世界・海外・国外の文学賞

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高行健

ガオ シンケン

Gao Xingjian

ペンネーム:

プロフィール

性別
男性
生誕
1940-01-04 (江西省贛州)
国籍
中華民国(1940–1949), 中華人民共和国(1949–1998), フランス(1997年より)
言語
中国語(標準語), フランス語
宗教
無宗教(無神論)
居住地歴
江西省贛州(出生) → 南京(幼少期以降) → 北京(学生・作家として活動) → 安徽(下放期間) → パリ近郊バニョレ(移住・居住) → フランス(市民権取得後) → 台湾(学術・交流で長期滞在)

経歴

職業
小説家, 劇作家, 批評家, 翻訳者, 脚本家, 演出家, 画家, 写真家, 映画監督
活動期間
1962年〜
所属
北京人民芸術劇院(かつて常駐劇作家), 中国作家協会(関係歴あり), 国立台湾師範大学(名誉客座教授・高行健センターと協働)
所属団体
Royal Society of Literature(International Writerとして選出)
影響を受けた人物
アントナン・アルトー, サミュエル・ベケット, ユージェーヌ・イヨネスコ, 古典中国戯曲・民俗文化
影響を与えた人物
中国の前衛演劇(例:孟京輝ら)および海外の演劇・文学研究者, 台湾・中国語圏の演劇・舞台表現の実践者

学歴

北京外国語大学
フランス語学部 / フランス語学科
学位: 学士(フランス語)
期間: 1957–1962
卒業年: 1962
国: 中華人民共和国(当時の中国)
翻訳・フランス語教育を専攻。卒業後、翻訳・編集職に就く。

受賞歴

ノーベル文学賞
2000
対象作品: 受賞業績全体(特に『靈山 / Soul Mountain』が言及される)
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞
芸術文化勲章(シュヴァリエ)
1992
主催: フランス政府
結果: 受賞
レジオン・ドヌール(騎士)
2002
主催: フランス共和国
結果: 受章
DAADフェローシップ
1985
主催: ドイツ学術交流会 (DAAD)
結果: 受給
Asian Cultural Council フェローシップ
1989
主催: Asian Cultural Council
結果: 受給
Premio Letterario Feronia
2000
主催: イタリアの文学賞(団体)
結果: 受賞
ゴールデンプレート賞(American Academy of Achievement)
2002
主催: American Academy of Achievement
結果: 受賞
ライブラリー・ライオンズ賞(NYPL)
2006
主催: ニューヨーク公共図書館
結果: 受賞
名誉博士号(香港中文大学、国立陽明大学等)
2001
主催: 複数の大学
結果: 授与
Royal Society of Literature International Writer
2023
主催: Royal Society of Literature
結果: 選出/加盟

受賞・候補エディション

  1. 旅と記憶、神話を織り交ぜた実験的長編。文化大革命以後の中国や個人のアイデンティティを巡る探求を、語り手の分裂や多様な語り口で描き出す大作で、亡命後の書き方にも影響を与えた。

    旅と記憶、神話を織り交ぜた実験的長編。

    553ページ
    記憶と亡命文化大革命の影言語実験個人の自由

作品

代表作

靈山

1990年 小説(半自伝的、実験的)

病の誤診を契機に揺れる主人公の旅と、複数の語り手による民族や記憶、アイデンティティの探求を交錯させる長編。中国の少数民族や川辺の旅の描写を含み、語りの視点が頻繁に変化する実験的作品。

アイデンティティ記憶異文化接触自己と他者
映像化・舞台化
  • [舞台/ダンス・シアター] 『靈山』舞台構成 (2016)
翻訳
  • 英語翻訳(Mabel Lee, 2001)
  • フランス語他への翻訳多数

車站(バス・ストップ)

1983年 戯曲(不条理劇)

不条理演劇の要素を取り入れた戯曲。バスを待つ人々の群像を通じて社会的・存在的な問いを提示し、中国の演劇で実験的表現の先駆けとなった。

不条理待機社会的疎外
映像化・舞台化
  • [舞台] 『車站』上演各地公演 / 複数(翻訳上演による) (1983)
翻訳
  • 英語翻訳(複数、例:Carla Kirkwoodほか)

野人

1985年 戯曲(前衛的)

中国現代演劇における実験的到達点と評価される作品。伝統的要素と前衛的技法を融合させ、当時の政治的状況や個人の自由を巡る問題を扱う。

自由抑圧伝統と革新
映像化・舞台化
  • [舞台] 『野人』上演 (1985)
翻訳
  • 英語翻訳(Bruno Roubicekほか)

彼岸(The Other Shore / The Other Side)

1986年 戯曲(哲学的・実験的)

哲学的・象徴的な表現を多用した戯曲。政治的理由で上演が制止され、その後海外で翻訳・上演された。存在や越境をめぐる問いを投げかける。

越境存在言語と表現
映像化・舞台化
  • [舞台] 『彼岸』各国翻訳上演 (1990)
翻訳
  • 英語翻訳(Jo Riley, Gilbert C. F. Fong 等)
  • スウェーデン語翻訳(Göran Malmqvist)

絕對信號(Absolute Signal / Signal Alarm)

1982年 戯曲(実験劇)

中国における実験演劇の突破口とされる初期の代表作。劇場表現の新しい可能性を示した。

実験性演劇理論
映像化・舞台化
  • [舞台] 『絕對信號』上演 (1982)

全著作

  • 寒夜的星辰(短編) 1979
  • 絕對信號(戯曲) 1982
  • 車站(戯曲) 1983
  • 野人(戯曲) 1985
  • 彼岸(戯曲) 1986
  • 靈山(小説) 1990
  • 一個人的聖經(小説) 1999
  • 高行健戲劇集(戯曲集)
  • 絵画・展覧会図録(複数)

翻案

  • 『車站』の各国舞台上演(1980s–2000s)
  • 『靈山』を基にした舞台/ダンス・シアター上演

作家による翻訳

  • サミュエル・ベケットの翻訳(中国語への翻訳業務)
  • ユージェーヌ・イヨネスコの翻訳(中国語)

作品の翻訳

  • 『靈山』英訳(Mabel Lee)など多数の言語へ翻訳
  • 戯曲群の英訳・スウェーデン語訳・フランス語訳など

作風・主題

文体
不条理劇的要素を持つ前衛的・詩的な文体東洋と西洋の美学を接続するハイブリッドな表現語り手を頻繁に切り替える実験的語法
頻出モチーフ
旅と探索孤独と疎外記憶と過去の痕跡言語・表現の限界

健康

  • 誤診(肺がんと誤診)
    1986
    誤診を契機に長期の旅に出て、『靈山』執筆の契機となった。

評価・遺産

高行健は中国語圏と国際文学の架け橋となった作家であり、戯曲、長編小説、絵画を通じて前衛的表現を導入・展開した。2000年のノーベル文学賞受賞により国際的評価が確立し、台湾の国立台湾師範大学との継続的な学術連携や資料保存により研究基盤も整備されている。

記念館・博物館

  • 高行健中心(国立台湾師範大学) 台北・国立台湾師範大学図書館6階 2012年開館

関連学会

  • 国立台湾師範大学(高行健センター)研究共同体
  • 王立文学協会(Royal Society of Literature)関連

資料所蔵先

  • 国立台湾師範大学:高行健センター(原稿・資料寄贈)

大衆文化への影響

  • 東アジアおよび欧米の演劇・文学教育での教材化や上演

引用

  • 「政治であれ文学であれ、私はいかなる党派や学派にも属さない。国家主義や愛国心も含めて。」
    出典: インタビュー(1987年) / Wikipedia 要約 (1987年)

豆知識

  • 文化大革命期に知識人として下放され、多くの初期作品を焼却した。
  • 1986年に肺がんと誤診され、その後の旅が『靈山』執筆の契機になった。
  • 1997年にフランスの市民権を取得した。
  • 2000年にノーベル文学賞を受賞したが、中国本土ではその後上演が禁止された作品もある。