世界・海外・国外の文学賞

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ニルス=アスラク・ヴァルケパー

ニルス=アスラク・ヴァルケパー

Nils-Aslak Valkeapää

別名: Áillohaš / Áilu
ペンネーム: Áillohašステージ名・伝統的呼称(サーミ語), Áilu愛称(北サーミ語)

プロフィール

性別
男性
生誕
1943-03-23 (エノンテキオ(フィンランド、サーミ地域))
死没
2001-11-26 (エスポー(フィンランド)) 58歳
国籍
フィンランド, ノルウェー
言語
北サーミ語, フィンランド語, ノルウェー語, 英語
居住地歴
フィンランド側サーミ地域(エノンテキオ) → ノルウェー側サーミ地域(スキボトン) → エスポー(フィンランド)

経歴

職業
作家, 詩人, 音楽家, 芸術家, 写真家
活動期間
1968年〜2001年
影響を受けた人物
アントニン・ドヴォルザーク(特に交響曲第9番), フィンランドのフォーク/ジャズ音楽家(セッポ・パーックナイネン、イルポ・サーストモイネン、エスコ・ロスネル等), サーミの伝統音楽(ヨイク)
影響を与えた人物
ニコ・ヴァルケパー(ゴッドソン/ミュージシャン), 現代サーミのアーティスト・詩人・ミュージシャンの世代

学歴

ケミヤルヴィ師範学校(Kemijärvi Teachers' Training College)
期間: 在籍期間は1960年代(正確な年度不明)
国: フィンランド
6年間在籍したが、教師としては就業していない

受賞歴

ノルディック理事会文学賞
1991
対象作品: Beaivi, áhčážan
主催: ノルディック理事会
結果: 受賞
州プロヴィンシャル・アーティスト(ラップランド州)
1978
主催: ラップランド州
結果: 任命(1978–1983)
Prix Italia 審査員特別賞(ラジオ部門)
1993
対象作品: Goase Dušše(鳥の交響曲)
主催: Prix Italia
結果: 受賞(審査員特別賞)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Beaivi, áhčážan

    サーミ語で書かれた叙情的な作品。自然や家族、先祖との結びつきを通してサーミの時間感覚と文化的記憶を探り、詩と散文の境界を越える語りで儀礼や口承伝承に根ざした存在論的な探求を行う。

    サーミ語で書かれた叙情的な作品。

    サーミ文化自然記憶アイデンティティ口承伝承

作品

代表作

Joikuja

1968年 音楽(ヨイク)

デビュー録音。伝統的ヨイクをフィーチャーした初期のレコード。

伝統音楽自然

Sámiid eatnan duoddariid

1978年 音楽(ジャズ・ヨイク融合)

ジャズ要素を取り入れた革新的なヨイク作品。後にサーミ民族の国民的ヨイクとして評価される楽曲を含む。

文化再生自然との結びつき

Beaivi, áhčážan

1988年 詩集

北サーミ語で書かれた詩集。自然、伝統、父性と太陽を巡る深い作品群で、1991年にノルディック理事会文学賞を受賞した。

自然サーミ神話アイデンティティ
翻訳
  • 英語訳あり(The Sun, My Father)
  • フィンランド語訳あり

Ofelaš(映画『パスファインダー』のテーマ)

1987年 映画音楽・出演

1987年のノルウェー映画『パスファインダー(Ofelaš)』の音楽を作曲・演奏し、出演も行った。同作はアカデミー賞にノミネートされた。

民族文化映像表現
映像化・舞台化
  • [映画] Ofelaš(パスファインダー) / Nils Gaup (1987)

全著作

  • Terveisiä Lapista(1971)
  • Giđa ijat čuovgadat(1974)
  • Lávlo vizar biellocizáš(1976)
  • Ádjaga silbasuonat(1981)
  • Ruoktu Váimmus(1985)
  • Beaivi, áhčážan(1988)
  • Nu guhkkin dat mii lahka = Så fjernt det nære(1994)
  • Jus gazzebiehtár bohkosivččii(1996)
  • Girddán, seivvodan(1999)
  • Eanni, eannážan(2001)
  • Joikuja(1968、音盤)
  • Sámi eatnan duoddariid(1978、音盤)

翻案

  • 映画『パスファインダー(Ofelaš)』(1987)への音楽提供および出演
  • 能を元にした劇が日本で上演(1995年に交流・上演)

作品の翻訳

  • Beaivi, áhčážan → 『太陽、私の父』 (英語訳: The Sun, My Father)
  • Terveisiä Lapista(フィンランド語で執筆、英訳あり)

作風・主題

文体
自然や風景の緻密な描写を重視する詩的・散文的表現多言語・視覚芸術との融合(詩+写真+絵)伝統と現代の融合(ヨイクとジャズの合成など)
頻出モチーフ
自然(太陽、鳥、湿原)サーミ神話・伝承トナカイ・遊牧生活声(ヨイク)と音

健康

  • 自動車事故による負傷
    1996以降
    1996年の重大な交通事故以降、健康問題により居住地を移し静養する必要があった

評価・遺産

ヨイクの再生とサーミ文化復興における中心的人物。詩・音楽・美術を横断する表現で国際的に評価され、ノルディック理事会文学賞受賞などで高い評価を得た。遺産保存のためのLásságámmi財団やカウトケイノ博物館への寄贈を通じて影響を残している。

記念館・博物館

  • グオヴダゲインヌ・ギリシッリュ(カウトケイノ博物館)所蔵コレクション ノルウェー、カウトケイノ(コレクション常設展示)
  • Lásságámmi(ヴァルケパーの自宅を活用する財団拠点) ノルウェー、スキボトン(Storfjord) 2004年開館

関連学会

  • オウル大学(名誉博士号)
  • ラップランド大学(名誉博士号)

資料所蔵先

  • Lásságámmi財団(スキボトン)に遺品・資料を収蔵

大衆文化への影響

  • 1994年リレハンメル冬季オリンピック開会式でのパフォーマンス
  • 2022年に行われた第22回サーミ会議で『Sámiid eatnan duoddariid』がサーミ民族の国民的ヨイクに選出

引用

  • 文化を保存するという話を聞くと、私は民俗学者が死んだ文化を分類しているのを思い描く。
    出典: 『Terveisiä Lapista』 (1971年)

豆知識

  • 芸名はÁillohaš、愛称はÁiluとしても知られる。
  • 1996年に自動車事故で重傷を負った。
  • 1991年にノルディック理事会文学賞を受賞した。
  • 性的指向はバイセクシャルであったが、生前は公にしていなかった。