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エディス・ナイオ・マーシュ

エディス・ナイオ・マーシュ

Edith Ngaio Marsh

ペンネーム: コワハイ若いころに短編を発表した際の筆名(例:「The Night Train from Grey」)

プロフィール

性別
女性
生誕
1895-04-23 (クライストチャーチ(ニュージーランド))
死没
1982-02-18 (クライストチャーチ(ニュージーランド)) 86歳
国籍
ニュージーランド
言語
英語
居住地歴
ニュージーランド(クライストチャーチ) → イギリス(ロンドン)

経歴

職業
作家, 劇場演出家, 女優, 画家
活動期間
1916年〜1982年
所属
The Group(クライストチャーチの美術団体), カンタベリー大学ドラマソサエティ(Dramasoc), Detection Club, ニュージーランド・プレイヤーズ(New Zealand Players)
所属団体
Detection Club
影響を受けた人物
ゴールデンエイジの探偵小説作家(影響を受けた時代潮流), 同時代の女性探偵作家(例:アガサ・クリスティ、ドロシー・L・セイヤーズ)
影響を与えた人物
ニュージーランドおよび英語圏のミステリ作家(世代後の作家たち), ステラ・ダフィー(未完作の完成等で関係)

学歴

セント・マーガレット校(St Margaret's College)
期間: 初等・中等教育(創設期の生徒の一人)
国: ニュージーランド
学校創設時の初期の生徒の一人として教育を受けた
カンタベリー大学(カンタベリー・カレッジ美術学校)
美術
期間: 1910年代(美術を学ぶ)
国: ニュージーランド
絵画を学んだ後、演劇活動に移る

受賞歴

大英帝国勲章・正六位(OBE)
1948
主催: 英国王室(キングズバースデー・アワード/ニュージーランド枠)
結果: 受章
大英帝国勲章・ダム・コマンダー(DBE)
1966
対象作品: 文学・演劇における功績
主催: 英国王室(クイーンズバースデー・アワード)
結果: 受章(ダム)
名誉博士号(University of Canterbury)
1962
主催: カンタベリー大学
結果: 授与
ミステリ作家生涯功労賞(Grand Master Award)
1978
対象作品: 探偵小説における生涯業績
主催: ミステリー作家協会(アメリカ)
結果: 受賞(生涯功労)
ニュージーランド作家切手(顕彰)
1989
主催: ニュージーランド郵政
結果: 顕彰(切手)
Google Doodle 顕彰
2015
主催: Google
結果: 顕彰

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯業績(グランドマスター賞)

    1978年のThe Grand Master受賞。Ngaio Marshの長年の業績が評価された生涯功労賞で、探偵ロデリック・アレンのシリーズで知られる作家としての歩みをたたえる。

    長年の仕事をまとめてたたえる生涯功労賞。

    生涯功労シリーズ探偵英国ミステリー

作品

代表作

人が死んだ(A Man Lay Dead)

1934年 探偵小説 / クライムフィクション

ナイオ・マーシュの処女長編。レクリエーションの集まりで起きた殺人事件を巡る物語で、後のアロイン(アリーン/Alleyn)シリーズの始まりとなる。

クラシック・クライム社交界の裏側

ヴィンテージの殺人(Vintage Murder)

1937年 探偵小説

ワイン産地を舞台にしたアレインものの長編。ニュージーランドを舞台にした作品の一つで、現地風景や人物描写が特徴。

郷土描写舞台としての風土

芸術家たちの犯罪(Artists in Crime)

1938年 探偵小説 / 劇場もの

画家や舞台関係者が登場する美術界・劇場を背景にした事件。主人公アレインが画家アガサ・トロイと出会う作品。

芸術舞台裏
映像化・舞台化
  • [テレビ] Ngaio Marsh Theatre(テレビ化) (1977)
  • [テレビ(BBC)] Inspector Alleyn Mysteries(BBC) (1993)

カラースキーム(Colour Scheme)

1943年 探偵小説 / スパイ要素

ニュージーランドを舞台にした作品で、マオリの人物を含むキャスト構成や帝国主義への批評的視点を含むとされる。

ポストコロニアル的視点人種と社会

遺作:マネー・イン・ザ・モルグ(Money in the Morgue)

2018年 探偵小説(未完補筆)

マーシュが第二次世界大戦中に着手した未完の作品を、ステラ・ダフィーが2018年に補完して刊行したもの。

戦時背景未完のテクストの継承

全著作

  • A Man Lay Dead(人が死んだ)
  • Enter a Murderer(エンター・ア・マーダラー)
  • The Nursing Home Murder(ナーシング・ホームの殺人)
  • Death in Ecstasy(デス・イン・エクスタシー)
  • Vintage Murder(ヴィンテージの殺人)
  • Artists in Crime(芸術家たちの犯罪)
  • Colour Scheme(カラースキーム)
  • Light Thickens(Light Thickens)
  • Money in the Morgue(マネー・イン・ザ・モルグ)

翻案

  • Ngaio Marsh Theatre(1977年、ニュージーランドのテレビシリーズ)
  • Inspector Alleyn Mysteries(BBC、1990年代のテレビドラマ化)
  • いくつかの作品のラジオドラマ化(BBCほか)

作風・主題

文体
ゴールデンエイジ探偵小説の伝統に基づく古典的なトリックとフェアプレイを重視する文体舞台や美術などの芸術世界を詳述する描写
頻出モチーフ
劇場・舞台裏美術家や画家英国社会/階級ニュージーランドの風土と植民地的関係

評価・遺産

ナイオ・マーシュは20世紀のゴールデンエイジ探偵小説を代表する作家の一人であり、劇場への貢献でも知られる。彼女の自宅は博物館として保存され、作品はいくつも映像化・翻案され続けている。

記念館・博物館

  • ナイオ・マーシュ・ハウス(Ngaio Marsh House) クライストチャーチ、キャッシュミア(Port Hills北斜面)
  • ナイオ・マーシュ劇場(University of Canterbury内) カンタベリー大学(クライストチャーチ)

関連学会

  • Detection Club(名誉会員)

資料所蔵先

  • ナイオ・マーシュ・コレクション(大学や地域アーカイブに所蔵資料あり)
  • ナイオ・マーシュ・ハウス(遺品・展示)

大衆文化への影響

  • BBCによる『Inspector Alleyn Mysteries』のテレビ化(1990年代)
  • ニュージーランド郵政による切手発行(1989年)
  • Google Doodle(2015年4月23日)

引用

  • マーシュの最大の情熱は劇場だった。
    出典: Wikipedia(要約)
  • ナイオ・マーシュはゴールデンエイジの探偵作家として「犯罪の女王」の一人と見なされる。
    出典: 一般的な文献・批評の総括

豆知識

  • 出生届は父親によって1900年まで遅れて登録されたため、生年月日に若干の不確かさがある。
  • 若い頃に“Kowhai”の筆名で短編を発表したことがある。
  • 結婚せず子はなし。
  • カンタベリー大学内にナイオ・マーシュ劇場が彼女の名で残されている。