-
第14回(1999年) 受賞受賞作: 功績(Belles Lettres and Criticism ゴールドメダル)
ブルームの文学理論と批評に対する長年の貢献が評価され授与された。代表的な著作は解釈学的アプローチと文学価値論を提示し、批評界に持続的な議論をもたらした。
文学理論批評英米文学文学史
ハロルド・ブルーム
ハロルド・ブルーム
Harold Bloom
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1930-07-11 (ニューヨーク市, アメリカ合衆国)
- 死没
- 2019-10-14 (コネチカット州ニューへブン, アメリカ合衆国) 89歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語, イディッシュ, ヘブライ語
- 宗教
- ユダヤ教(出自は正統派ユダヤ教、のちにユダヤ的グノーシス主義的関心)
- 居住地歴
- ブロンクス(ニューヨーク) → イサカ(コーネル大学在学時) → ケンブリッジ(ペンブローク・カレッジ滞在) → ニューへブン(イェール大学勤務) → ニューヨーク市(NYU在任期間など)
経歴
- 職業
- 文学批評家, 作家, 大学教授
- 活動期間
- 1955年〜2019年
- 所属
- イェール大学, ニューヨーク大学(Berg教授), ラルストン・カレッジ(創設パトロン)
- 所属団体
- アメリカ哲学協会
- 影響を受けた人物
- M. H. Abrams, ノースロップ・フライ, ラルフ・ワルド・エマーソン, ジークムント・フロイト, ゲルショム・ショーレム(カバラ研究)
- 影響を与えた人物
- トニー・クシュナー(劇作家), 複数の現代批評家や作家(批評・選集を通じて), ジョシュア・コーエン 等(晩年の賞賛)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| コーネル大学 | 学士課程(古典学) | 古典学 | B.A. | 1947-1951 | アメリカ合衆国 |
| ペンブローク・カレッジ(ケンブリッジ大学) | フルブライト奨学生として在籍 | — | — | 1954-1955 | イギリス |
| イェール大学 | 大学院(英文学) | 英文学 | Ph.D. | 1951-1955 | アメリカ合衆国 |
コーネル大学
学士課程(古典学)
/ 古典学
学位:
B.A.
期間:
1947-1951
卒業年:
1951
国:
アメリカ合衆国
M. H. Abrams に師事
ペンブローク・カレッジ(ケンブリッジ大学)
フルブライト奨学生として在籍
期間:
1954-1955
卒業年:
1955
国:
イギリス
Fulbright 奨学生として研究
イェール大学
大学院(英文学)
/ 英文学
学位:
Ph.D.
期間:
1951-1955
卒業年:
1955
国:
アメリカ合衆国
博士号取得。後に長年同大学で教鞭を執る
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1985 | マッカーサー・フェローシップ | — | — | マッカーサー財団 | 受賞 |
| 1995 | アメリカ哲学協会 会員選出 | — | — | アメリカ哲学協会 | 選出 |
マッカーサー・フェローシップ
1985
主催:
マッカーサー財団
結果:
受賞
アメリカ哲学協会 会員選出
1995
主催:
アメリカ哲学協会
結果:
選出
受賞・候補エディション
作品
代表作
影響の不安
1973年 文学批評詩人や作家が先人の影響とどう向き合い、そこから独自の創造性を確立するかを精神分析的に論じた主要な理論書。『修正主義』や『誤読』の概念を導入した。
影響創造性の心理詩的個性化
西洋の正典
1994年 文学論/評論ヨーロッパとアメリカの主要文学を概観し、ブルームが卓越と考える作品群を論じる。学校や学界の政治性を批判し、美的読書の重要性を擁護する。
正典論美的価値評価基準
シェイクスピア:人間の発明
1998年 文学批評シェイクスピアの全38戯曲を分析し、シェイクスピアが近代的な『人間』像を創出したと論じる。主要登場人物を通じて人間理解を探る。
人物批評普遍性シェイクスピア論
ルシファーへの飛翔
1980年 小説(幻想)デイヴィッド・リンゼイの『A Voyage to Arcturus』への続編として書かれたブルーム唯一のフィクション作品。グノーシス的・象徴的要素を含む幻想小説。
グノーシス幻想文学宗教的寓意
全著作
- Shelley's Mythmaking(シェリーの神話創造), 1959
- The Anxiety of Influence(影響の不安), 1973
- Kabbalah and Criticism(カバラと批評), 1975
- The Flight to Lucifer(ルシファーへの飛翔), 1980
- The Western Canon(西洋の正典), 1994
- Shakespeare: The Invention of the Human(シェイクスピア:人間の発明), 1998
- How to Read and Why(読むということ、なぜ読むか), 2000
- Genius: A Mosaic of One Hundred Exemplary Creative Minds(天才:百人の模範的創造的人間のモザイク), 2003
- Possessed by Memory(記憶にとらわれて), 2019
翻案
- ドキュメンタリー出演:Apparition of the Eternal Church(2006)
作風・主題
- 文体
- 重層的で私的な随想的文体高い言語的教養と修辞性古典・聖書・詩に対する細密な注釈的解説
- 頻出モチーフ
- 影響の不安(Influence)グノーシス的・宗教的主題シェイクスピアと正典性の擁護
健康
-
心臓手術(開心術)20022002年に開心術を受け、その後も執筆・講義を継続
-
背部の骨折20082008年の転倒で背骨を骨折したが、その後も教壇に立ち続けた
評価・遺産
ブルームは20世紀後半から21世紀初頭にかけて英語圏で最も著名な文学批評家の一人と見なされた。古典的な正典擁護と『影響の不安』理論で大きな影響を与え、評価は賛否両論だが学界外でも広く知られる存在となった。
関連学会
- アメリカ哲学協会
資料所蔵先
- イェール大学アーカイブ(所蔵あり)
大衆文化への影響
- ドキュメンタリーやテレビ番組への出演、書評・評論で一般向けにも影響を与えた
引用
-
私はユダヤ人でないというわけではない。私はユダヤ語文化の産物である。本当にそうだ。
出典: インタビュー(2003年、The Baltimore Sun とのやり取り) (2003年) -
詩的影響は私の考えるところでは一種の憂鬱、すなわち『不安』の原理である。
出典: The Anxiety of Influence(序文・概念説明) (1973年)
豆知識
- イェール大学で1955年から2019年まで長年教鞭を執り、死の4日前まで授業を行った。
- 1985年にマッカーサー・フェローを受賞。
- 著書は40冊以上の文学批評書を含め、50冊以上にのぼる。