世界・海外・国外の文学賞

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ジョセフ・クインシー・ミッチェル

ジョセフ・クインシー・ミッチェル

Joseph Quincy Mitchell

プロフィール

性別
男性
生誕
1908-07-27 (アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 フェアモント近郊)
死没
1996-05-24 (アメリカ合衆国 ニューヨーク市 マンハッタン(コロンビア・プレスビテリアン医療センター)) 87歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
バプテスト(家庭の背景)
居住地歴
ノースカロライナ州(生誕・少年期) → ダーラム(初期の報道職) → ニューヨーク市(長年の居住地・仕事場)

経歴

職業
作家, ジャーナリスト(ノンフィクション)
活動期間
1929年〜1996年
所属
The New Yorker(寄稿者・編集部所属), ジプシー・ロア協会(理事)
所属団体
South Street Seaport Museum(共同設立者), ニューヨーク市ランドマーク保存委員会(委員)
影響を受けた人物
E. B. ホワイト, セント・クレア・マッケルウェイ(編集者)
影響を与えた人物
ウィリアム・ジンサー, ゲイ・タレース, トーマス・カンケル(伝記作家)

学歴

ノースカロライナ大学チャペルヒル校
ジャーナリズム(在籍) / 報道学
期間: 1925–(中途退学)
国: アメリカ合衆国
在学中に新聞活動に従事したが数学が不得意で学位は取得せず中途退学。

受賞歴

ノースカロライナ文学殿堂(追贈)
1997
主催: ノースカロライナ文学殿堂
結果: 選出(追贈)
Library of America 編纂選出(短編収録)
2008
対象作品: "Execution"(短編)
主催: Library of America
結果: 選出

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Up in the Old Hotel

    ニューヨークの人物や場所を題材にしたノンフィクション集。忘れられた住民や街角の物語を掬い上げ、都市の記憶を浮かび上がらせるエッセイ群。

    都市記録ノンフィクションニューヨーク

作品

代表作

古いホテルで(収録:Up in the Old Hotel and Other Stories)

1992年 エッセイ・ノンフィクション(人物描写)

ニューヨークのフルトン・フィッシュ・マーケットやそこに関わる人々を詳細に描いた短篇・中篇を収めた作品集。古いホテルや市場の風景、そこに生きる人々の細密な肖像が中心。

人物描写ニューヨークの風景時間と経過
翻訳
  • 『古いホテルで』

ハンター氏の墓(Mr. Hunter's Grave)

1956年 ノンフィクション(プロファイル)

スタテンアイランドのコミュニティと埋葬地を歩きながら、地元住民ジョージ・ハンターの人生と地域の歴史を繊細に描いた名作プロファイル。

追憶コミュニティ郷土史

ドラッガー・キャプテン(Dragger Captain)

1947年 ノンフィクション(海事人物プロフィール)

コネチカット州ストーニントンの海の職人エラリー・トンプソン船長の仕事と人となりを描く二部構成のプロファイル。海と労働者の生活を通して人物像を浮かび上がらせる。

海と労働世代の記憶

ジョー・グールドの秘密(Joe Gould's Secret)

1965年 ノンフィクション(伝記的長篇)

グリニッジ・ヴィレッジの風変わりな人物ジョー・グールドを追い、彼の語る『わが時代の口述史』の存在と不在を巡るルポルタージュ。作者自身の関与と省察が前面に出た長篇。

伝記作家のブロック都市のアウトサイダー
映像化・舞台化
  • [映画] ジョー・グールドの秘密(映画) / Stanley Tucci (2000)
翻訳
  • 『ジョー・グールドの秘密』

全著作

  • My Ears Are Bent(1938)
  • McSorley's Wonderful Saloon(1943)
  • Old Mr. Flood(1948)
  • The Bottom of the Harbor(1959)
  • Joe Gould's Secret(1965)
  • Up in the Old Hotel and Other Stories(1992)

翻案

  • 映画『Joe Gould's Secret』(2000年、監督:スタンリー・トゥッチ)

作品の翻訳

  • 『ジョー・グールドの秘密』(日本語訳)

作風・主題

文体
精緻で観察眼の鋭い人物描写簡潔かつ詩的なノンフィクション的文体逸話と会話を重視する報告的筆致
頻出モチーフ
ウォーターフロントと魚市場過去と時間の経過社会の周縁にいる人物たち墓地や廃墟といった場所の描写

健康

  • うつ病
    生涯を通じて(特に晩年に顕在化)
    長期的な創作の停滞や社会的孤立に影響
  • 肺がん(脳へ転移)
    1995–1996
    1996年に死去の一因となった

評価・遺産

ジョセフ・ミッチェルはニューヨークの庶民や周縁の住人を温かく、精緻に描写したことで評価される。ノンフィクションの人物描写を芸術に高め、世代を超えたジャーナリストや作家に影響を与えた一方で、事実の加工や脚色を巡る論争もある。

関連学会

  • Gypsy Lore Society(関与)

資料所蔵先

  • ニューヨーク公共図書館 手稿・文書部(Joseph Mitchell papers)
  • Floyd Memorial Cemetery(フェアモント、墓所)

大衆文化への影響

  • 映画『ジョー・グールドの秘密』(2000年)での描写
  • インディーゲーム『The Blackwell Series』での登場キャラクター
  • テレビドラマ『The Wire』最終話で言及される編集者への言及

引用

  • 「毎朝、彼はエレベーターから出るとどこか考え込んだ様子で、言葉少なに会釈をして自分の机に閉じこもった。夕方には戻ってきて、時折小さな溜息をついたが、決して愚痴らず、説明もしなかった。」
    出典: ロジャー・アンジェル(同僚)の回想 (1996年)

豆知識

  • 1937年にブロックアイランドのハマグリ早食い大会で3位(84個)になった。
  • 1964年以降、新作の刊行はほとんどなくなったが多数の未完稿を残した。
  • 普段は茶色のフェドーラ帽とタンのレインコートを身につけて歩く姿が知られていた。
  • 墓石には娘たちがシェイクスピアの一節(ソネット73)からの引用を刻んだ。