世界・海外・国外の文学賞

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マレー・ベイル

マレー・ベイル

Murray Bail

プロフィール

性別
男性
生誕
1941-09-22 (オーストラリア、アデレード(サウスオーストラリア州))
国籍
オーストラリア
言語
英語
居住地歴
アデレード(出生) → インド(滞在:1968–1970) → イングランド・ヨーロッパ(滞在:1970–1974) → シドニー(長年の居住地)

経歴

職業
作家, 小説家, 短編作家, ノンフィクション作家, 編集者
活動期間
1960年〜2021年
所属
オーストラリア国立美術館(理事、1976–1981)
影響を受けた人物
マルセル・プルースト, アンドレ・ジッド, ポール・ヴァレリー

学歴

ノーウッド・テクニカル・ハイスクール(現 Marryatville High School)
期間: 1954-1958
卒業年: 1958
国: オーストラリア
高等学校修了。大学進学の記録は主要な出典に見られない。

受賞歴

The Age Book of the Year(エイジ・ブック・オブ・ザ・イヤー)
1980
対象作品: Homesickness
主催: The Age
結果: joint winner
National Book Council Award
1980
対象作品: Homesickness
主催: National Book Council
結果: winner
Vance Palmer Prize for Fiction(ビクトリア州ヴィンス・パルマー賞)
1988
対象作品: Holden's Performance
主催: ビクトリア州首相文学賞
結果: winner
ALS Gold Medal(ALSゴールド・メダル)
1998
対象作品: Eucalyptus
主催: オーストラリア文学協会(ALS)
結果: winner
Miles Franklin Award(マイルズ・フランクリン賞)
1999
対象作品: Eucalyptus
主催: Miles Franklin Award 実行委員会
結果: winner
Commonwealth Writers' Prize(コモンウェルス作家賞)
1999
対象作品: Eucalyptus
主催: Commonwealth Writers' Prize
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Eucalyptus

    『Eucalyptus』は寓話的で実験的な長編。土地と想像力、語りの力を主題にしており、オーストラリアの風景描写を通して物語の本質を問いかける。

    自然想像力物語性オーストラリアの風景
  1. 受賞作: Eucalyptus

    ニューサウスウェールズの大地を舞台に、娘の結婚相手を樹木の知識で選ぶという奇妙な条件から物語が動き出す。家族、土地、語りの力が交差する、遊び心と重みをあわせ持つ長編。

    樹木の名をめぐる条件が、家族と恋の行方を変えていく。

    272ページ
    オーストラリア文学家族土地と自然寓話性語りの力

作品

代表作

Homesickness

1980年 小説

オーストラリア人ツーリストのグループが実在・架空を問わない様々な美術館を巡る旅を描き、言語と現実の関係やアイデンティティを探る作品。

旅行言語と現実アイデンティティ

Holden's Performance

1987年 小説

国家的アイデンティティや人物形成に関するテーマを扱った小説。悪戯心と社会風刺を含む作風が特徴。

国家アイデンティティ社会風刺

Eucalyptus

1998年 小説

経験的知識と想像力という二項対立を軸に、樹木(ユーカリ)をめぐる物語を通して言語/世界の関係を考察する作品。1999年にマイルズ・フランクリン賞ほかを受賞。

知識と想像言語の限界自然と文化

The Pages

2008年 小説

心理学と哲学を巡る長編。マイルズ・フランクリン賞の最終候補に短く名を連ねた作品。

心理学哲学思考の構造

The Voyage

2012年 小説

2012年刊行の長編。旅と回想をめぐる物語。

記憶

Contemporary Portraits and Other Stories(The Drover's Wife を含む)

1975年 短編・短編集

初期の短編を集めた作品集。『Portrait of Electricity』などシュールな幻想と風刺が混在する作風が特徴。

幻想風刺オーストラリアの慣習
映像化・舞台化
  • [短編映画] The Drover's Wife(短編映画) / Sue Brooks (1984)

全著作

  • Contemporary Portraits and Other Stories(1975)
  • Homesickness(1980)
  • Ian Fairweather(1981、ノンフィクション)
  • Holden's Performance(1987)
  • Longhand: A Writer's Notebook(1989、ノンフィクション)
  • Eucalyptus(1998)
  • Camouflage(2000、短編)
  • Notebooks 1970-2003(2005、ノンフィクション)
  • The Pages(2008)
  • The Voyage(2012)
  • He.(2021、ノンフィクション)
  • The Faber Book of Contemporary Australian Short Stories(編纂、1988)

翻案

  • The Drover's Wife(短編)→ Sue Brooks による1984年の短編映画化

作風・主題

文体
観念的で実験的な小説技法風刺とユーモアを織り交ぜた筆致言語と現実の関係を探る簡潔で知的な文体
頻出モチーフ
言語と言説の限界旅と場面の移動個人と国家のアイデンティティ自然(特に樹木)と文化

健康

  • アメーバ赤痢(アメーバ性腸炎)
    1968
    インド滞在中に罹患し、治療のためロンドンへ渡った。以降の生活や創作に短期的な影響を与えたとされる。

評価・遺産

マレー・ベイルはオーストラリア短編・小説の革新者の一人と見なされ、言語と現実の関係を問い直す観念的で実験的な作風により国内外で高い評価を受けた。『Eucalyptus』での主要な受賞により広い注目を集めた。

記念館・博物館

  • ナショナル・ポートレート・ギャラリー(キャンベラ)所蔵のベイル肖像画 オーストラリア首都特別地域、キャンベラ 1998年開館

資料所蔵先

  • オーストラリア国立図書館(所蔵資料の可能性あり)
  • ナショナル・ポートレート・ギャラリー(肖像画コレクション)

大衆文化への影響

  • 短編『The Drover's Wife』は1984年に短編映画化された

豆知識

  • インドで執筆した最初の小説を価値がないと判断してゴミ箱に捨てたという逸話がある。
  • 1976–1981年にオーストラリア国立美術館の理事を務めた。
  • フレッド・ウィリアムズによるベイルの肖像画がナショナル・ポートレート・ギャラリーに所蔵されている。
  • 『Homesickness』は1980年にThe Age Book of the Yearを共同受賞した。