世界・海外・国外の文学賞

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カール・アドルフ・イェレルップ

カール・アドルフ・イェレルップ

Karl Adolph Gjellerup

ペンネーム: エピゴノス時折使用した筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1857-06-02 (デンマーク、ロホルテ(プレステュの教区))
死没
1919-10-11 (ドイツ、クロットシェ(ドレスデン近郊)) 62歳
国籍
デンマーク
言語
デンマーク語, ドイツ語
宗教
キリスト教(ルーテル)・後期に仏教思想への関心
居住地歴
デンマーク(出生・青年期) → ドイツ(1892年以降在住)

経歴

職業
詩人, 小説家
活動期間
1877年〜1919年
影響を受けた人物
ゲオルク・ブランデース(Georg Brandes), ワーグナー的ロマン主義, 仏教・東洋思想, ドイツ文化・ドイツ語圏文学

受賞歴

ノーベル文学賞
1917
主催: ノーベル財団
結果: 受賞(1917年、ヘンリク・ポントピーダンと分割受賞)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯の業績

    インドを舞台にした、輪廻と救済をめぐる幻想的な長編。旅路の物語を通して、宗教的・哲学的な問いがやわらかく立ち上がる。

    旅と輪廻のイメージが重なる、哲学的な物語。

    517ページ
    輪廻宗教幻想小説哲学

作品

代表作

『ドイツ人の徒弟』(Germanernes Lærling)

1882年 自伝的・思想小説

若い神学生が順応主義から離れ、非信仰や知的探求を経てドイツ文化へ傾倒していく過程を描く半自伝的作品。

アイデンティティ宗教と不信文化的同化
翻訳
  • ドイツ語、英語 他

『ミンナ』(Minna)

1889年 恋愛小説・心理小説

表面的には恋愛物語だが、女性心理の探究を主題とする作品。

女性心理恋愛
翻訳
  • ドイツ語 他

『水車』(Møllen / The Mill)

1896年 メロドラマ・小説

愛と嫉妬を巡る陰鬱なメロドラマで、作中の人間関係と情念が中心となる作品。

嫉妬人間関係の葛藤
翻訳
  • ドイツ語 他

『巡礼者カマニタ』(Der Pilger Kamanita / Pilgrimen Kamanita)

1906年 宗教的・精神的探究の小説

インドの商人の息子カマニタの人生と死、転生を通じて悟り(ニルヴァーナ)へ至る旅路を描く作品。作中で出会う僧が実は釈迦であるという仕掛けを含む。

輪廻悟り東洋思想
翻訳
  • タイ語(学校教科書に採用されたことがある)、英語、ドイツ語 他

『世界の放浪者たち』(Verdensvandrerne / The World Roamers)

1910年 大河的・再生の小説

ドイツ人女性学者のインド旅行を出発点に、複数の時代を横断しながら魂の輪廻と再体験を描く長編。

輪廻時間の層文化間交流
翻訳
  • ドイツ語 他

『もっとも神聖な動物』(Das heiligste Tier / The Holiest Animal)

1919年 神話的風刺・短編小説

死後に動物たちが各々のエリュシオン(天国)的世界に集うという神話的な風刺。皮肉とユーモアを含む遺作的作品。

神話風刺死と来世
翻訳
  • ドイツ語、英語 他

全著作

  • Germanernes Lærling (1882)
  • Minna (1889)
  • Møllen (1896)
  • Der Pilger Kamanita (1906)
  • Verdensvandrerne (1910)
  • Das heiligste Tier (1919)

翻案

  • 『巡礼者カマニタ』のタイ語訳はかつてタイの中等教育の教科書に用いられた。

作家による翻訳

  • 自作をドイツ語へ翻訳した作品がある

作品の翻訳

  • 『巡礼者カマニタ』:英語、ドイツ語、タイ語など多数

作風・主題

文体
自然主義からロマン主義への転向東洋的・宗教的テーマへの傾斜叙情的かつ観念的な文体
頻出モチーフ
輪廻と再生悟り・宗教的探求愛と嫉妬

評価・遺産

1917年のノーベル文学賞受賞はデンマーク国内では賛否が分かれた。晩年のドイツ帰属意識やドイツ語文化への同化が理由で国内での評価は低かったが、文学史家は誠実な真理探求者として評価する向きもある。代表作『巡礼者カマニタ』は国際的に翻訳され影響を残した。

資料所蔵先

  • デンマーク王立図書館・デンマーク文学アーカイブ(所蔵あり)

大衆文化への影響

  • タイにおける『巡礼者カマニタ』の教科書採用(部分)

引用

  • 『巡礼者カマニタ』はデンマーク語で書かれた最も奇妙な小説の一つと評されている。
    出典: 批評的評言(作品紹介) (1906年)

豆知識

  • 1917年にヘンリク・ポントピーダンと分割でノーベル文学賞を受賞した。
  • 1892年にドイツへ移住し以後ドイツに在住した。
  • 筆名として「Epigonos」を用いたことがある。
  • 『巡礼者カマニタ』のタイ語訳はかつてタイの教科書に採用された。