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イワン・アレクセーエヴィチ・ブーニン

イワン・アレクセーエヴィチ・ブーニン

Ivan Alekseyevich Bunin

プロフィール

性別
男性
生誕
1870-10-22 (ヴォロネジ(ロシア帝国))
死没
1953-11-08 (パリ、フランス) 83歳
国籍
ロシア(帝政ロシア出身)
言語
ロシア語
居住地歴
ヴォロネジ(出生地) → ハルキウ(ハリコフ) → オリョール(Oryol) → オデッサ → パリ(在住・晩年) → グラース(フランス)

経歴

職業
作家, 詩人, 翻訳者, ジャーナリスト
活動期間
1887年〜1953年
所属団体
ロシア学士院会員(1909年選出), インターナショナル・ペン名誉会員(1951年)
影響を受けた人物
レフ・トルストイ, アントン・チェーホフ, ギュスターヴ・フローベール, マキシム・ゴーリキー
影響を与えた人物
コンスタンティン・パウストフスキー, ミハイル・ショーロホフ, ユーリ・カザコフ, ヴァシリー・ベロフ

受賞歴

ノーベル文学賞
1933
対象作品: 『アルセニエフの生涯』
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞
プーシキン賞
1903
対象作品: 『落葉(Falling Leaves)』等
主催: プーシキン賞(ロシア)
結果: 受賞
プーシキン賞
1909
主催: プーシキン賞(ロシア)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 代表作群(『村』ほか)

    ロシア農村の荒々しい現実を、二人の兄弟の暮らしを通して厳しく描いた短編小説。

    乾いた土地の生活が、そのまま人間関係の荒さとして立ち上がる。

    200ページ
    ロシア文学農村兄弟写実主義社会批評

作品

代表作

『村』

1910年 中編小説/長編小説寄りの短篇

ロシア農村生活を冷徹に描いた作品。愚かさや暴力、堕落を通じて社会の暗部を浮き彫りにする。

農村現実主義社会批評ロシアの伝統
翻訳
  • 英語ほか多数に翻訳

『スフドール(Dry Valley)』

1912年 中編小説/リアリズム

旧貴族階級の没落や道徳的・精神的衰退をテーマにした作品。

没落歴史的視点人間心理
翻訳
  • 英語訳あり

『アルセニエフの生涯』

1933年 自伝的小説

自伝的要素を持つ長編で、作者の少年時代から青年期、回想を通じた人生の軌跡を描く。ノーベル賞受賞の主要作とされた。

記憶郷愁自伝ロシア社会
翻訳
  • 英語ほか多言語に翻訳

『暗い小道(Dark Avenues)』

1946年 短編集(官能的・郷愁的短編)

愛と欲望、過去の追憶をテーマにした短篇群。抒情的でメタフィジカルな色合いを帯びる。

恋愛郷愁官能性記憶
翻訳
  • 英語版などあり

『サンフランシスコの紳士(The Gentleman from San Francisco)』

1916年 短編小説

富裕なアメリカ人紳士の旅とその悲劇を描いた短篇。消費社会や人間の虚無を描写する。

社会批判虚無
翻訳
  • 英語訳(D. H. Lawrenceなどによる翻訳あり)

全著作

  • 『村』 (1910)
  • 『スフドール』 (1912)
  • 『アルセニエフの生涯』 (1927–1933)
  • 『暗い小道』 (1946)
  • 『サンフランシスコの紳士』 (1916)

翻案

  • 映画『彼の妻の日記』(2000年、イワン・ブーニンの私生活を題材にした作品)

作家による翻訳

  • ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー『ハイアワサの歌』の翻訳(1898年)

作品の翻訳

  • 多くの作品が英語、フランス語などに翻訳されている

作風・主題

文体
古典的ロシア文学の伝統を継承する緻密で抒情的な散文と詩的リズムのある表現
頻出モチーフ
自然描写郷愁と記憶没落する貴族や農村の描写愛と官能孤独と内省

健康

  • 喘息
    晩年
    呼吸困難や執筆活動への支障
  • 慢性気管支炎
    晩年
    体力低下、健康悪化に寄与
  • 肺炎/肺硬化症(肺硬化)
    晩年
    複数回の入退院、死亡原因の一因
  • 心不全(心臓喘息を伴う)
    1953年(死因)
    死因の一つ

評価・遺産

イワン・ブーニンは古典的ロシア文学の伝統を現代に受け継いだ作家として高く評価される。短篇の名手であり、緻密な自然描写や抒情的な散文によって世界的評価を獲得した。1933年に最初のロシア出身のノーベル文学賞受賞者となり、亡命文芸の象徴的存在でもあった。

関連学会

  • ロシア学士院(会員)

資料所蔵先

  • ブーニン財団・デジタルアーカイブ(bunin.niv.ru ほか)

大衆文化への影響

  • 映画『彼の妻の日記』(2000年)はブーニンの私生活と創作を題材にしている

引用

  • 「あなた方、スウェーデン・アカデミーの御仁、自由な思考と良心のために――その自由に我々は文明を負っている」
    出典: ノーベル賞受賞演説(スウェーデン・アカデミー、1933年) (1933年)

豆知識

  • ブーニンは1933年にノーベル文学賞を受賞し、初のロシア出身の受賞者となった。
  • 受賞金の一部(約100,000フラン)を文學慈善事業に寄付したが、配分過程は論争を呼んだ。
  • 晩年はフランスで執筆・生活し、1954年にサント=ジェヌヴィエーヴ=デ=ボワ墓地に埋葬された。