャラクターデザインに一部関わった。