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ローレル・サッチャー・ウルリック

ローレル・サッチャー・ウルリック

Laurel Thatcher Ulrich

プロフィール

性別
女性
生誕
1938-07-11 (アイダホ州シュガーシティ(Sugar City, Idaho))
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン)

経歴

職業
歴史家, 大学教授, 著者
活動期間
1960年〜
所属
ニューハンプシャー大学(教員), ハーバード大学(チャールズ・ウォーレン・センター所長、大学教授), アメリカ哲学協会, アメリカ歴史学会, モルモン歴史協会
所属団体
アメリカ哲学協会(会員), アメリカ歴史学会(会員・元会長), モルモン歴史協会(元会長)

学歴

ユタ大学
英語・ジャーナリズム
学位: BA
卒業年: 1960
国: アメリカ合衆国
卒業時に告辞(valedictory)を行った
シモンズ大学
英語
学位: MA
卒業年: 1971
国: アメリカ合衆国
ニューハンプシャー大学
歴史学
学位: PhD
卒業年: 1980
国: アメリカ合衆国

受賞歴

ピューリッツァー賞(歴史部門)
1991
対象作品: 『助産婦の物語』(A Midwife's Tale)
主催: コロンビア大学(ピューリッツァー賞運営)
結果: 受賞
バンクロフト賞
1991
対象作品: 『助産婦の物語』
主催: コロンビア大学図書館
結果: 受賞
マッカーサー・フェローシップ(Genius Grant)
1992
主催: マッカーサー財団
結果: 受賞
ジョン・H・ダニング賞
1991
対象作品: 『助産婦の物語』
主催: アメリカ歴史学会(American Historical Association)
結果: 受賞
ウィリアム・ヘンリー・ウェルチ記念メダル
1991
対象作品: 『助産婦の物語』
主催: アメリカ医学史学会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: A Midwife's Tale: The Life of Martha Ballard, Based on Her Diary, 1785–1812

    助産師マーサ・バラードの日記(1785–1812)を精密に再検討し、女性の労働・家庭生活・医療実践を復元するマイクロヒストリー。個人史から共同体の日常を抽出し、女性史の新たな視座を提示する。

    女性史マイクロヒストリー社会史労働史
  1. 受賞作: A Midwife's Tale

    助産婦マーサ・ボールラードの日記を基礎資料に、18世紀末から19世紀初頭のニューイングランドにおける女性の生活、医療、家族関係、労働を詳細に再構築する。個別記録から社会構造を浮き彫りにするマイクロヒストリーの代表作。

    女性史社会史マイクロヒストリー医療史

作品

代表作

『助産婦の物語:マーサ・バラードの生活(1785–1812)』

1990年 歴史・社会史 336ページ

ニューイングランドの助産婦マーサ・バラードの日記を基に、18世紀後半から19世紀初頭の庶民生活、助産・医療実践、家計と労働、結婚や性、人びとの社会関係を詳細に再構築した業績。日々の記録の「繰り返し」に歴史的意味を見出す手法が特徴。

女性史労働史医療史日記史料の活用庶民史
映像化・舞台化
  • [テレビ・ドキュメンタリー(PBS)] 『助産婦の物語』 / Richard P. Rogers (1994)

『よく行儀の良い女性は滅多に歴史を作らない』

2007年 エッセイ/歴史

学術的に注目されにくかった女性たちの働きや生涯がいかに歴史を形作ってきたかを論じた作品。表題の有名なフレーズを起点に、女性の役割と歴史の記述を再検討する。

女性史フェミニズム歴史記述の再検討

『ホームスパンの時代:アメリカ神話の創造における物と物語』

2001年 文化史・物質文化史

物(特に織物)を史料として扱い、物と物語がどのようにアメリカの神話や記憶を形作ってきたかを論じた著作。

物質文化史記憶の形成女性の手仕事

全著作

  • 『助産婦の物語:マーサ・バラードの生活(1785–1812)』 (1990)
  • 『よく行儀の良い女性は滅多に歴史を作らない』 (2007)
  • 『ホームスパンの時代:アメリカ神話の創造における物と物語』 (2001)
  • 『女性たちでいっぱいの家:初期末日聖徒における複婚と女性の権利、1835–1870』 (2017)
  • 『善良な妻:ニューイングランド北部の女性のイメージと現実、1650–1750』 (1982)
  • 編『Yards and Gates: Gender in Harvard and Radcliffe History』 (2004)
  • 共著『All God's Critters Got a Place in the Choir』 (1995)

翻案

  • PBS『American Experience』でのドキュドラマ化(A Midwife's Tale)

作風・主題

文体
アーカイバルな証拠の精査に基づく叙述マイクロヒストリー的手法分析的で説明的な文体
頻出モチーフ
日常の記録女性の労働とその経済的価値物質文化(手工芸・織物)

評価・遺産

ラウレル・サッチャー・ウルリックは、日常史料を鋭く読み解く方法論と女性史への貢献により現代史学に大きな影響を与えた。『助産婦の物語』は女性労働と庶民の生活を再評価させる代表作となり、学界のみならず大衆文化にも広く影響を及ぼした。

関連学会

  • アメリカ歴史学会
  • アメリカ哲学協会
  • モルモン歴史協会
  • Early Republic史研究会(Society for Historians of the Early Republic)

資料所蔵先

  • ハーバード大学図書館(関連資料)
  • ニューハンプシャー大学アーカイブ

大衆文化への影響

  • 「Well‑Behaved Women Seldom Make History」のフレーズがTシャツやマグなどのスローガンとして広く定着

引用

  • よく行儀の良い女性は滅多に歴史を作らない。
    出典: 学術論文(1976年)および後の講演・著作 (1976年)
  • 匿名の人々を歴史に含める必要は正義のためだけではない。彼らを注意深く研究することは、より正確な歴史を生むからだ。
    出典: インタビュー(2009年) (2009年)

豆知識

  • 「Well‑Behaved Women…」のフレーズは本人の意図とは異なる文脈で広まり、Tシャツやグッズなどのポップカルチャー要素となった。
  • 『助産婦の物語』はPBSのドキュメンタリー化が行われ、ウルリック自身も脚本協力やナレーションで関与した。
  • 1992年にマッカーサー財団からフェローシップ(通称Genius Grant)を受賞している。