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ジャネット・パターソン・フレーム

ジャネット・パターソン・フレーム

Janet Paterson Frame

別名: Nene Janet Paterson Clutha
ペンネーム: ジャン・ゴドフリー初期の短編に使用した筆名

プロフィール

性別
女性
生誕
1924-08-28 (ダニーデン(ニュージーランド))
死没
2004-01-29 (ダニーデン(ニュージーランド)) 79歳
国籍
ニュージーランド
言語
英語
居住地歴
オアマル(幼少期) → ダニーデン(出生地・滞在) → タカプナ(フランク・サージソン宅滞在) → ロンドン(1950年代〜) → イビサ、アンドラ(短期滞在) → オークランド、ウェリントン、他ニュージーランド各地

経歴

職業
小説家, 短編作家, エッセイスト, 詩人
活動期間
1946年〜2004年
所属団体
米国芸術・文学アカデミー(名誉外国会員), P.E.N. International(ニュージーランド支部、名誉職)
影響を受けた人物
キャサリン・マンスフィールド(間接的影響), フランク・サージソン(師・支援者), ジョン・マネー(初期の治療・助言)

学歴

ダニーデン教育大学(Dunedin College of Education)
英語・フランス語・心理学(聴講)
期間: 1943–1945(教師養成・履修)
国: ニュージーランド
隣接するオタゴ大学の講義を聴講したが、正式な学位取得はない

受賞歴

ハーバート・チャーチ散文賞
1951
対象作品: 『The Lagoon and Other Stories』
主催: ハーバート・チャーチ記念賞
結果: 受賞
グッドマン・フィーダー/サー・ジェームズ・ワッティー(年間最優秀書)
1983
対象作品: 『To the Is-Land』
主催: ニュージーランド書籍賞(当時の主催)
結果: 受賞
大英帝国勲章 コマンダー (CBE)
1983
主催: 英国王室勲章制度
結果: 叙勲
ニュージーランド勲章 (ONZ)
1990
主催: ニュージーランド勲章
結果: 叙勲
コモンウェルス作家賞(最優秀書)
1989
対象作品: 『The Carpathians』
主催: コモンウェルス作家賞
結果: 受賞
ニュージーランド書籍賞(フィクション)
1980
対象作品: 『Living in the Maniototo』
主催: ニュージーランド書籍賞
結果: 受賞
アーツ・ファンデーション・オブ・ニュージーランド アイコン賞
2003
主催: アーツ・ファンデーション・オブ・ニュージーランド
結果: 受賞
モンタナ(Montana)詩賞
2007
対象作品: 『The Goose Bath』
主催: モンタナ・ブック賞
結果: 受賞(死後)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 受賞業績(生涯の文学的貢献)

    ジャネット・フレイムはニュージーランドを代表する作家で、半自伝的な小説や短編で知られる。精神医療や孤独、創作の葛藤を繊細かつ詩的な筆致で描写し、『Owls Do Cry』などで国際的評価を獲得。20世紀後半の英語圏文学に顕著な足跡を残した。

    自己探求精神と病孤独近代文学

作品

代表作

『Owls Do Cry』

1957年 モダニズム、社会的リアリズム

家族の崩壊と個人の苦悩を描く初期長編。作者の出身地周辺の風景と、精神的苦悩が反映されている。

精神の苦悩家族地域社会

『Faces in the Water』

1961年 実存主義的フィクション

精神病院での体験をもとにした作品。入院生活や医療の実情、アイデンティティの揺らぎを描く。

精神医療アイデンティティ孤立

『An Angel at My Table』

1984年 自伝

三部作で構成された自伝の中巻(全体は三巻)。幼少期から精神医療体験、作家としての歩みを率直に綴る。

回想精神と文学成長
映像化・舞台化
  • [映画] 『An Angel at My Table(天使が私のテーブルに)』 / Jane Campion (1990)

『The Carpathians』

1989年 ポストモダニズム

物語性と実存的テーマを複合的に扱った晩年の長編。1989年にコモンウェルス作家賞最優秀書を受賞。

記憶実在と虚構

全著作

  • 『The Lagoon and Other Stories』(1951)
  • 『Owls Do Cry』(1957)
  • 『Faces in the Water』(1961)
  • 『To the Is-Land』『An Angel at My Table』『The Envoy from Mirror City』(自伝三部作、1982–1984)
  • 『The Carpathians』(1989)
  • 『The Goose Bath』(詩集、2006/死後刊行)

翻案

  • 『An Angel at My Table』 - 映画(1990、監督:ジェーン・カンピオン)
  • 『A State of Siege』 - 小説を原作とする映画脚本への関与(1978)

作風・主題

文体
モダニズム的手法物語と自己の境界を曖昧にするポストモダン的要素魔術的リアリズムの断片
頻出モチーフ
精神病院と治療孤独と疎外家族の死と喪失記憶と回想

健康

  • 統合失調症(当時の診断)
    1945–1953(断続的な入院と治療)
    電気けいれん療法やインスリン療法などの治療を受け、後の作品に精神医療体験が反映された。死因とは別。
  • 急性骨髄性白血病(死因)
    2003–2004(末期、短期間)
    2004年に急性骨髄性白血病で死去。晩年の活動に終止符。

評価・遺産

ジャネット・フレームは、ニュージーランド文学を代表する作家であり、精神医療と個人的経験を織り込んだ作品群で国際的に評価された。自伝三部作と映画化作品により広く認知され、多数の国内外の栄誉を受けた。

記念館・博物館

  • ホッケン・コレクション(Janet Frame 文書保管) オタゴ大学、ダニーデン

関連学会

  • 米国芸術・文学アカデミー(名誉外国会員)
  • P.E.N. International(ニュージーランド支部)

資料所蔵先

  • ホッケン・コレクション(オタゴ大学)

大衆文化への影響

  • ジェーン・カンピオン監督による自伝三部作の映画化『An Angel at My Table』(1990)
  • Patrick Evans の小説/舞台『Gifted』はフレームの人物像を巡るフィクションとして話題に

引用

  • (パトリック・ホワイトによる評)最初の二巻は『世界の驚異のうちの一つ』だ。
    出典: パトリック・ホワイト(書簡) (1985年)

豆知識

  • デビュー作の短編集が受賞したことにより、予定されていたロボトミー(前頭葉切除術)が直前で中止された。
  • 1958年に法的に名前を Nene Janet Paterson Clutha に変更した。
  • 母は作家キャサリン・マンスフィールドの家庭にメイドとして仕えていたことがある。