世界・海外・国外の文学賞

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ルイス・カルドーゾ・デ・ノローニャ

ルイス・カルドーゾ・デ・ノローニャ

Luís Cardoso de Noronha

プロフィール

性別
男性
生誕
1958-12-08 (カイラコ(ボボナロ)、ポルトガル領ティモール(現 東ティモール))
国籍
東ティモール
言語
ポルトガル語, テトゥン語
居住地歴
ポルトガル(リスボン) → 東ティモール(カイラコ、ディリ)

経歴

職業
作家, テトゥン語・ポルトガル語教授
活動期間
1990年〜
所属団体
マウベレ抵抗全国評議会(Conselho Nacional da Resistência Maubere, CNRM)
影響を受けた人物
ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ(同行学生として言及)

学歴

インスティトゥート・スーペリオル・デ・アグロノミア(リスボン大学)
農学部 / 森林学(シルヴィカルチャー)
学位: 学士
期間: 1970年代(奨学金を受けて渡欧)
国: ポルトガル
シルヴィカルチャー(森林学)の学位取得。法学・環境政治・数学の資格も有するとの記述あり。

受賞歴

Prêmio Oceanos(オセアノス賞)
2021
対象作品: 『O Plantador de Abóboras (Sonata para uma Neblina)』 — 日本語訳表記例: かぼちゃの植え手(霧のためのソナタ)
主催: Oceanos - Prêmio de Literatura em Língua Portuguesa
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

『Crónica de uma Travessia』(邦題例: 渡航の記)

1997年 回想録 / 自伝的フィクション

植民地時代の少年時代とリスボン亡命生活を描く自伝的回想録。東ティモールの歴史と個人の成長が交錯する作品。

移民記憶植民地
翻訳
  • 英語訳(Jull Costa訳、2002)

『Olhos de Coruja, Olhos de Gato Bravo』(Owl Eyes – Cat Eyes)

2001年 小説 / 歴史的寓話

カーネーション革命が東ティモールにもたらした影響を描く短編・中編的作品集の要素を持つ小説。

革命社会変動記憶

『A Última Morte do Coronel Santiago』(サンティアゴ大佐の最後の死)

2003年 小説

ポルトガル在住の主人公が故郷に戻り、先祖らが犯した罪と向き合う物語。記憶と暴力の連鎖を問いかける。

家族史対峙

『Requiem para um Navegador solitário』(孤独な航海者のレクイエム)

2007年 小説

個人的・歴史的旅を通してアイデンティティと記憶を探る作品。

自己探求歴史

『O Ano em que Pigafetta completou a Circum-Navegação』(ピガフェッタが世界周航を完了した年)

2012年 歴史小説

探検と歴史の再考を通じて東ティモールの位置づけを問い直す作品。

探検歴史の再検討

『Para onde vão os Gatos quando morrem? Uma Parábola Bíblica』(猫は死ぬとどこへ行くのか?:聖書的寓話)

2017年 寓話 / 小説

寓話的な手法で信仰、喪失、問いを探る作品。

信仰喪失寓話

『O Plantador de Abóboras (Sonata para uma Neblina)』(かぼちゃの植え手(霧のためのソナタ))

2020年 小説

女性の語り手を通じて東ティモールに関わる三つの戦争(1911–12年の反乱、第二次大戦期の日本占領、インドネシア侵攻と占領)をたどり、かぼちゃを東ティモールの比喩として持続可能性と資源利用を問う作品。

戦争記憶持続可能性国家と資源

全著作

  • Crónica de uma Travessia (1997) / The Crossing(英訳 2002)
  • Olhos de Coruja, Olhos de Gato Bravo (2001)
  • A Última Morte do Coronel Santiago (2003)
  • Requiem para um Navegador solitário (2007)
  • O Ano em que Pigafetta completou a Circum-Navegação (2012)
  • Para onde vão os Gatos quando morrem? Uma Parábola Bíblica (2017)
  • O Plantador de Abóboras (Sonata para uma Neblina) (2020)

作風・主題

文体
叙情的かつ歴史的な語り口口承文学と書き言葉の橋渡しを意識した文体
頻出モチーフ
記憶戦争と占領土地・農業(自然)移民・亡命

評価・遺産

東ティモールの歴史と記憶を文学化した重要な作家。2021年に東ティモール出身者として初めてPrêmio Oceanosを受賞し、書き言葉によるティモール文学の道を開いたと評価される。

引用

  • 「書くことは私にとって国民としての市民的介入の形である。」
    出典: Lusa(インタビュー) (2015年)
  • 「口承文学はあるが、書かれた文学はない。書かれた文学が始まっており、私がその先駆けを務めている。」
    出典: Tatoli / SAPO(受賞後の発言) (2021年)

豆知識

  • 東ティモール出身で、1990年代以降にポルトガルで活動を続ける作家。
  • 2021年にPrêmio Oceanosを受賞し、同賞の初のティモール人受賞者となった。
  • シルヴィカルチャー(森林学)の学位を持つ。
  • マウベレ抵抗全国評議会(CNRM)の活動に関わった経験がある。